粘膜接触でオメガの体に相手の血統のマークが出る特殊設定付きのオメガバ―スの続編。当て馬登場で今巻も面白かったです。
御曹司アルファの慧と長らくヒートがこなかった不完全なオメガの灯里は前巻で番になりましたが、灯里のホルモンは安定していないようで、粘膜接触後のマークが出なくなります。同時期に慧のまた従弟が登場し、灯里に身を引くように言います。灯里は一旦は距離を置こうとしますが、また従弟の保健医が慧に薬を盛って無理やり番になろうとし、慧が灯里に助けを求めたので駆けつけます。慧の精神力で未遂に終わっていました。そのままセッに雪崩れ込み、マークも額ではなく胸に出る形で復活しました。最後はプロポーズしてハピエン。
不安定なオメガだからと身を引こうとする灯里が切なく、当て馬の保健医も憎み切れないところもあって、程よい当て馬ぶりでよかったです。
冒頭、いきなり小学生のお子が登場して、結婚式とか妊娠とかあったっけ?と混乱し2巻を読み返しました(結果なかったw)。
結婚式についてはあとで少し触れられていましたが、色々すっ飛ばしての結婚7年後のお話でした。
二人の子はアルファでちょっとこまっしゃくれてる。この年齢でもアルファの威圧感が発揮されるそうです。それもあって、開発されたばかりの第二性を抑制するワクチンを打つことを慧は考えています。一方で本人が意思決定もできないこの年齢で使うことに躊躇する灯里。
ワクチンを検討しているのは慧がアルファ性を毛嫌いしているからで、さぞやオメガのフェロモンにあてられて苦労してきたのかなと思っていたら、留学中、ぼっちキャラに「あいつは一人が好きなんだな」と言ったら周りの人間が忖度して、その人が無視されて余計に孤立することになったという経験のせいでした。
それはアルファ性は関係なく、影響力のある家柄とそんなふうに周りに忖度させてしまうような人付き合いをしてきたせいじゃないかと思ってちょっとロジックに強引さを感じたので、その点が今回はマイナス1でした(人を無視することを望むような人間だと思われていたということなので)。親になってもラブラブな二人が見れたことはよかったです。せっかくのオメガバなので、できれば出産の感動シーンやその後の乳幼児期の子育てわちゃわちゃも見たかったかな。
紙本はこれまで通り白の棒消し修正ですが、1巻に比べて棒が太く本数も増えていて、泣けてきます。