絵が綺麗という前評判で買って読んでみたらその通りでした。
絵が綺麗。
話は至ってよくある展開だったと思います。
見た目がチャラく、私生活もだらしなさそうな大学生の攻めと真面目で神経質そうな社会人受けが、重たい愛って迷惑?みたいな話をずっとしてます。
チャラそうに見えて実は一途な攻めもまあいる、重たい愛情を否定しながら本当は誰かときちんと愛情のやりとりがしたかった受けもまあいる、どっちも「(ボーイズラブの世界には)まあいるね」という感じです。
よくいる設定ではありますが、絵が綺麗で、攻めの顔もかっこいいので、顔がかっこいいっていいな~と思いながら読みました。
また、セックスの描写が二人の初セックスではなく、それらを終えた後の翌朝、受けの出社前に攻めが欲情して……という流れだったのもすごく良かったです。
遅刻しちゃうよ~って言いながらがつがつセックスしてんの、頭悪くて最高ですね。
壁が薄いアパート、って現実にもよくある悩みですが、さすがに壁越しに普通に会話が成立するアパートは家賃いくらで借りたんですか……?と心配になっちゃいました。セックスの声、正直全戸に響き渡っていてもおかしくないので、早く立派な建築士になって引っ越せたらいいね。
pixivで序盤を読んでいたので、コミックスも買いました。
マスクの下を暴きたい性悪となんだかんだ流されやすいマスク男子のカップリングでしたが、全体の展開がわたしにはよく分からず、イマイチ入り込めませんでした。
テスト勉強を見てもらう見返りもはっきりと言葉では書かれておらず、結局これは……?どういう条件でこうなっているのか……?と思ってるうちに、受けが攻めへの恋心を自覚してしまい、いつ!?どこで!?!?好きになる要素あった!?!?!?と混乱するという、行間を読むのが苦手な人間には少し難しい話でした。
マスクをしている理由はなるほどな~と思いましたが、最終的に小林さんがめちゃくちゃ良い子でよかったな……という方に気持ちがいってしまい、受けがトラウマを乗り越えた(のかどうかもちょっとよくわからない)あたりがかなりぼやけた印象になりました。
ボーイズラブに出てくる女の子に肩入れするのはわたしの悪い癖なので、小学生から高校生までの時間の流れを考えればすごく自然な和解だったと思います。
全然違う理由でマスクをしているのに、結局隠してるところを順調に開発されて、敏感になってしまった受けは可愛かったので、受けが攻めを好きかもと思った瞬間をもう少し理解出来たらよかったと思ってしまいました。
精進します。