大学生になったばかりの灯(あかし)は、落とした財布を探している最中に「大丈夫?」と優しく声をかけられ、泣いてしまう。
慣れない大学生活にいっぱいいっぱいだった灯にとって、声をかけてくれた青年の優しさは身に染みるものだった。
一緒に財布を探してくれた青年の名前と連絡先を聞き忘れてしまったが、翌日大学で、その青年と再会する。
二人はあっという間に仲良くなっていくが、お互いに対する思いは、単なる友情なのだろうか…?
みたいなお話です。
現時点でまだ第4話までしか配信されておらず、何とも続きが読みたい所で4話目が終わっていますが…!
攻の藤真は、マイペースで落ち着きがあり、気さくで優しく人当たりも良い好青年。
けれど実は、昔はあまりに率直な物言いばかりしてしまい、周りとうまくいかないことも多い少年でした。
受の灯は、素直で明るくおっとりしていて、とても優しい青年。
「知らないところに行きたい」と、遠方の大学を選んだ藤真にとって、見返りを求めない灯の優しさはとても惹かれるもので、仲良くなりたいと思ったのです。
この二人、どちらもすごく優しくて、二人のやりとりが本当に見ていて心が温かくなるというか。
とにかく可愛い二人。
次のお話くらいから二人の仲が進展しそうな感じなので、とても楽しみです。
高校生の真生と丞は、中学時代からの親友。お調子者キャラな真生を、丞だけはいつも甘々に味方してくれる。最近腹痛が続いていた真生だが、ある朝丞を見た瞬間、ヒートのような症状が起こってしまった。そしてそれを見た丞も様子がおかしい。二人ともβのはずなのにー!
というお話です。真生がΩに変異する前から、真生至上主義で溺愛している様子の丞が良いですね。
溺愛攻大好きなので。
真生も可愛いし、ストーリーも面白かったです。
ただかなり短いお話であっという間に終わってしまうので、もっとじっくり読みたかったかな。
オメガバースものなのでやはり、項を噛んで番になる所まで読みたかった。
丞がまだ項を噛まないのは、お互い学生だし付き合い立てだし、真生を大切に思うがゆえなんでしょうけど。
なのでこれから一緒に過ごして、大人になって番になる二人も読んでみたいです。
ちょっとナメてた…。
正直表紙見た時、こんなに独特のテンポと世界観で描く作家さんだとは思わず。
中身を読み進める内にそれがどんどんわかり、ナメてて申し訳ねえ!!となりました。
いやー受の衛星…そりゃ女性とのHは不得手だろうなぁ…。
完全に姫だもの。
姫気質100%。
そりゃ可愛がるより可愛がられる方が向いてるよ。
あらすじとか、序盤だけ試し読みしたりすると、ありがちなBLかな?とも思うんですが、全くそんなことはねえ!
攻の月王くんの想いの深さにキュンキュンしました。
てか衛星は美形で校内中、道ですれ違う人、みんな見惚れてるけど。
月王も美形なんですよね?
マスクしてるだけでそこまで目立たないもの?と思うほど月王は学校で目立ってませんが、本当にかっこいいです。
良かったね、衛星!
ここまで面倒み良くて愛情深い人じゃないと、君の恋人は結構大変な気もするから!←
あまりに姫だから!
二人のすれ違いというか、攻・遥の愛情表現の下手さも、受・晃成の意地っ張りさももどかしい。
でもそれがリアルな恋愛かなと思います。
傍から見たら、序盤で記念日に遥が早い時間に帰宅したことも、ケーキが冷蔵庫に入っていたことも、遥はちゃんと記念日を覚えていて祝おうとしているってすぐわかるんですけど、でもそれが当事者の晃成の立場になると、わからないんですよね。
ここから先完全にネタバレですが、幼い頃から好きな人からバラの花束を贈られることに憧れていた晃成のために、遥が用意したもの…自分が独立して構える店の庭に、何とバラが咲き誇る花壇。
ここちょっと泣きそうになりました。
大きなバラの花束を抱えて登場とかでなく、予想のずっと上だった。遥の愛情が。
過去に他のクズ男からその憧れをバカにされたこともある晃成にとって、どれだけ嬉しいことか。どれだけ遥という男が真摯な人間か。
ずっと幸せでいておくれー!と、心があたたかくなる作品でした。