中原さ〜ん!
すごく濃かったです。ギュっと凝縮されてます。
イラストが小山田あみさん。セクシーですね。
堅物検察官の笹原。予定通りの行動を取らないと調子を崩すほどの堅物潔癖こだわり屋さん。
ある日納得のいかない事件の現場を訪れると、出会うんです〜、今作のオヤジ攻め新堂に。
今作も社会派なお話でした。
殺人事件と遺族の問題や、警察が本当に正しいのか?証拠は絶対か?
2人とも中原さんらしい人物で、特に新堂のちゃらけたり、ダメなオヤジぶり、かと思えば人生経験だけでは測れない有能さ。いいですよ!
2人が追う事件の真相に近づくにつれて逆に罠にはめられ追われる立場になり…。
犯人の罪を暴くにはこの方法しかない!なクライマックス。
事件や犯人の動機も後味が良くないですが、ようやく追いつめてやりましたね!
エッチは、今はそんなことしてる場合じゃないでしょ?大丈夫なの?踏み込まれたりしない?な状況で一回と、大団円の一回です。
あんなに堅物だった笹原を、あんなに荒んでた新堂を変えた2人。
推してて良かった中原一也!ですね。
疲れ果ててBLをずっと読む時間も気力も余裕がなかったところに中原作品、しみます。
表紙のラムが可愛くて可愛くて。美しいイラストが素晴らしかったです。
ラムが奴隷だったミスラを助けて2人が街を駆け回るところがとっても印象的でした。街の様子やラムの賢さや明るさ、ミスラの絶対に知られてはいけない恋心。
2年の戦争の間にすっかり変わってしまったラム。
あんなに明るくて自信家で行動的だったのに。
色々あったから無理もないのですが。
ミスラもミスラだよ。もっと何度もラムに気持ちを伝えたら良かったのに。ラムに嫌われると怖がって言う通りにして。散々こじれてすれ違って。
こんなにかたくなになってしまったラム。
ラムがミスラに責任を感じたり、ミスラの気持ちが全くラムに伝わらないのがもどかしかったです。
終盤はやっとラムも前向きに動いて良かったですね。ミスラの支えで強さを取り戻し。
ミスラの出自や縁談や陰謀まで凝ってましたね。
主従関係だったから再会してから余計こじれてしまい。ミスラの深い愛と優しさに忠犬攻めはいいなぁと再確認しました。
もう少しゆとりがあると良かったかな?
すごい大作でした。
表題作(1話目)はリシャール視点で独特な文体で。
一冊この調子だったらキツイなあと思ってたら、団長ザイル、騎士ウィリアム、ウィリアムパパ公爵視点もあり。読み進むにつれて本当のリシャールやウィリアムのことがわかっていって。
1話目は戦争を終わらせた男リシャールが終戦後を生きるところからです。
何も欲しがらず、死んでいれば良かった。いや死ななくて良かった、と思いながら淡々と日々を過ごし。綺麗なものが好きだった。自然の滝や湖や。でも右足が動かなくて遠くまで歩けず馬にも乗れない。だからか美しいウィリアムを見てしまう。そんなことが綴られ…。
なんかもうたまらないんですよ。
リシャールが教官を務める騎士見習いのウィリアムとの仲が進むところとか。主人公はリシャールかもしれないけど、ウィリアムの圧倒的な深い愛の物語かもしれない。
自分を大切にしないリシャールを身の回りから住処から何もかもを整えて囲い込んでいくウィリアム。リシャールにどんなに好きと伝えても全く伝わらない。
一冊を通して色んな出来事がありリシャールもウィリアムもだんだん変わっていくんです。
リシャールが守り愛したこの国、王、王族。リシャールの守りたいものを全て守ろうとするウィリアム。そうしないと安心してリシャールが生きられない。もう特に最後の章が感動の嵐です。
リシャールが戦時中に瀕死の状態が長引いたせいか、話し方や考え方がもしかして…?でもギリギリ障害ではないという設定で。
世間知らずの自覚はあるけど、あれ?俺はおかしいのか?って思うところ、それがめちゃくちゃせつない!
人生の半分近くを戦争の最前線にいたから、戦後の暮らしが幸せってニコニコしてて。
与えられる権利も使える権利も何にも利用しなくて。でもいざ国に危機が?って時には暴走してしまって。
リシャールにウィリアムがいてくれて良かった。ウィリアムにもリシャールがいてくれて良かった。
私もリシャール友の会に入りたいです。
ザイル団長やウィリアムパパ視点も2人を知る上でとっても良かったです。
すごく盛りだくさんでした。
最後の最後までつめこみましたね!
ブリッツ!レーゲンと同じ孤児院から第三騎士団へ進んだ幼馴染。ブリッツが最初は、う〜ん、もっとゆとりと包容力がある攻めがいいなあ…と思ってました。
が!レーゲンに対する野生動物以上の勘、レーゲンを見守り尻を蹴飛ばし隣を歩き続け。
レーゲンが素直に甘えたり泣いたりできないことを、ブリッツは知り尽くしてるからこその行動!
受けを知り尽くしてる攻め、いいですね!ブリッツの男気がたまりません。
レーゲンの欠点すら愛おしい。
ブリッツを死なせないために何度も自害するレーゲン。何をしてもどうやっても変えられない運命。
は〜、すごかったです。やっとな今世もこれまでか?二人揃えば最強ですね!
頭が心地よい疲労感です。
生きてて良かった、諦めないで良かった。
自分の世界の中心なのがお互い様なところも良かったです。
なんてこったあ!!!
6巻もすごかったです。
皇帝対リドリー、ますます手に汗握る展開になってきました。
リドリーが打った手を何度もつぶそうとしてくる皇帝。リドリーの方が若干上手でしょうか?
リドリーがこんなに忙しくて気が抜けなくて大変なのに、新しい催しを決めちゃったり。
さらには皇帝がまたとんでもないことを言い出して。
リドリーが二人か三人くらいいないと!
スザンヌの存在感が光りましたね。アーロン王子と仲睦まじくやれてるからこそですね!
リドリーの策が実を結んで良い結果に繋がりました。あんなに険悪だった義妹や側室とこんな関係になるなんて〜。
そして帯にもあるように魔女の呪いを解くために動くリドリー。
その真相がわかったら、なんてこったあ!!!!
物語を根底から覆すような現実が。
さらにはあなた全部知ってたの〜!?な存在も。
もう7巻が一日も早く発売されてほしい!早く続きを知りたい!リドリーの覚悟は決まるのか?
とうとう皇帝を倒すのか?
一旦BLということや、シュルツが攻めということを置いといて読んだ方が集中できるのではないでしょうか?
絵がすごくキレイですね!
主人公柚弦が幼馴染宗親の雄っぱいを触るための10年計画!振り切れてますね!
柚弦の思い込みが激しすぎて、一直線に努力を惜しまないところがすごいです。
なのにおっちょこ?な柚弦が計画ノートをあろうことか宗親に見つかり取り上げられ…。
ノートを返す交換条件が宗親と恋人同士になること。え、それって宗親は…?
なのに柚弦があさっての方へ全力で向かったあげくに、また誤解を思い込んで…。
雄っぱいが好きなのか宗親を好きなのか?
切ないところもあり。
柚弦の思い込みが長くて、宗親が気の毒?
なぜ恋人同士になろうと言われたのか、なぜ素直にそのまま受け取らないの?
デートの動機も宗親が可哀想。
しかし最後まで読むと。
エエェェ!そうだったの〜?みんなまるっとお見通しだったんですね!わかってた上で…、宗親すごい!
柚弦は計画立ててないで宗親とちゃんとじっくり話し合いなさい。
振り切ってて誤解して悩んで切なくて、よくまとまってました。