めちゃくちゃ面白かったーー……!!!
タイトルにある〝オメガバース〟の設定を忘れる程に本格中華ファンタジーで、個性豊かなキャラクターに、徹底された世界観、読みやすい文体…と作品世界に惹き込まれて一気読みでした。
畏怖の対象である獣人の国へ嫁ぐ事になり、半ば生贄状態の主人公・青蓮(チンリェン)。
次期皇帝・渾沌(フウブン)の獣化した姿を見て、恐怖の余りに気絶してしまう様子に〝人外攻めに恐怖する受け〟のシチュエーションが大好きなので、滾りました笑
怖がれば怖がる程、後のラブ展開に萌えるってモンですよ!
一方、花嫁にバケモノ扱いされてしまった渾沌。
山賊の頭のようなワイルドイケメンで、無神経&乱暴者…なんですが、めちゃくちゃ不器用男子で、なんとか青蓮に気に入って貰おうと尽くす様子が健気でカワイイ!!
そんな渾沌の不器用な優しさに、次第に惹かれていく青蓮。2人が心を通わせる中、ブラコンを拗らせすぎた青蓮の兄・銀狐(ユインフウ)の登場で引っ掻き回される事に!
このお兄ちゃんの残念なイケメン感、大好きです♡
青蓮を巡る、銀狐vs渾沌の喧嘩はいつまでも見てられるw
このままドタバタラブコメ劇が続くのかと思いきや、中盤からは怒涛のシリアス展開に「2人の運命はどうなるの…!?」と、ページを捲る手が止まりませんでした。
ただ、1点だけ…渾沌、初めから溺愛すぎる!
人間に興味が無く、多くの花嫁候補を冷たくあしらい、「花嫁なんて食い殺してやる」と豪語していた荒くれ者なのに、何故か青蓮だけには執着&溺愛してると言う…。
その理由が語られ無いので「何で青蓮だけ溺愛???」と最後まで気になってしまいました……
明言されてませんが、恐らく2人は〝運命の番〟だったのかな…と。個人的には、荒くれ者→溺愛に変化する過程をもう少し楽しみたかったです。
とは言え、古典神話のような神々も登場し、本格中華ファンタジーと小禄先生の美麗イラストを堪能できて大満足◎
貴津先生の次回作を楽しみにしています♪
キスで始まり、キスで終わる♡
可愛くて楽しいファンタジーBLでした!
もう、好きな要素しかなくてスラスラ読めるのに『読み終わるの勿体無い』現象に陥り、キスシーン&ラブシーンを何度も読み返していました笑
極秘任務で冒険者に扮していた王弟・ランベールを偶然にも救けてしまい、脅されて同行する事になった聖職者のアンリ。
ひょんな事から三つ子を育てるアンリは、SSランク冒険者・ランベールと同行する事で目立ってしまう上に、俺様なランベールに振り回されてタジタジあわあわ。
嫌々同行していたのに、次第に見えてくるランベールの誠実さや優しさに惹かれていき……
一方、お人好しだけど「誰かの救けになりたい」と真摯で一生懸命なアンリに惹かれていくランベール。
もう、この2人の関係変化が最高すぎて〝傲慢俺様攻めの溺愛変化〟に萌え転がりました……!
2人の心の機微が丁寧に描かれていて、ラブストーリーとしてもキュンキュン楽しめるのは勿論のこと、突然預かる事になった不思議な力を持つ三つ子の正体とは…!?と、ファンタジー作品としても読み応え抜群!
そして、少ないエチシーンでも濃厚な描写にドキドキ♡
もう、「ふしだらな聖職者で、ごめんなさい…」と謝るアンリの可愛さたるや……!!!
エチ中のアンリは正に〝モテモテえろえろの百戦錬磨〟で無自覚に煽りまくる、ふしだらな聖職者でしたわ…( ˘ω˘ )
特に騎乗位。揺れるチンを恥ずかしがって隠そうとするシーンが、もうね…(言葉にできない)
そりゃ、ランベールの聖剣もエクスカリバーしちゃうってモンですよ。
個性的な三つ子ちゃん達も可愛くて、成長した3人を是非とも見てみたいです♡
内1人位はアンリガチ恋勢になっても可笑しく無い程、アンリ大好きなので、年頃に成長し恋心を自覚するも即失恋…みたいな切ないサイドストーリーがあるかもしれない(願望)
試し読み時点で、エロス最高すぎて速攻ポチりましたが、もう…後半、自分でもびっくりする程に泣いてました。
ストレスフル社畜で072配信する死んだ目をしたXLサイズ巨根・Nくん(希くん)の元に、そのXLサイズに惚れ込んだ根明ギャル淫魔・ルキくんが押しかけ女房するお話です♡
兎に角、エロの勢いが凄い!!!!
色んな画角で描かれる臨場感たっぷりのエロシーンの嵐に「えっこれ、デビューコミックスなの!?」と驚きました。
いやー…マジでハメ撮り配信時のちんぐり返しがエロすぎて極まってますね……!
シチュエーション含め、構図が神すぎる(合掌)
ギャル用語満載で喋る根明ギャル淫魔のルキくん、破茶滅茶にエッチで健気で可愛すぎるし、社畜Nくんのやさぐれ感が雄み満載で最高すぎるなーーーー!!!!
と、アヘアヘ楽しんでいたのですが、後半まさかの号泣。
超絶ポジティブで、希君に拒絶されても笑っていたルキ君が、初めて抱く嫉妬心に戸惑って泣くシーンにもう…
うぁぁぁぁーーー…ルキくん!!!!!ルキくん可愛いすぎるじゃん、ルキくーーーーーん!!!!って脳内大パニックで「早くルキくんを抱きしめてくれよ!!!!」と思っていたら、頭より先に体が動いた!みたいな抱きしめ方する希君と、希君の腕の中にスッポリ収まる体格差も相まって脳内パラダイス状態。
そして、死んだ目で塩対応だった希くんが、明るくて健気なルキ君に絆されていく変化…堪らん。
初めての感情に気付き、死んだ瞳に光が宿るシーンで号泣必至ですよ……
もう、ルキ君とルキ君の親友・レオピ(淫魔)との関係にも泣いたし、描き下ろしでも温かいルキ君の言葉に泣いたし、後半ずっと泣いてるな笑
泣ける、泣けると連呼してますが、決して悲しいお話ではなく、ルキ君の明るさと健気さに癒される一冊です!
1話で「もっと、いちゃいちゃしたエッチが良い…」と泣いていたルキくん。
ラストでは、イチャイチャ激甘幸セックスが待ってるから安心してくれよな!!!!!!
▶︎紙書籍/のっぺりトーン&刻み海苔
局部に拘りを感じるので、是非ともR18版で拝みたい
Ciel先生の挿絵でエロエロ小説読みたいなー…
お、かわい恋先生じゃん!こりゃエロ期待できるな(゚∀゚)位の軽い気持ちで読み始めましたが……
正直、めちゃくちゃ泣きました。
あ、エロエロ甘々です!!!(断言)
人外もの大好きなんですが、セクサロイドは切ないなー…
獣人や亜人とは違う、無機質なモノとの恋愛はやっぱり切なかったです。
社内1プレイボーイな主人公・ヴィンセント。
そのプレイボーイ能力を買われ、試作品の次世代セクサロイド〝ツバサ〟のモニターを依頼される所から始まります
お、セクサロイドと言っても人間と殆ど変わらないじゃん!こりゃセックスも楽しめそう♪位の気持ちでモニターを始めるヴィンセントですが、人間よりも純粋で素直なツバサに惹かれていき、ツバサを本気で愛するように……!
もう、軽口を叩くプレイボーイの〝本気の恋〟が三度の飯より大好きな自分としては萌えまくりでした♡
だけど、ツバサを好きになればなる程、アンドロイドとしてプログラムされている〝恋心〟に苦しむように……
エッチの度に「俺のこと、好き?」と聞くヴィンセント。
前半では甘々で幸せ一杯の魔法の言葉だったのに、これが後半になるにつれて、切なくて痛々しい言葉になっていくとは……
モニター期間が終了したら、ヴィンセントとの蜜月な日々の記憶が消去され、別の客の元へ売られるかもしれない。無機質なセクサロイドの定めに、葛藤して苦しむヴィンセント。
ツバサを大切にしたいのに、めちゃくちゃに傷つけて、売り物にならない位に自分の跡を付けたい…!と言う、悲痛な思いに涙が止まらず……
エロエロなのに涙が止まらない、ヤバい心理状態で読了。
なるほど…と思う展開なので、是非ともネタバレ無しでお楽しみ下さい。
夜明けの腐女子的には大満足なラスト&Ciel先生による後書きイラストで、幸せ一杯になりました✩︎‧₊
〝回帰〟モノです。
第二皇子に寵愛され、第二皇子のアサシンとして身も心も捧げてきた闇騎士の主人公・ルカ。
そんな彼が、第二皇子・アンドレアの裏切りにより殺されるシーンから始まります。
そして、自分を裏切ったアンドレアを怨みつつ、死の淵から蘇るとアンドレアと出会う前に回帰していて……!?と言う、お話。
なぜ、ルカは回帰する事になったのか?
前世では殆ど接点の無かった白騎士・リュシオンの意味深な眼差しとは…?と、深まる謎にページを捲る手が止まらずスラスラ読めました。
が、個人的にBLとしては「うーん…」となったので、〝中立〟評価に。
正直、前半はBL要素が殆どないです。
前世とは違う人生をスタートさせたリュカが、帝国の宝・ソードマスターになるまで!って印象で本の半分位はルカの修行ターン。
ひたすら鍛錬、鍛錬、また鍛錬。
過去の裏切りがトラウマになっていて、度々アンドレアとの思い出がフラッシュバックしてしまう痛々しいルカと、そんなルカへ意味深な眼差しを向けるリュシオン……の繰り返しです。
もう2人の関係が師弟関係から余りに進まないので、めちゃくちゃ焦らされましたよ……
コレ、本当にラブ展開あるのか!?と、後半は気力で読みました。
これだけ焦らされたら、「リュシオンは一体何を隠してるんだ…!?」と、めちゃくちゃ期待するじゃないですか!!!!
正直、期待しすぎたせいか「えっ…それだけ?」と、肩透かしでした……(ごめんなさい)
リュシオンがルカに執着する理由が分からなかったので、BLとしては余り萌えられず。
そして、アンドレアへの復讐劇もアッサリ終了してしまい、〝回帰モノ〟特有のザマァ感が薄くて〝回帰モノ〟としも若干物足りず……
全体的に中途半端に感じてしまい、作家買いでしたが今作は余り嵌らずでした。すみません。
所謂〝死に戻り〟モノ
主人公は、なぜ繰り返し生まれ変わるのか?
なぜウィルフレッド(攻)と関わると、必ず死に繋がるのか?
等、散りばめられた伏線をハラハラ堪能し、ラブ要素も満載で大満足な一冊でした。
しっかり作り込まれた世界観で、読み始めたら止まらず一気読み!
ロマンチックな情景描写に、すっかり惹き込まれました。
特にお祭りでのダンスシーンはディズニーのラプ⚫︎ツェルのような印象で思わずうっとり♡
騎士と魔女に扮して、相手を変えながらクルクル踊る様子を是非とも見てみたい!
そして、伴奏の終了に合わせてルカの手を取ったウィルフレッドの台詞が、見事に伏線になっていて驚きです。
魔女や生まれ変わり等、お伽話のようなファンタジー色強めの作品ですが、〝運命〟が引き合わせるドラマチックな展開に終盤は涙が止まらず……
しっかり感動した後は、お待ちかねの濃厚ラブシーン♡
村崎先生の作品はエロの回数は少なめですが、相変わらず濃厚な描写でたいへん良きエロスでした(ご馳走様です)
見事な伏線回収で〝死に戻り〟のファンタジー作品としても、ドラマチックなラブストーリーとしても読み応えバッチリな一冊◎
ファンタジーBL読みたいな〜の気分の方に是非!
電子限定書き下ろしのシャーロット王女視点のお話がめちゃくちゃ可愛くて、痴話喧嘩は「お召しにならない」にホッコリ癒されました♪
既刊の『黒狼王子が辺境に押し掛けてきました』が好きで、デビュー作も読みたいと思い購入!
二転三転する飽きの来ない展開で、初めから終わりまで夢中で読みました!
もう、一途でクール天然攻めな李貴がイケメン可愛いすぎるよ〜〜〜!!!
黙ってればクール美男子なのに、話すと「む。」が口癖のポヤポヤ天然男子。可愛すぎてクール天然攻めスキーの性癖に刺さる攻め様でした(合掌)
そんな天然ポヤポヤ男子に的確なツッコミを入れる側近の櫂染と、突拍子無く現れる2人に振り回されてしまう紫春の会話もめちゃくちゃ楽しい!
コミカルな文章でクスクス楽しみつつ、意外にもシリアス展開。コメディとシリアスの緩急が絶妙で、全く飽きずに楽しめました。
そして、キャラクター作りが上手い!
李貴・紫春・櫂染の生き生きした会話劇は勿論のこと、メイン2人だけじゃなく、サブキャラに至るまで物語の中に人生を感じます。特に悪役の霹政!
九尾の里で暗殺業を生業とし、紫春の許嫁でもある霹政ですが、冷酷無慈悲な性格で紫春に恐れられ、婚儀の前に逃げられてしまうヴィラン役。
そんな紫春に執着して、逃げまくる紫春をひたすら追いかけてくる恐怖の存在ですが、こいつのその後が気になりすぎて夜も眠れません!笑
支配的で暴力を振るう、最低モラハラDV男ですが、暗殺業を継ぐために某ハンター漫画のゾ⚫︎ディック家のような苦行と死戦を乗り超え、家族すら敵で孤独に戦う中、唯一自分を愛してくれる筈と拠り所にしていた許嫁の紫春に逃げられた事で、霹政の残虐性が加速!
何としても、紫春だけは自分のモノにしたい。と、精神的に消耗しきってるキャラクターでした。
もう、ゾ⚫︎ディック家大好き人間的には気になってしゃーないです。
霹政主役で一本書けるよね???って位に魅力的。
『黒狼王子が〜』でもそうですが、ミヤサト先生は敵キャラも魅力的なので、めちゃくちゃ困る!
と言う訳で、霹政スピンオフがめちゃくちゃ読みたいです!
先生、どうか霹政にも幸せを与えてやってください!!!お願いします!!!!
村崎先生の文体が好きで作家買い!
キャラクター・ストーリー共に好みの作品でワクワク楽しめましたが、期待していた〝二重人格攻め〟の部分が余り好みじゃ無かったので、〝萌×2〟評価に…
人類が滅亡し、動物と人間が融合した獣人世界のお話。
同じ獣人でも、草食動物は潜在的に肉食動物を忌み嫌い、肉食動物も草食動物を下に見ていて差別的。
ほんわか可愛い獣人世界とは違い、草食動物と肉食動物の両者には深い溝が出来ていて、意外にも人種差別を描いた作品でした。
(ディズニーのズー⚫︎ピアのような世界観)
〝羊=眠り屋さん〟や〝馬=御者〟等、動物達のイメージに沿った職業が可愛くて癒されます!
田舎から上京したばかりの主人公・メロウが〝眠り屋〟として奮闘しつつも、空回ってしまう姿が健気で、私も最近転職したばかりで慣れない業務に悪戦苦闘していたので、落ち込むメロウの気持ちが痛い程よくわかる……
仕事が上手くいかずに落ち込むメロウへ言ったオリヴェルの「一生懸命努力したからこそ、やるせなさに打ちのめされた心をどうか否定しないでくれ」の言葉に私まで励まされました。
そして、メロウの中の「肉食獣は野蛮で怖い」と言う固定概念がオリヴェルと出会った事で変わり、オリヴェルを通してメロウの世界が広がっていく様子にワクワクし、天真爛漫なメロウを通して〝本当の自分〟を受け入れるオリヴェルの変化が凄く良い!
で、今回〝紳士なスパダリ攻め〟と〝オラオラ俺様ワイルド攻め〟を同時に楽しめる二重人格攻め!と言う事で、かなり期待してたのですが、「なるほど…こう言う結ばれ方か…」と思ってしまったのが、正直な所です。
後書きにあった〝満月で人格が変わる〟設定が凄く良い…!と思ったので、その要素が無くなったのが少し残念。
そして、2人の人格に愛着があったので、急に第三者が出てきたような印象になり「うーん…」となりました。
とは言え、獣人達の可愛さとオリヴェルの溺愛っぷりに癒され、適度にハラハラする展開もあって楽しい一冊でした!
単行本化待ってました〜〜!!!
タイプ別クズ男を堪能できる、クズ好きには堪らない一冊
【攻】ネコ(男)はオ●ホ扱い。自分本位な乱暴セックスでストレスを発散する二面性クズ
【受】元No.1ウリ専だがギャンブル好きで常に一文無し。攻めをディルド兼財布扱いする、パチンカス
そんな2人が利害の一致で同居することに!
【衣食住揃った財布×ストレス発散用オ●ホ】だった2人が、ゆっくり惹かれ合う展開にトキメキが止まらない!
もう、志摩ちゃん(攻)の二面性クズっぷりが堪りません。
昼は爽やか王子系リーマンなのに、夜はドS絶倫(巨根)になるギャップ……!
もう、第一話でのドS笑顔が素晴らしくて、容赦ないガン責めで悦がり啼く受けの静止も構わず、極悪笑顔での「だぁめ♡」に全てを奪われました。
一方受けのつばめも、志摩ちゃんのお金で勝手にルンバや生ハムの原木を購入して高級マンションを食い散らかし、競馬では「馬刺しにしちまうぞコラァ!」と声援を送る中々のクズっぷり(ホームレスのおじさん達と仲良しなの可愛い)
お尻も頭もゆる〜い「酒・タバコ・賭博大好き♡」なツバメが恋を知り、恥じらったりトキめく変化が大変可愛く、そんなつばめに絆されていく志摩ちゃんに萌える〜〜!
初めは愛なんて一切感じない、一方的な乱暴セックスだったのが次第に甘さを帯びていく変化…本当に感謝(合掌)
身体の相性は最高でもお互いに「愛」の無い関係だった2人が徐々に惹かれていく王道展開ですが、愛の無い所に「愛」が生じる変化は何度読んでも美味しいです♡
タイトルの「堕ち合おう」ってそう言うこと!?あぁ〜〜…もう、志摩ちゃん!!!!泣いたよ…ありがとう志摩ちゃん……
個人的にはドS志摩ちゃん大好きだったので、電子限定描き下ろしのオラオラ志摩ちゃんに拍手!
やっぱり志摩ちゃんには絶倫ガン責めで、末永くつばめを鳴かせていて欲しいですね♡
クズ男がお好きな方に是非!
▶︎シーモア/白抜き修正 ※描き下ろし漫画…11P
Kindleで約115P程の短編作品ですが、悪役令息と溺愛モノの美味しい所が詰まった、読み応え抜群な一冊でした!
前世で最愛の妹が熱中していたBLゲーム世界に転生し、プレイヤー(妹)が無事に攻略対象者と結ばれるよう、懸命にヒール役を演じるお兄ちゃんのお話です。
悪役令息転生モノの王道ですが、主人公がBLゲームの悪役を演じつつも本音では心を痛めていたり、伯爵からの寵愛を〝正規ルート(辺境伯×プレイヤー)〟じゃないから、と身を引こうとしたり……
愛する妹の為に、引き立て役を買って出るルイの健気さに胸が締め付けられました。
無表情故に〝出来の良い蝋人形〟と評される伯爵の心根を知れば知る程、惹かれていくのに「〝正規ルート〟じゃないから伯爵と結ばれるのは自分じゃ無い…」と、葛藤する心境が切なくて堪りません……(泣いた)
また、無表情でクールな伯爵がめちゃくちゃ良い!
感情表現が苦手で一見、威圧感のある領主様。しかし、キレ者領主として領民達からの信頼も厚く、完璧な仕事ぶりには思わず「惚れてまうやろーーーー!!!」と猿叫でした。
無表情でも、ほんのり染まった眦がルイへの愛情を雄弁に語っていて、甘辛な伯爵様にトキメキが止まらない♡
決してシリアスでは無いですが、適度にハラハラする展開もあって終始楽しめる作品でした◎
本編に挿絵が無いので、挿絵もつけて是非とも紙書籍も販売して欲しいですね!
と言うか、もっと2人の甘イチャライフを堪能したいので、後日談をつけて発売して欲しい…切実に!