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エキスパートレビューアー2019

女性ちゅんちゅんさん

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思い出の花たちでプロポーズの花束を

誤解が生んだ確執と兄弟げんか

高月グループの御曹司・伊藤佐那(受け)は両親を亡くした後勃発した異母兄との相続問題を穏便に済ますため、兄の反対を押し切り家を出て花屋でアルバイトをしながら進学費用を貯めています。
何度も見つかっては連れ戻されていた佐那でしたが、今回半年以上見つかっておらず安心していた矢先、勤めている花屋に立ち退き話が持ち上がり、職と住む場所を失ってしまったのでした。
勤務先の花屋は常連の井藤(攻め)の紹介でまたとない場所に移転が決まったのですが、移転先である高級ホテルは実家に見つかる可能性が高く、とても勤めを続けることができそうになかったのです。
もともと佐那を気に入って良かれと思って紹介しただけに井藤はこのことを気に病み、人が多いところが苦手という(断る口実)佐那のために、荒れ放題の古いアパートの管理人の仕事を斡旋してくれるのでした。


学生時代は男女問わずモテまくり百戦錬磨の井藤なのですが、初めて自分から好きになった人とどう接すればいいかわからず、前のめりになっては佐那に遠慮され慌てるという姿がすごくかわいいです。
普段は有能な社長であろう井藤のそんな姿を見るのはきっと佐那だけなんだろうと思うとニヤニヤしてしまいました。


しかし、アパートの管理人として修繕したり庭を整えたり、井藤に告白されて恋人になったりという幸せな日常は兄に見つかってしまったことで突如終了してしまいます。


結局、お互い遠慮したりせずもう少し腹を割って兄弟で話をしていればこんなごたごたしたことにはならなかったと思います。
とはいえ、箱入りだった佐那にとってこの経験は何物にも代えがたいものであったし、井藤に出会うことができたし、とても大切な時間になったので最終的に一番いい形になりました。
終わりよければですね。


そして、プロポーズのために井藤が持ってきた花束。
初めの出会いから一本づつ買った花をすべて集めて作ったというのがとても素敵だと思いました。
たぶん、バランス的には不格好だと思いますが佐那にとっては自分との思い出のつまった本当にうれしいものだったでしょう。こういうことを考えつくところがすごい。


実は弟大好きだった異母兄と佐那を嫁に貰うことができた井藤の佐那をめぐる言い合いは傍で聞いているのは楽しそうです。これからもきっと続くと思うとにやにやします。
そして、井藤は佐那を甘やかしまくるんだろうな。

佐那が大学を卒業し志望する仕事についてからをもう少し読みたかったです。
これから先が楽しみな二人でした。

傍目にはツンしかない


悪態しかたたかないような攻めに好意を寄せ続ける受け

同僚の遠藤(攻め)に長年片想いしている美容師の昂大(受け)。
遠藤が実家の美容院を継ぐというので、口実をつけてついていって一年。
毒舌の遠藤にコミュ力の高い昂大と美容院の経営はうまくいっていますが、昂大の方の恋の進展はまったくなし。
昂大も全く期待しておらず、良い感じの幼馴染のすずと早く結婚してとどめを刺してくれないかななんてドМなことを考えている今日この頃です。

この作者様の包容力のある攻めの話ばかりを読んでいたせいで、ちょっと意外でした。
多少欠点があるのもそれはそれで魅力ではあるのですが、遠藤はちょっと毒舌すぎな感じがしました。
そして昂大はそうなった背景もわかるとはいえ、ちょっとへらへらしすぎな感じがして、攻め受け両方ともあまり共感できませんでした。

両想いになってからは今まで聞いたことのない本音を話すようになったとはいえ、毒舌は相変わらずで、これが遠藤の愛だとはいえもうちょっと何とかならないものか。
遠藤が好きすぎてへらへらポジティブに返す昂大だから何とかなっているので、昂大がちょっとでもネガティブになったら成り立たない関係なんじゃないかと危惧します。(自分がネガティブ思考なもので)
遠藤のいうデレとはそういうことかと納得してにやにやしている昂大ってすごい。


最後の遠藤視点の短編で遠藤が本当に昂大が好きでたまらなくて、そのそわそわ感をちゃんと表現できないせいで毒舌になっているのがわかるのですが、私なら耐えられないなーと思ってしまいました。
完全な好みの問題かもしれませんが、やはり私は甘さがほとんどない攻めはちょっと...。

わかりにくい愛が好きな方には面白い話だと思いますが、わかりやすく甘やかしてくれる攻めが好きな私にはちょっと合いませんでした。

それでも、長い両片想いが実って、遠藤の父親にも認められて良かったと思いました。遠藤には昂大以上の相手はいないと思うので大事にしてほしいと思います。

一目惚れ同士

当座の面倒ごとから逃げるだけのつもりが本気になってしまう話

唯一の家族である祖父から見合いを提案され、それから逃れるべく偽の恋人を「レンタル」し、紹介してお茶を濁そうとするイラストレーターの采女朔(受け)。
レンタル彼氏として派遣されてきたのは、自称小説家・ナオ(攻め)。
今まで恋をしたこともなかった朔はナオの完璧な彼氏ぶりに、これがナオの仕事だとわかっていながら恋してしまうのです。

話の展開としては予定調和というか王道な展開です。
両視点から読めるので、お互い一目惚れだということがわかります。
それでもうまい具合にすべての真相は終盤までわからないようになっていたこともあり、面白かったです。

初恋に振り回されている感じの朔ですが、俯瞰で見るとよほどナオの方が振り回されています。ナオは理性との戦いだったのではないでしょうか。
攻めが振り回されている話というのはいつ読んでも楽しいものです。
ナオ視点の朔に対してのメロメロ具合はすごく楽しかったです。

そして楽しかったのが朔の友人二人。
偏見も持たず親身になって相談に乗ってくれる彼らとの男子トーク、もっと読みたかったです。

朔の初恋が実ったこともですが、なかなか縮まらなかった祖父との心の距離が近づいたことも本当に良かったと思えたお話でした。


あまり深刻にならない記憶喪失もの

記憶喪失から回復したことにより、記憶喪失中の記憶がなくなったところから始まるちょっと変わった時系列の話でした。


表題作と「明日の僕はあなたを求める」の中編2編で成り立っています。

表題作は大学生の理玖(受け)が記憶喪失から回復した直後から始まり、いきなり記憶が一年すっぽ抜けた状態で、記憶喪失だったこと、その間に苦手だった従兄弟・瑛司(攻め)と恋人になったことを聞かされ混乱しながらも友人の篤郎や弟分の奨太の二人も加わって日常生活を取り戻し、再び恋人になるまで。

後半は記憶喪失になった直後から記憶が戻る直前まで。


始まりが記憶喪失から回復した直後というのが新鮮でした。

ちょうど記憶喪失により無くした記憶が瑛司と篤郎と出会う前だったことで、瑛司と篤郎は関係性を再構築することになります。
もともと瑛司を苦手に思っていた理玖でしたが、このおかげで瑛司と理玖は恋人になります。が、回復したことによりその記憶がすっぽりなくなって前の状態に戻ってしまったという瑛司にとっては災難としか言えない話でした。
理玖視点なため瑛司がどれほど衝撃を受けたかということはわかりません。ただ、後半の二人が恋人になるまでを読んでから表題作を読み直すときっとすごい衝撃だったんだろうなと想像できます。
とはいえ、瑛司の性格的にきっと衝撃を受けてもすぐに立ち直って作戦を練り直したんじゃないかと思われるので、瑛司視点もちょっと読みたかったと思ってしまいました。

話としては大きなトラブルはなくそれほど嫌な人も登場せず、さらっと読める話だったと思います。
瑛司の嫉妬するところとか、2人がよりを戻してからを、もうちょっと読みたかったような気もするけど年上の男性に甘やかされる話はとても好きなので、軽く甘い話が読みたいときにいいのではないかなと思いました。

血の絆を結んだ大国の将軍と竜の話。

何故か大人になれない竜人族のアゼル(受け)は神託に従って人里へやってきて出会った人は将軍・ランドール(攻め)でした。
ランドールは急いでいるらしく相手をしてくれませんが、里へ帰ることのできないアゼルはランドールについていきます。
火急の用事で先を急いでいるランドールですが、懐いてくれるアゼルが可愛くてしかたなくなり、なりゆきもあって自分の竜として連れていくことにするのです。

話が進み名がら両視点で読めるので、どちらの立場や心情もよくわかります。
前半は表題作でアゼルが成体になり一生を共にすると誓うまで。
後半は隣国とのごたごたを無事治めて王都へ帰ってからの二人。


任務で面倒を見れないと残念がるランドールは最初からアゼルにメロメロです。
手ずから果物を剥いてあげたり甘々です。
また、アゼルはすごくかわいそうな生い立ちなのですが、誰かを憎むわけでもなく、すごく純粋で健気でランドールが甘やかすのもうなずける可愛さです。
竜体でも人型もどちらもとてもかわいい。

それでも、自分が可愛い生き物が弱点だと自負しているため、アゼルが隣国の刺客ではないかと疑い、これ以上一緒にいたら完全に篭絡されてしまうと理性的に考えられるランドールには脱帽します。
とはいえ、アゼルが怪我をしたを知ったとき、周りに部下がたくさんいるのに心配のあまり感情的になってしまって、その決意も台無しでしたが。


終始二人の世界で、それにランドールの副官ルースが二人の世話をするという構図になっていました。
ルースが上官であるランドールに遠慮なく苦言を呈するところがすごく楽しかったです。
まだ成体になれないアゼルが人型に変化してシーツをまとっただけの姿で部屋に二人でいる姿を見たとき、ルースがアゼルにシャツを着ろと言った時のルースのセリフ「誰かに目撃されたら将軍が執務室で美少年を裸に剥いて鑑賞するような変態だと知られてしまう」には笑いました。
「変態だと思われたら困る」じゃないの?


小さいトラブルや仲違いやピンチはありますが、終始アゼルが可愛く、ランドールがアゼルを甘やかし、そんな二人をルースがフォローする話でした。

美しく成長したアゼルはきっといろんな人を魅了することでしょう。
そして、ランドールはきっとヤキモキすることでしょう。
アゼルの父親や兄弟たちの態度が改まらなかったのだけが残念でなりませんが、これからはランドールがこれでもかと可愛がって長い人生二人で楽しく暮らしていくと思うとどうでもいいかな。

甘々な楽しいお話でした。

ダンジョン探索とオメガバース


異世界ダンジョンの話とオメガバースの話が絡んで最後まで飽きさせない展開でした。


庇護者を亡くして幼い弟たち(それも20人!)を養わなければならなくなった成
人したばかりのシシィ(受け)は金策のため冒険者となり、「迷宮都市の覇者」という二つ名を持つラージャ(攻め)をギルドマスターから紹介されパーティーを組むことになります。
ちょっと怖い印象のラージャですが、育ててくれた亡き祖父の方が怖かったといってシシィすぐにラージャに馴染みます。
初心者のシシィにあまり期待していなかったラージャですが、二人のパーティーは意外と相性が良いのでした。

この世界はアルファ・ベータ・オメガという第2の性があり、番制度もあります。
番契約してはじめてオメガは妊娠することができます。

ラージャはアルファですが、シシィは調べていなかったとはいえ成人するまで発情期がなかったのでベータだと思っています。
が、ある満月の夜ダンジョン探索中にシシィは発情してしまうのです。
ラージャはシシイの発情にあてられてしまい、結果的にシシィは妊娠してしまいます。
衝撃を受けるシシィですが、捨て子だった自分が与えられなかった愛情をもって育てたいと思い、ラージャには言わず弟たちと育てることにするのです。

いままで発情期がなかったのに何故発情したのか、番契約していなのに何故妊娠したのか、音信不通のラージャの婚約者とは、という謎を含みながら進む話はとても面白かったです。

妊娠したとわかって、はじめは誰の子かと疑うラージャを殴りつけるシシィの意外な気の強さや心配する弟たちのやさしさには、ほっこりするやらせつないやら、すごく愛しく感じました。

責任とってほしいわけではないとラージャのプロポーズを何度も拒否するのですが、何度拒絶されてもめげないラージャとの攻防も楽しかったし、結局ヘタレてしまうラージャには残念に思いました。とはいえ、本当に好きな人への弱気な態度にはかわいらしく思いました。


異世界の話が好きで分野問わず読んできたので、探索の部分もとても楽しかったです。

たくさんいるちびっ子たちがまたかわいい。
みな獣人であるため目端もきき、たった一人の大人として頑張るシシィの負担を少しでも減らそうと健気に頑張る姿がかわいいすぎる。

保護者を亡くし、たくさんの弟たちを残されて、気の休まる時がなかったであろうシシイに心預ける人ができたことが本当に良かったです。


世間知らずな新妻と優しく守る包容力のある旦那


経済観念が全くないぼんぼんがよくぞここまで・・・恋の力は偉大だ。


兄・清雅に勧められた見合いを断るため偶然再会した幼馴染の大我(攻め)に恋人役を頼んだ晴臣(受け)。
茶番だと激高した清雅に駆け落ちでもしてもろと煽られた二人はほとぼりがさめるまで大我の部屋で同居することになります。実は大我は晴臣がずっと忘れられなかった初恋の人で・・・
というところから話がはじまります。

駆け落ちというからどこかへ逃避行するのかと思ったら、攻めの家に家出するだけでした。ちょっと拍子抜けしました。
突然の駆け落ちで動揺した晴臣は携帯電話やカードや着替えなど持ち出せず、ほんの少しの現金だけをもって大我の部屋へ転がり込んだ晴臣が想像以上にボンボンだったことにおどろきました。
自分がいかにセレブな暮らしをしていたかということを知らなかったせいで、数日で持ち出した現金を使い切ってしまいます。
庶民な大我とどうやって暮らすのかとちょっと心配しましたが、恋する男はがんばりました。
図書館などで調べて節約術を駆使するまでに成長したときには驚きました。
世間知らずな幼な妻のような健気さでした。

ちょっとした誤解などもありましたが、終始ほのぼのとした初々しい同棲生活がすごく幸せそうでした。
どうせすぐに終わる同棲生活だから図々しくなってしまおうと開き直る晴臣が、普段は奥ゆかしいのに逞しく見えました。



ただ、大我と清雅の確執はちょっとよくわからなかった。
ずっと二人はいがみ合っていたとういことだったので、てっきり清雅の気持ちに兄が気づいていてブラコンな兄が邪魔してるのかと思っていたのですが、そうでなかったようで、ならなぜそんなに二人は険悪だったのか。
本当に晴臣が作ったバレンタインのクッキーを貰えなかったことが癪に触っただけだったのかしら。このあたりがちょっと謎のままでした。

そもそも、この騒動の発端である清雅持ってきた見合いですが、そんな変化球を使って晴臣と腹を割って話したいなんて考えないで、素直になっていれば兄弟仲もこんなに拗れなかったのにと思ってしまいました。
まぁ、兄弟仲が良かったら二人の駆け落ちはなかったので結果オーライなのですが・・・



私的には幼馴染の拗らせ系の場合でも攻めには一途でいてほしい方なので、大我がずっと晴臣が忘れられないのは男が好きなんじゃないかなんて考えた時点で他の男に走らないで晴臣に向き合ってほしかったです。
そしたら晴臣はこんなに長く拗らせなくてもよかったのに・・・
女性で発散していたってのも不誠実だと思うのでそこもちょっとマイナスでした。
今回のことでも、偶然じゃなくて晴臣を手に入れるべく狙ってとかだったらもっと良かったな。


全体的には「貧乏でも二人でいるだけで幸せ」な二人の新婚生活を覗き見るとい
う感じでとても楽しかったです。

人間嫌いな神様とその眷属の狛狼


理系な不良神主が己の役割を理解し、感情の欠落した狛犬ならぬ狛狼が感情を手に入れ、頑固な神様と交渉する話。


村長からのたっての願いで、父親が兼務する神社の一つを任されることになった九条春日(受け)。
村に着いた春日は早々に神主以外参拝しないという神社へ行くことに。
そこで、自分は神の眷属だというハク(攻め)という男と出会います。
神主でありながら神を信じていない春日は半信半疑でしたが、ハクの能力により異界の神社へと導かれ否応なしに認めざるを得なくなるのです。

そもそも春日がこの村に派遣されたのは、田畑への動物被害が酷くなってきたことを山神様へ陳情するためでした。
が、山神様もハクも動物の味方であり、山を荒らす人間に対して全く思い入れがなく、こちらの願いは聞き届けられそうにありません。
神と人間との懸け橋になろうと決意した春日はまずはハクと距離を縮めようとするのです。
感情というものを知らないハクに人間のことを理解してもらうため、毎日神社へ通い祝詞をあげ話をしすこしづつ距離を縮めていきます。

やがて二人は愛し合うようになるのです。
人間のことも排除するのではなく、共存する道を探ろうと考えを改めてくれたハクでしたが、彼が仕える神はハク以上に頑固で話も聞いてくれません。
春日は神の考えを変えることができるのか・・・


話は面白かったのですが、二人の恋愛に関してはちょっとのめりこめませんでし
た。
狛狼というくらいなので、2体で1対なのですが、今はハクしかいません。
クロエというもう一体は50年前に人間と恋に落ちそれを許さなかった神によって追放されており、現在は恋人を亡くし麓の村に住み着いています。
クロエの時に神と一緒に許さなかったのはハクで、そのハクが春日と恋仲になっていいのか?(クロエに対しても神に対しても)と思ってしまって、どうにも集中できませんでした。
もう少し紆余曲折あって二人がくっついたのならそうでもなかったのかなと思うのですが、結構あっさりくっついたからかもしれません。
クロエが知ったらなんというだろうかが気になってしまいました。
クロエは愛情を覚えたことを喜んでいるようにも見えたので、取り越し苦労でし
たが・・・

神さまとの約束は始まったばかりですが、二人は春日の命ある限り共にいること
を誓うところで終わったのでめでたしめでたしと言えるのではないでしょうか。
とはいえ、いずれ死が二人を分かち、春日を想っていくハクを思うとちょっと切ない気持ちになりました。


まじでホラー



知らず引っ越した先が曰く付きの物件で恐怖に震える受けと先に住んでいた怪異に好かれる攻めの話。

すでにたくさんのレビューがあるので、感想をちょっと。

中編2本で成り立っていて、前編が攻めに取り憑いていた怪異の解決と二人が恋人になるまで。
後編が恋人になってからもいつも怪異に邪魔される二人がいろいろあってやっと本懐を遂げるまで。

全編通して(特に後編が)怖かったです。
BL小説というよりもホラー小説でした。
もともとホラーも幻想小説も読むので怖くて読めないということはなかったのですが、二人ともがそういった怪異の専門家というわけではないため、どうやって解決するのか最後の方までどきどきしました。

この作品を読んで、昔読んだ某陰陽師の小説で「名とはこの世で一番短い呪である」とういうことが書かれてあったことを思い出しました。
「名は体を表す」だなぁと。



ゲイばれして会社をやめ妖怪アパートに引っ越してきた友春(受け)とホラー小
説家の御影(攻め)。
ゲイであることを引け目に思う友春と怪異に好かれるため家族にまで見放された御影。
怪異の話はとても怖かったし、友春がずっと諦められなかった行方不明の父親との別れは
本当泣けました。
二人が出会いこれからも一緒にいることを選んで本当に良かったです。


ただ、怪異から身を守るためとはいえあんなに煙草を吸っていたら、絶対に怪異より先に健康やられるような気がして心配です。
他に怪異を遠ざける方法を探せるといいのですが・・・

静香ちゃん頑張れ


変転αと運命の番のΩ


ずっと読みたかったのですが、やっと読めました。
すでにレビューが沢山あるので感想だけ。
凄く面白い。
コメディ要素もありシリアス要素もあり、そのミックス加減が絶妙です。

一次検査でβと診断されそのつもりでいた変転αの横須賀恋治(攻め)
ずっと相手が見つからず行き遅れΩの源静香(受け)

話は恋治視点で進むので、いきなりαと診断され、碌に知識もないままあれよあれよと見合いに駆り出され運命の番と判定されたのが男性Ωで、反発する気持ちや受け入れられない気持ちがすごくわかります。

男性Ωとして生きてきて、見合い皆勤賞レベルで参加しながら断られ続けた静香の気持ちも凄くわかって、ふたりのドタバタコメディは楽しくもあり、健気な静香の気持ちを考えると早く報われないかと願ってしまうくらい切ない気持ちになったりと、ページをめくる手が止まられません。

静香が巣材にしようと恋治の持ち物やゴミを持って帰り貯めているのがバレたとき、それをゴミと言い放ち巣材とは服のはずだと言う恋治に対し、そんな大物自分がもらえるはずがないと答える静香には泣きそうになりました。
元々βだった恋治にとって恋愛というのが憧れだったのでしょうが、 静香が番契約とかお互いにとって都合がいいみたいなことを言ってしまったために拗れてしまったんだと思います。
でも、長く番を求めていた静香がそう言ってしまった気持ちもわかるだけに、はやく二人の気持ちが近づいて欲しいと思いました。
静香に恋治を逃す気持ちは微塵もないと思うので、このまま頑張ってグイグイ行ってほいしいです。
番になってもケンカップルになりそうな感じですが、なんだかんだで恋治は包容力のある番になるんじゃないかな。

まだまだ読み足りないです。
早く次の巻が出ないかな。楽しみです。