表紙でわっるい顔をしている攻めのヒカル(あたる)はネトゲで女漁り、セフレは多数、ヤレればいいというスタンスの清々しいくらいのクズ。
ゲームに不慣れそうな朝(夕)に目をつけて巧みにオフ会に誘い、男だとわかり萎えるかと思いきや性欲に勝てずに夕を抱くのですがその時の態度も大概のクズっぷり。
夕が従順で何よりどエロくて、その身体を好きにできると調子にノっていたあたるですが…。
夕の従兄の匡が登場してあたるも私もびっくりです。ふたりとも前髪めっちゃ長い。
夕と匡の関係もまあツッコミどころ満載で、普通従兄は従弟の穴がもぐもぐするのなんて知らないからね、なんて思いつつ匡に対してにぎい〜ってするあたるださ〜ってなりました。
『ハメられたほうが悪い』
このタイトルが後から効いてきます。
夕with匡のアナニー配信を見せつけられて匡の存在に焦り夕を取られたくない、となるあたるですが、精神的な繋がりが弱いのでどうしても快楽に流されたセックスありき、身体ありきの関係の延長線に見えてしまって…。
夕も身も蓋もない言い方をすると気持ち良くしてくれるならあたるじゃなくてもよかったのでは…?刷り込み的な感じなんじゃない…?と思ってしまう。
匡のサイコ感が不気味なスパイスにはなっていますが、あたると夕の関係はちょっと刹那的に感じてしまいました。
一回あたるは匡にがっつり掘られたらいいのかもしれません(笑)
エッロエロだった前作。
今作も負けず劣らずエッロエロ炸裂でした。
交際をはじめたものの同棲を拒む鳴海になんとしてでもYESと言わせたい田那辺。
同棲拒否の理由を聞かれて、仕方なく口を開く鳴海ですがいきなりシャツをはだけさせて敏感になってしまったという乳首を露わにしちゃうんですけど…。
走行中の車内で「見えるか?」なんて無茶を言う。
田那辺運転中なんですよ!
いろんな意味で危ないよ〜。
それにそんなことしたらどうなるかわかりますよね…?
煽られた田那辺の暴走によるノンストップ抱かれます劇場のスタートです。
車内で、コテージで、いろんな体位で。
とにかくずーーーっと抱かれます。
びちゃびちゃのとろとろ、いや、どろどろになりながらめちゃくちゃに抱かれまくってます。
一晩中あのテンションで連戦できるなんてある意味すごい。
そして他の方も触れていますけど、会社に連絡をせず連絡が来ても対応せずにセックスに夢中になっていたり、コテージも事後報告使用などなど社会人としてどうなの問題も気になっちゃうポイントで。
ふたりがセックスにのめり込めばのめり込むほどいや、連絡して〜、と気が逸れる。
エロだけにただただスポットを当てているなら割り切って読めてまだよかったのかもしれないのですが、しっかりと仕事で関係のあるふたりでそこも絡ませてきているので切り離せずにもやもや。
あと、普段大人っぽくてスマートな鳴海が抱かれると途端に幼くなってしまうのがやっぱり引っかかってしまったところもあり、前作同様の畳み掛けてくる濃密なエロに今回はちょっと胸焼けしてしまいました。
まず特筆すべきはタイトル通り勇者さまの勇者さまがチート級すぎる、ということですね。
異世界から来た右も左も分からない勇者のアドルフを匿う代わりにエッチを要求したレオ。
いざ始めようとするとアドルフのアドルフがとんでもなくて…。
レオがアドルフの剣のことを今までの経験の中で『過去最恐』と言っているのですが、私も今まで様々な攻めの巨根を拝んできた中で上位に入るだろうレベルの大きさでした。
電子(Renta)で修正が白抜きなのが残念なんですが、それを引いても分かるくらいの規格外ぶり。
そんな魔王級の凶器をお持ちなのに性格は優しくて実直、さらには童貞。
しかも絶倫装備までついていてある意味最強な勇者さまでした。
ほぼいたしている印象で、エロはたっぷりと堪能できます。
ただ、クラウスが迎えにきた時にアドルフを連れて一緒に帰らないのはなんで?、とか故郷が大変な時にエッチに勤しむのってちょっと違うのでは?とか。あと、アドルフの勇者姿がまんまド○クエじゃない?などなどいろいろと個人的にツッコミどころはあり。
全体的にギャグ寄りのコメディトーンなのでそこはゆる〜い感じで楽しむお話しだな、と思いました。
とはいえ、やっぱり気になるところはあるので中立とさせていただきます。
ドSなクラウスと初心な魔王のやりとりが面白かったですし、ファンタジーあるある?な触手に責められちゃうレオもしっかりとエロかったです。
サイボーグと人間とが共存する世界。
神部は過去に仕事の相棒を事故で亡くしてしまい憔悴していたところ、最新型サイボーグ・マリオを新しい相棒として迎えてサイボーグを守る機関に勤める事に。
いろいろと世話を焼いてくるマリオに徐々に馴染んでいくのですが、マリオは夜の奉仕まで申し出てきて…。
人外、サイボーグ(アンドロイド)系は好きなジャンルなので楽しみに読みはじめました。
人間が「サイボーグ落ち」するという設定があり、実はマリオは…、というところから、神部への気持ちがマリオのものなのか平井のものなのか、サイボーグは亡くなった人間の代わりとしてなり得るのか…、など、いろいろ複雑な心情が絡み…、と興味深い内容だったのですが、マリオには平井のサイボーグ落ちだという自覚と記憶はあるけれど感情の繋がりだったりはない、など、サイボーグ落ちの概念とマリオの正体を疑った時とマリオの姿で平井が戻ってきた時の神部の態度と、平井の神部への歪んだ愛など諸々が少し腑に落ちなくて…。
私の読解不足もあるのですが、ところどころ引っかかるところがあり、お話しにうまく入り込むことができませんでした。
最後はせつなさも残るハッピーエンド…、なのですが、期待値が高すぎたためか個人的にやや物足りなさも残りました。
マリオのちょっとズレてる感覚は可愛かったですし、ふたりの着ている四文字熟語のTシャツは面白かったです(笑)