読み終わって、あれ?と思ったらやはり2巻があったんですね。
発売当時からビッチという言葉が入ったタイトルに手が出ませんでした。
が、読んでみると前世がビッチでしたが転生後はそうでもなくて。
前世で看護士だった主人公が病死して転生後に悪役令息の公爵家次男アンジェロになり、よく覚えてない罪で断罪され一番厳しい戦場へ治癒師として追放される始まりです。
嫌われ疎まれ憎まれからの主人公が頑張っての愛されです。特に護衛騎士のノルン。生真面目堅物さがいい感じに。
ハラハラ読み応えがあります。看護士の知識や経験と治癒魔法で戦場の天使みたいなアンジェロ。
しかし過去にいったい何があったの?な呪いと、名前を聞くだけでおぞましい教皇との関係は?
おそらく教皇が…なんでしょうか?
アンジェロの手管に堅物ノルンがチョロいんですよ。アンジェロもノルンのことをきっと愛してるんですよね?自覚がまだなだけで。そうであってほしい!
お兄さんは可愛がってくれたり、戦場のみんなも意地悪まではせず見直したあとは協力的だし、辛すぎなくて良かったです。
壮大で壮絶なお話でした。
確かにタイトル通りなんですがもっと重いといいますか…。
本編は主人公のルイス視点。
魔力があると5歳の時に孤児院から魔術師ゲニウスに引き取られるも、精霊術が全然上手く使えない落ちこぼれで…。でもそれは実は…な。
ゲニウスの長い生を思うと、よく一人で頑張ったね!と肩をバンバン叩きたくなります。
最後の番外編はゲニウス視点で。
本編よりも印象的で。ルイスがゲニウスにとって特別な理由はなんだろう?孤児で5歳で保護できたから?ゲニウスの元でゲニウスだけを求めて育ったから?
最後の再会はいったい何百年後だったんでしょう?ゲニウスがすごい執着ですね!
「ルイスとして」、待ってたんですよね?
もう誰にも搾取されず振り回されず穏やかに生きて欲しかったんですよね?だからこその序盤のような暮らしだったんですね。
心を揺さぶられるお話でした。
が、なんというか世界観や設定がよく飲み込めないうちからどんどん話が進み。ルイスの第二形態も、え?そうなの?な感じでトントンと。
作者さんの中ではもうこれは読者は理解できてる前提なのかな?な書き方な気がしました。
下巻もすごかったです!
ビナイへの恋を自覚したルーシャンが不器用で浮かれたり反省したり落ち込んだり。
あがく様子が微笑ましくて。
このまま平和に番になるわけはなく…。
ルーシャンの危機にお互いを守ろうと突き放したり駆けつけたり。
ビナイは強い子、やっとビナイが自分を信じられるようになって。ルーシャンを助けるところは本当にハラハラでした。2人とももしかして…と本気で思いましたら。
2人が出会って色々あって恋をして世界が広がったり自分のことを信じたり殻を破ったり。
良かったねーーー(泣)
もしかしてないの?と心配したビナイのルーツも最後にあって。そこへ繋がるのね!
ビナイの名前の意味、ビナイのルーツを探し当てたルーシャンの愛情、自由ということ、もう感無量です!
ずっと寝かせておいてごめんなさい。もっと早く読めば良かった。
序盤は本当〜にビナイが不憫です。でもそこを頑張って読み進むと。
知ることって大事ですよね。ビナイにもルーシャンにとっても。
ルーシャンの運命の番だと村から連れ出されたビナイが、事実を何度も教わり字も覚え本を読み。
色々な経験や気持ちを経てようやくあの村でのことが不当なことだったのだとわかるところ!
しかし肝心の運命の番のルーシャンがまさかこんな人だったなんて〜。
しかし彼にも魔力があるゆえの縛りがあって仕方ないのです。
ビナイの秘密を知って俄然興味を持ち触れ合ううちにだんだん人間味が出てきて…。
ゆっくりじっくり進みます。ある意味すごいと思うのは、ビナイとルーシャンが番になるなんて思えないくらい「知らない」のです。BLなのにまったく性的なことをしそうな想像もできないくらい。
ですが最後に!
優しいけど知らないからこそ残酷だったルーシャン。下巻でどうなるのか?ビナイのルーツを探すのか?楽しみです。
満員電車がこんなストーリーを生むなんて!
電子限定なので短いお話かと思いきやしっかりページ数があります。
主人公桜田の社畜ぶりがひどくて読んでる方も苦しくなってきます。お仕事描写もしっかりしてて、食事や睡眠を削って毎日仕事に追われ。
そんな桜田がいつもの通勤の満員電車で倒れそうになったところを後ろから抱きかかえる人があらわれて…。
それから毎日後ろの人が抱きしめてくるようになり…。いつの間にか硬いものが当たるように…。
この痴漢で変態か紙一重なのに受け入れちゃう桜田もすごいです。
桜田が限界のところでとうとう後ろの人が行動を起こし。ここからがまたお話が展開してさらに夢中になりました。
後ろの人の正体や毎朝満員電車で抱きしめてきた理由などなど。そうだったの〜?これは読者はわからなかった〜!
後ろの人に溺愛されて癒されて桜田の生活がやっと改善されます。
後ろの人すごい!何年も桜田のために!
ぜひ後ろの人の正体や動機は読んでみてください。
こんな幸せ知らなかった2人が睦まじく公私ともに満たされるハッピーエンドです。
とても面白かったです。
口をひらけば罵詈雑言ばかりで公爵家の身分をひけらかす白豚悪役令息のディルク。
それが嘘をつくと勃起する呪いもとい、愛されると解ける魔法をかけられ…。
嫌いな護衛騎士フリッツと頑張り打ち解けあい、気がつけばお互い…なところ。
痩せて可憐なはかない美少年な見た目と、今までの自分を反省したディルクが、本当は世の中はこんなふうだったのかと自覚するところ。
なのですがね。
そもそものディルクがこうなってしまった原因が家族の意地でも無関心だったことにあると思うんですよ。
それに黒髪であることで周囲になんて言われてるか家族なら知らないわけないと思うんですが。
どうして父親も兄たちもディルクに優しく教えてあげなかったの?幼いディルクを一人ぼっちにしてよくも平気だったね?と嫌味を言いたくなります。
最後はディルクも家族のことを知っていい感じにおさまるのですが、こちらとしては、おい!ちょ待てよ!ですよ。
後味が良いのか悪いのか。
ずっと気になっていたお話をやっと読めて良かったです。
家族のことをどう受け取るかで読み心地が左右されそうですね。