電子限定かきおろし付
彼氏公認のセフレ 仲良し幼馴染トライアングル
わたしは3Pモノが苦手です。
若い頃は楽しく読んでたんですけど、歳を重ねるごとに苦手になっていきました。やっぱり一棒一穴主義なもので……。
3Pってなると2人の攻に対して受の気持ちが5:5じゃないじゃないのが多いじゃないですか。あれが辛くて。
ただの3人で楽しくヤってまーすっていうウルトラハッピーBLだったらいいんですけど、3Pに恋愛持ってこられると重くてしんど……ってなるんですよね。特に不憫な方の攻に感情移入しちゃって。
この作品もあらすじと表紙見た時点で、3Pプレイはあるとしても、最後セフレのほうに持ってかれちゃうんだろうなーって思ってました。でもどうしても気になって、結局購入しちゃったんですよね。
そうしたらもう見事に3人とも恋愛しちゃってるわけですよ。
ドMの受・依がときめくのは恋人の朋なんだけど、本当の自分をさらけ出して安心感を与えてくれるのはセフレの尚人なんですよね。そして朋にずっと片思いしながらも自分の性癖に悩み、尚人とのアブノーマルな行為に溺れる、一途で不安定な依ちゃんのことを、攻二人はそれぞれの形で大切に思ってる。
あ〜〜〜しんどいしんどいしんどい!
この作品、読んだ8割の方は尚人を好きになると思います。だって依がずっと朋を好きだったのを知りつつ、依が持て余した気持ちと身体をずっと慰め続けてたんですよ、自分の気持ちを抑え込んで。本当に依の幸せを願っていたんです。そのうえクールだし、スマート。好きにならないわけがないですよね?
しかも3人は幼なじみなんだけど、依と尚人は同い年だし依の秘密を共有してるから、ほかの誰も入れない二人だけの箱庭にいるんですよ。幼なじみ好きのわたしにとっては本当においしい設定!
一方の朋は4つ年下のいたって普通の大学生。いや〜これがまた本当にいい子なんですよ。でも依が朋のことをこんなに好きな理由がわからなくて……。
たぶん依にとって尚人はもう自分の身体の一部で汚い部分を共有してくれる人、朋は依の唯一の光なのかなと思いました。
朋が依を光の下へ引き上げてくれたらよかったんでしょうけど、淫乱でど変態で、尚人とのSMプレイにどっぷりはまってしまっている依は今更無理です。依と一緒に箱庭の中で心中してくれる尚人を依が捨てられるわけがないんですよね。
もし朋への想いは恋じゃなくて本当に好きなのは尚人だって依が気づいて、めでたく依と尚人が恋人にーーという展開を想像していましたし、そういう展開になっていたとしたら、わたしは2度とこの作品を読まなかったと思います。
依が朋への恋心は嘘じゃないって本物だって言ってくれて、なんだかわたしはそこで救われました。
朋って別にわたしの好きになるキャラでもないし、どっちかというと尚人のほうが好きなはずなんですけど、なんというか……依と尚人がくっついて朋を3人の関係から追い出すというのが嫌だったんですよね。
なんでなのかよくよく考えると、おそらくわたしは朋視点でこの作品を読んでいたのかなーと思いました。
正直この作品を読む前から、表紙とあらすじを読んだ時から、一人で勝手に物語を妄想して悶々としていました。それこそ私生活に支障が出るくらいに。
最後まで読んだ後も悶々として一日中何度も読み返しました。
攻二人が本当にいい子でね……こんなど変態な受に恋しなかったらもっといい恋愛できただろうに……と思いもするんですけど、これがまた依がエロいんですよ!わかるよ〜たまらんよね〜
依はど変態で優柔不断なんだけど、一途だしそんな性癖持ってしまったのもかわいそうっちゃーかわいそうなんですよね。
欲張りな依は2人とも欲しがればいいと思う。願わくばこのままずっと3人でいてほしい。
この作品は3人ENDにしてくれた時点で楢島先生に感謝したいです。しかもちゃんと攻に対する気持ちが5:5。贔屓なし!
萌えなのかなんかよくわからないけど、ここまで心をえぐられた作品は久々だったので、神評価にしました。しばらくはこの作品に引きずられそうです……。
ちなみに電子で配信されてる番外編の「3人なかよし編」では遊園地に行く3人のお話。
ご機嫌な依ちゃんのご奉仕えっちでついに2輪挿し……?!っていうまさに3人なかよし編でした。
3人で幸せになってくれ!!!
リブレさんが刊行するR-18レーベル「X-BL」シリーズ『インモラル・セックス』に収録されていた作品。
以来、電子で何話か読んでいてコミックス化されたら買うと決めていました。
はじめに書いてしまいますが、今作品は三角関係ものです。
三角関係ものなので、3Pの描写が多くあります。
また『インモラル・セックス』に収録されていた作品、ということもあってかエロ度もかなり高いです。
もしかしたら読み手を選ぶ作品かもしれません。
が、めっちゃ良かった…。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は(おそらく)大学生の依。
彼は、子どもの時からずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の朋と尚人と仲良し。けれど彼らは単なる友人ではない。
朋は依の恋人。
そして尚人は依のセフレ。
歪に見える関係だが、朋は尚人の存在を受け入れている。愛する恋人(=依)を、尚人が抱くことを許している。
依には特殊な性癖がある。
痛いことをされないと快楽を得ることができないのだ。
自分のことを「綺麗」と言ってくれる朋には、痛めつけられ、快楽をむさぼる自分の本性を見られたくない。けれど、欲望のはけ口がない。そんな依の性癖を知った尚人が、依を助ける意味合いもあって抱くようになった。
依を愛しているからこそ、彼の性癖すらも受け入れた朋。
そんな朋を、心から大切に想っている依だがー。
依が自分の性癖に悩み、葛藤し、恋人を選ぶのか、それとも快楽を与えてくれるセフレを選ぶのか。
そんな依のストーリーだと思って読み始めたのですが。
いやいや、それだけじゃないんです。
依という青年を愛してしまった、朋と尚人の2人の葛藤のストーリーでした。
依という青年の目を通して、朋と尚人の依に向ける深い愛情が描かれています。この描き方が非常にお上手。いい意味で予想を裏切られるストーリーでした。
依はアブノーマルなセックスでないと快楽を得ることができないので、濡れ場はかなりハードな描写が続きます。さらに途中から尚人+朋×依の3Pの様相を見せるのですが、これがまあエロいのなんのって…。
依を想うがゆえに、大切に、でも痛いことも頑張ってこなそうとする朋。
自分の想いに蓋をして、依の恋を応援し、そして身体を慰める尚人。
2人の攻めくんたちがカッコいいのですよ。とっても。
三角関係ものの中には三人の恋愛感情の重さが異なっていて比重が悪いものもありますが、今作品は愛情のベクトルが同じなんです。同じだからこそ、依の葛藤も、尚人と朋の2人の複雑な想いもより一層深くなる。
が、ドシリアス一辺倒のストーリではなく、甘さも程よくミックスされていてバランスがいい作品でした。
カバー下の裏表紙が迷路になってるのですが、これがまたニクいです。
この作品の、三人の関係が端的に描かれているような気がしてなりません。
そしてカバーの折り返しの部分も。
ちゃんと、「シアン」と「イエロー」になっていて、そんなところも高評価でした。
しいて言うのであれば、三人がしているのはセックスばっかり、という感じ。
おそらく、彼ら三人は大学生なんだろうな、と思う描写はちょびっとだけありますが、それがちょびっとなので推測の域を出ない。そういった彼らのバックボーンがもう少し描かれていたら、あるいはもっと深みのあるストーリーになったんじゃないかな。
が、かなりエロ度の高い作品でありながら、今作品が描いているのは紛れもなく純愛です。うん、1冊で2度おいしい。
ということで、評価で悩みましたがちょっとおまけして神評価で。
3Pには苦手意識があったのですが、大好きな楢島さち先生のお話という事で購入。
今まで、私があまり読んでこなかったのもあると思いますが、新しい扉を何個もぶち破ってしまった気がします。
攻めの朋くんと尚人くんが形は違えど、受けの依くんを大切にしているのが伝わってくるので、かなり激しいエロにはなっていますが、愛があるなと感じながら読む事が出来ます。
依くんの表情がとてもエチエチで可愛くて、終始、萌えていました。
これから先の展開は全く予想できませんが、とても楽しみです。
楢島さち先生の丁寧な心理描写があってこそ、成立するストーリーだなぁとドキドキしながら読み終えました(笑)
学校が休校中だから…買いに行くのに抵抗あるし14日に
行こうと思ったのに
外出を控えろって先生から言われたし…。
楽しみにしてたのに…でも、取り寄せしてもらったから
20日でも大丈夫だけ
ど早く読みたすぎて待ちきれない笑
早くコロナ無くなってほしい!!
待っててね!『シアンとイエロー』!!
すぐに会いに行くから!!
依のことなんでも分かって依が求めるえぐいプレイもがんがんでき、信頼しあってる雰囲気醸し出しまくりのセフレ尚に分がある分、健気な朋が不憫で不憫で…飴と鞭を巧みに使い分けて依の恥ずかしいところもさらけ出させる尚、強すぎやん。でも、朋に頑張ってほしい!朋にニッコニコでエグいプレイできるようになって!!となんとも複雑な気持ちで読みました。あんなに尚に依存しているのに尚を選べないのなんでだろ?3人でという結末は3角関係の鉄板だけども、依がどっちつかずすぎて、あれ?おしまい?と思ってしまうんだけど、頼と尚の魅力が違いすぎるのも分かるんだけど!すっきりしないとこも含めて面白かったです。番外編はエロエロあまあまイチャコラしてたので、そこまで含めると良かったな!と思えました。