民間SP×男性アイドルの続巻。前巻で受けが高校生のときに一目惚れした相手とアイドルになって再会し、再会後はすんなり両思いになってくっついたのですが、遊び人ぽかった攻めが再会後は遊んでいるそぶりがなかったので、何があったのかなと気になっていました。その答え合わせ回。
動画に映ったことがきっかけでファンに騒がれることになり、民間SPの攻めは受けのグループの担当を外されます。それについては、ファンが担当に戻してくれるように警備会社に要望し、ファン同士自制を呼びかけることでまた担当に復帰することができました。
元々、攻めは母の再婚相手の義父のことが好きで、家にいづらくて知り合いのバーに入り浸るうちに年上の男性とつきあうようになったようです。毎回、つき合った相手にはしばらくするとフラれていたので、真剣につき合うことが馬鹿らしくなり、一夜限りの相手と気楽な付き合い方をしていました。受けとちゃんとつきあおうと思ったのは、執着されたかったから、ということでした。
今回、攻めは受けのグループのメンバーに嫉妬したり、独占欲を示さない受けにもどかしく思っている感じでした。受けも最後は「もう絶対俺以外好きにならないで」と本音を打ち明けることができたので、攻めも安心できたようです。
アイドルなのに攻めの前ではオタクを発動する受けは可愛いし、こんな子に好かれたら遊び人も一途になるよなーと十分納得できました。
面白かったです。民間SP×男性アイドル。
アイドルグループのメンバーである受けは元々は根暗ゲイでしたが高校生の頃に姉にメイクされてゲイバーデビューし、店一番のモテメンである攻めに一目惚れしてホテルに行きます。直前で高校生とバレて行為には至りませんが、思い出に写真を撮らせてもらい、それを糧に芸能事務所のオーディションを受けて(姉が勝手に応募していた)、アイドルデビューします。そこで女性ファンにストーカーされて警護のために雇われた攻めと再会します。
ダンスも歌も高校生から始めたのでグループの中では一番下手で、それを補おうと居残り練習して頑張っている受けには好感を持てました。
握手会でストーカーに襲われた際、身を挺してかばった攻めもかっこよかったです。
受けが熱を出した際に攻めが部屋まで送って行って、自分の写真が貼ってあるのを見たことで、あのときの高校生、と過去の出来事を思い出します。受けが自分に気があることを知ったことと、頑張っている受けを見ているうちに、攻めも受けに好意を持ったようでした。
最後は攻めのほうから告白します。
キャラもストーリーもよかったですが、ゲイバーでナンパして行きずりの相手と関係を持っていた攻めが再会後は急に一途なキャラになっているので、何か理由があって遊びのつきあいはやめたのか、受けを好きになったからやめたのかがわからず、そこだけがモヤモヤが残りました。次巻でそのへんも明かされたらいいなと思います。