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エキスパートレビューアー2020

女性ふばばさん

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後半執着ものに。

シリーズ作品の中の一作とは知らずにいきなり本作だけ読んでしまいました。
どうやらシリーズとしては「周辺人物あれもこれもBLカップル」のBLあるある系のようで。シリーズ未読でもまあ大丈夫だけど、ちょいちょい他CPとの関係性前提シーンはありました。

主人公は防犯会社の役員である天城(社長は元からの友人)。
高校時代、仲の良かった友人とその彼女との恋愛イザコザに巻き込まれて友情を失ったことがあり、恋愛恐怖というか、誰とも恋愛なんかしない、とかたくなになっている。
しかし、同じく高校時代からの同級生・丈居とは後腐れなく居着いたり本音を言えるセフレ関係。
この丈居はなんとも掴みどころのない人物で、人間関係には非常に淡白、しかし自称バイセクシュアルで性的経験は豊富で、天城は元々ノンケなのに丈居に抱かれると心地良くて…

…という関係性が丈居の甥の登場でかき回され…という展開です。
丈居が天城には知られないように隠していた執着心があらわになっていく。
何も見ようとしてなかった天城は、丈居に贖罪しようとする。
後半の展開は、前半とは空気感が違います。
淡白なはずだった丈居が天城を軟禁的に離さない、天城はまるで自己犠牲みたいに丈居に従う、そして延々続く2人だけの濃密な性交だけの日々…

私は坂井朱生先生は初読みでしたが、エロシーンの書き方はかなり好みでした。
しかし、それ以外の人物の過去描写とか内面描写はどうもイマイチ合わず、1冊読んでの正直な感想は「エロは良かったんだけど…」。
天城の恋愛トラウマとか丈居の執着、甥の子供っぽい逆ギレなど、なんか大袈裟に感じてしまいました。

あとがきにSS的に丈居視点の天城への執着心が書かれています。
ムッツリ執着が好みの方にはおすすめの作品だと思います。

種王の種王を細密に

「I’m in Love」電子描き下ろし特典となります。
4p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓






ベッドで、全裸で。
ポーズをとっている尊。
スケッチしていたメイはなぜか涙目。

尊「どう?上手に描けてる?」
メイ「わっ全然描けないですっ尊さんの素晴らしさが1ミリも表現できないっ」

スケッチブックを見る尊。そこには…

ヘタウマ一筆描きみたいな体にへのへのもへじの顔、そしてtnkだけ細密画の…


尊「好きなんだねぇ俺のチ⚫︎ポ」
メイ「すっ好きですよ大好きですっ チ⚫︎ポ大好き‼︎ 大好きな人の宝物ですもん嫌いだったら変でしょ」
…と開き直って尊に覆い被さるメイ。
メイ「ぼ…ぼく尊さんのこと好きすぎてどうにかなっちゃいそう…どうしたらいいですか…?」
尊「どうもしなくていいんじゃない?」
「俺もメイちゃんには底なしだもん」

…とH突入〜。



尊は一見余裕なんだけど、メイにすぐ勃ったりしてやっぱりメイは特別。
2人はラブいバカップル。

I'm in Love コミック

阿部あかね 

ストーリー運びも巧みな甘エロ作品

連載時からまとまるの待ってました!
可愛くって、甘くて、エロくて。
さすが阿部あかね!と言いたくなる。

主人公は少女漫画家のメイ。
メイはAV男優のおかざき尊(たける)の大ファン。通り越して恋しちゃってる。
そんな尊に近所のスーパーで遭遇しちゃうんです。
もう日常がひっくり返るメイちゃん。
一方尊の方は仕事の転機が来ている。まだ人気はあるけれど、翳りの気配。
落ち目を自虐する尊も、身も心もハートだらけで接してくるメイは可愛くて、はじめはからかい気味に。
そう。はじめ尊はちょい軽風に描かれてます。
完全にお戯れのキスで気絶したメイに、ゲイビ出演のオファーが来ていた尊はメイならなくはない、メイで試そうと…
この2人の初Hシーンはもうすごくエロい。
メイは童貞処女のまっさら。そんなメイのおののきや恥ずかしさやある意味恐怖、期待、そんなものが全部丸ごと伝わってくる…!
そんなメイを抱いて尊も煽られ素になっていく感じが絵を見るだけでしっかり伝わってくる。ここが阿部あかね先生の凄いところです。画力。
そしてやってくる起承転結!
尊の元カノとの破局話を聞いて自分の立ち位置を今一度考えてしまうメイ…
こういうストーリー運びも非常に上手いですよね。
その後もすれ違いとアクシデントがキッチリ入って、お互いの本心が見えてくる。

「おかざき尊」の造形、イイ!
心がちょっと擦り切れてる中年のちょい手前。カラダは脂が乗ってる。
一方メイちゃんはちょっと男度が低かったかな?
一途でえっちで、とても真剣なところがメイちゃんのいいところです。
甘可愛エロの良作。「萌x2」で。

下巻電子限定イラスト

「スティグマター愛痕ー下」電子書店限定描き下ろしイラストとなります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓





モノクロイラスト。
ズバリ、2人で迎えた朝の、ベッドの上での朝食シーン。

ベッドで、2人は裸の上半身を起こしています。
左側が黒岩、右側に朝子。
掛け布団の上に両端がフリンジのスローがかけられて、その上に朝食の載ったトレイが。
三角のサンドイッチ(ハムとレタスかしら?)とパックの牛乳。うし、とプリントされてます。
ベッドの足元の方に朝子のTシャツが無造作に置いてある(前の晩に脱ぎ捨てたものかも)。
ベッドサイドは…
左の黒岩側は本が積み重なり、右の朝子側には椅子が置いてあります。


まったりしたリラックス感が漂っています。朝子の微笑みが可愛い。

上巻電子限定イラスト

「スティグマター愛痕ー上」電子書店限定描き下ろしイラストとなります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓




モノクロイラスト。
朝の支度風景なのかな?
左側。ワイシャツのボタンをしめながら、傍らの黒岩を少し見上げる朝子。
右側。ネクタイを調整しながら朝子を見ている黒岩。

2人とも口元に軽く笑みを浮かべて。

2人の頭上に雲のような、吹き出しのようなものがあります。
言葉にはしないナニカ、があるのかな…?

で、2人の距離がかなり近いんですよね。はじめ朝子が黒岩のネクタイ締めてるのかな、なんて勘違いしてしまった。

「異能者と変人」扱いされてる2人

下巻。

真理さん殺人事件が動きます。
出てきたのは、写真。
そこから真理さんの同僚の弁護士・西に疑惑が浮上する。
朝子の受けた思念からも西の関与は明白なれど、朝子の証言は証拠能力がないわけで。
黒岩警視の見立ては冴え渡り、西「も」被害者かも、という視点が。
同居中の黒岩と朝子の関係性の揺らぎと同時に、殺人捜査の進展が描かれます。
ここはミステリ好きの私も納得の展開!
特殊能力を使って真相を追い詰めていく朝子。
なぜ真理さんは殺されたのか。誰が殺したのか。

さて、BLとしては。
朝子が黒岩に、というのは大いに納得なんだけど、黒岩が朝子に恋愛的な感情まで抱くのは…正直BLありきだったのかなぁと感じる。
一点言うとすれば上巻の終盤で、遅くに帰宅した黒岩がこれから夕食を作る、と言ったシーン。
ここで朝子が真理さんと全く同じく『黒岩さんのお荷物みたいです』とつぶやく。
ここが分岐点のような気がします。
とはいえ、2人はしっかりセックスもしますし、その描写は朝子の夢が叶う幻想的な描写と共に、現実の重みや体温も伝えて非常に印象的。

刑事/ミステリものはすごく好きなので、続編あれば嬉しいな。濡れ場少なくてもいいや。人間の業や哀しみゴリゴリな事件ものが読みたい。

オカルト刑事、BLに降臨

刑事ものもオカルトチックなのも好みなので、この作品の世界観はドンピシャ。
本作の前身である「スティグマター聖痕捜査ー」(2015)はいわゆる「匂い系」でしたが、続編はBLになると聞いて待ちに待っていました!

これね、ホントに設定がうまいなと思うんだけど。
本作の事件というのが黒岩警視の元妻が被害者なんです。
やはり黒岩は元妻が殺されたという事に衝撃を受ける。だから真相が分かるなら、と思ってしまって朝子を犯行現場に臨場させちゃうんですよね。当然朝子は思念を取り込み、彼女の最期の時を追体験する。
しかし黒岩は途中で止めさせてしまう。だからなのか、元妻・真理さんの思念/心が朝子の心と混じり合うんですよね…
朝子が特殊能力を生かせる今の状況、そこへの大きな感謝、また理解者である上司の黒岩への思慕のようなものが元々あって、そこに死者が死ぬ間際に思い出していた黒岩との行為、そして愛の気持ち…そんなものたちがぐるぐると絡み合う。
朝子が黒岩に恋をするのはある意味必然でしょうか。

朝子は今まで女性を好きになった事がないと言う。彼は潜在的にゲイだったのかも。
ヘテロなら同僚の岡本さんに恋してもいいもんね。
少しフェミニンな感じだし。
絵柄的には輪郭が太くて少しカクっとした絵に感じる。そして顔がなんとも言えず…味?とでもいうのでしょうか。特に大門の顔は昭和の刑事ドラマそのものですね。
下巻に続く。

深潭回廊(2) コミック

永井三郎 

渚と山田の地獄

最初に言うと、まだ終わりません。続きます。
まあ、こういう主題だから2巻でストンと完結するわけもないですね…

冒頭、渚とまったりな山田の図。
何よ。山田はすっかり憑き物が落ちたようなイケメンで、渚も山田の傍で小悪魔なんかじゃなくて邪気のない可愛らしさを漂わせてるじゃないの。
だけどこの巻は渚のいる地獄がこれでもか、と描かれる。
それは家。
それは学校の校内。
それは学校を抜け出した海の上の岬。
地獄の鬼は、父親?美術の教師?親友のお父さん?

この巻の描き方では、「山田」は渚が自分で頼った相手で、「山田には」愛情があってやってること、のように読める。
が、本当にそうなのだろうか?
1巻ではもっと山田を煽っていたではないか。
一方、学校の友達の前では全く年相応で、他の同級生たちとなんら変わらないのに。
渚、という少年は謎めいていてその姿が、その全貌が見えてこない。

さて、渚についてもっと知りたかったけれど、物語はまた別の展開に進んでいくのです。
渚が読んでいた本、『彼方へ』。
その著者名を見た途端、山田を取り巻く空気が一変する。
東条遥。
それはあの懐かしく苦しい記憶の。
そして渚は言うのだ。それは「遺作」だと。
その瞬間から山田の視界から渚は消え、山田は柳田の心に戻ってさまよい出す…

3巻はどうなるんだろう。
渚は?
地獄にいて、諦めているのか?それとも悪意を持って山田も自分の場所に引きずり込もうとしているのか?
あるいは本当に山田に愛情を持って共に抜け出すのか?
過去から死人の腕が伸びてきて足首を掴まれた柳田は?
教師時代に戻って渚を犯そうとするだろうか?それとも渚に殺してくれとでも?
ますます先が見えない。深すぎる深潭。そして曲がりくねった回廊。

事件が絡んでからが面白い

水原とほる先生作品で、しかもタイトルが「監禁生活十日目」。
さぞかしイタい展開か?
その予想通り、前半ほんとヒドい。
年齢を偽って一人の力で必死に生きている。夜の世界に身を置きながら悪の道とは距離を置きクラブ店員として頑張っている実洋(みひろ)なのに。
ある日、あろうことか刑事に拉致られ、その刑事とつるんでいたプロファイラーの男の部屋に連れ込まれ…
プロファイラーにレイプされた…
そして気づくと足首に手錠と鎖が。
この刑事とプロファイラーは二人とも自分の興味/性癖の事しか考えない。

刑事公認のレイプと監禁?なんて話なの?と憤る。
しかも、実洋が一人で生きている理由、それは母の再婚相手から性的虐待を受け続けて、高校卒業を待たずに家を逃げ出したから。
それなのにプロファイラー・清吾は、激しく拒絶する実洋に何度も強引に性交し、実洋の過去を無神経にプロファイリングする。
清吾は実洋に飽きず、いつになっても解放してくれない。
ですが、実洋は決して絶望しません。

しかし、中盤ある事件との関わりから急激に面白くなってきます!
マスコミには公表していない連続猟奇殺人鬼「レインマン」…
毎年梅雨の時期の雨の日に、男性に化粧をして失血死させる。
刑事の緒方と清吾は何年もこのレインマンを追っている。今年も梅雨が近づき、また一人の男性が殺された。
物語はレインマンの内面をプロファイリングする清吾と、その分析に沿って自ら囮になる実洋の緊迫へ変わっていきます。
ミステリ要素は大好きなので、事件絡みになる後半はとても面白く読みました。
まあ結局、トラウマの苦しみを軽くしてくれた清吾に実洋は惹かれていくわけで。
BL的には冒頭ひどく一方的な行為でイヤな感じだったので、「萌」で。

ギャグ、恋心、荒唐無稽のバランス

マスコ先生と言えば、ド・切ない系とギャグ系がありますが、こちらはギャグ寄り作品。
そしてちょっとショタ寄りおバカっ子もの。
プラス人外。人間界に「魔王」とか「キューピッド」とか出てきます。

主人公は澄雄。
幼馴染の美佐子にずっと片思いしていたら、急にキューピッドが来て矢を射ってあげるよ、と。
そしていざ射ったらヘロヘロ落ちて、美佐子に当たってない。なんと暇潰しに人間観察をしていた魔界の王に当たっちゃった…!
…という荒唐無稽なストーリー。
ポンコツなキューピッドでも矢の威力は本物で、魔王は澄雄にゾッコンに。
そこから起こるドタバタと、魔王の澄雄への優しさと深い想いのギャップに笑う、という類の面白さでしょうかね…?
ところが、中盤から思いがけない展開に。
澄雄を可愛がっているちょっと不良っぽい先輩・九十九という人が当て馬的に登場するのですが…なんと九十九は⁉︎
…と物語は思わぬ方へ転がっていく。
魔王の愛はただ矢が当たったからだけのものなのか。
自分が魔王に感じるモヤモヤはなんなのか。
魔王をぶっ飛ばすという九十九に、そこまでしなくてもと感じるこの思いは。

マスコ流「切な展開」も織り込まれつつのストーリー運びはさすが!というしかない。
いざエロシーンともなれば、こちらもさすがマスコ先生。ど迫力でございます。
すべての元凶・ポンコツキューピッドにもバチが当たったし、澄雄には前途多難なりに一応ハッピーエンドなのかな?

描き下ろしは、九十九先輩のその後。
九十九だけが可哀想なんだよなぁ〜…しかも魔王の呪いが効いてるし。
九十九にも救済お願いしますよ〜…

魔王は長髪・褐色・筋肉という三重福!超かっこええ!
九十九の方も眼力がいい。リーゼントも決まってます。
こんな2人から愛されてる澄雄の魅力は?なんなんだろうね?