そもそもイタコ小説って何?とあらすじを見ながら思っていたのですが、読み進めていると未来予測(未来はこうなるよ的な)小説だったと理解しました!有名なのかな?
作家買いでしたが、面白い設定だなー買って正解だったなーと思いました。
生まれ育ちのせいで頭でっかちな考え方の主人公が、幼馴染からの告白に「なんとか良い道に戻してあげなくては!」と、イタコ小説が有名になった従姉妹に「自分が振った後まっとうな幸せを手に入れる未来」を書いてほしいと依頼。届いた小説の中身は…
という内容。主人公は頑なではありますが、可愛らしさがあってイライラせずに読み進めることができました!イタコ小説に振り回されながら自分の気持ちに向き合っていく、ゆっくりですが前進していく関係にきゅんとしました。
月麦19歳 植物園のアルバイト 自分の目の色が嫌いで、カラコンをつけて生活している。そして、同じ植物園で働く妻子持ちの男性が好き。叶わない恋だから、ナンパしてきた似てる人に着いていってしまうほど。
そんな月麦のカラコンを見破り、裸眼を綺麗だと言ってキスしたのがジュエリーデザイナー啓斗25歳。陽キャで、月麦に興味津々。人懐っこく月麦に近づきます。そして、ナンパした人物とホテルに入ろうとしていた月麦を連れ出し…。
月麦が、啓斗の影響で良い方向に変化していくのはよかった!啓斗も憎めない無邪気な大人という印象。ただ、啓斗が優しいんですが色々と軽すぎて、月麦本当にその人で大丈夫?と余計なお世話なことを考えてしまいました笑
コンプレックスの話ではありますが、啓斗がふわふわとした大人なので軽ーく読みたい時に良いと思います!
作家買いです。
大正時代の、活動写真を上映する一団が舞台です。
受の久生は、母を亡くし落ち込んでいたところをある詐欺グループに目をつけられて騙されて詐欺の片棒を担いでしまう。元華族の石渡家の息子を名乗り、宝石を売り歩く手伝いをしていたのだ。そこから逃げ出していたところを攻の鷹成に助けられ、鷹成が館長を務める活動写真の常設館で住み込みで働くことに。ただし、石渡家の息子ではないという事を言えないまま…。
活動写真を映す人、台本を手に解説する人、天然色の特別な活動写真…活動写真を巡って個性豊かなメンバーや小道具が出てきて楽しい!
偽りがテーマかな?レトロな世界観が好きな人にはヒットするかなーと思いました!
久生が一生懸命で可愛くて、鷹成も仕事に一生懸命。ちょっと恋愛面が薄かった印象です。
面白かったのですが、BL的には萌ひとつで!