鹿能リコさんのレビュー一覧

忘れても好きな人 小説

鹿能リコ  緒田涼歌 

まるで多重人格

「別れても好きな人」じゃないです。「忘れても好きな人」なんです。
記憶喪失モノで、産業スパイとかダブルスパイ、社内派閥争いも絡み・・・と書くと何やらシリアス?ドロドロ?と思いますが、鹿能リコさんなんで、そこは結構お手軽で軽いです。
ラスト、黒幕があまりにおバカで拍子抜けしてしまい、
いんや、こんなオヤジには、もっとお仕置きを!と思ったんですが、そこは事情が、、、ムニャムニャ。。。
緒田さん…

0

傀儡師の愛人 小説

鹿能リコ  つぐら束 

蛇の淫

「万華鏡の花嫁」のその後、時期族長候補の照のお話です。
前作で千尋を巡って島内が大荒れに荒れ、人手も失い経済的にも痛手を負った島の為に修行と称して、東京に照が出稼ぎ(?)に出てくるところから始まります。

前作で一族の男は身体に淫虫を飼っているということでしたが、照はそれと別に過去があり、それのせいである一定の期間、男を求めずにはいられない発情期が来てしまうのです。
前作の時は攻めだった照…

1

万華鏡の花嫁 小説

鹿能リコ  つぐら束 

内容が題名に勝っていて、面白い作品でした。

「花嫁」と題名に付くだけで何となく敬遠してしまうのですが、これは大丈夫!
日本海に浮かぶ孤島=住民は国籍もなく日本に属さず、特殊能力を備えた一族のみが住んでいると言う特殊環境=を舞台に、その長争いが繰り広げられるといった、サイキックなお話。
サスペンス・推理風味も加えられ、おいしい結末も用意されていて、かなり楽しめましたヨ♪

大学生の千尋が20歳の誕生日に母に来て欲しいと言われ、大学の後…

2

男子高生いきなり新婚日記 小説

鹿能リコ  宝井さき 

王道かギャグか

攻め・松岡は大金持ち。
自分が理事をしている学校で趣味として保健の先生をしており、
新入生の馨に一目ぼれします。
そこで、速攻で住所を調べ、嫁にもらいに行くという流れ……。

それだけでも結構変わっていると思ったけれど、
細かい点でも思わず笑ってしまうシーンが多くて楽しいお話でした。
もしかしてギャグなのかな?と思って、トーンを迷ってしまったほど……。

攻めが変人なので、普通で…

1

瞳を閉じて、そして愛して 小説

鹿能リコ  ジキル 

ミステリアスな運命

切ないんですが、切なさと悲しさそして2人の出会いの運命が書かれていて、とても興味を惹かれた作品です。


角膜移植で視力を取り戻した 一之瀬亨。
亡き恋人を想い金沢に一人旅をする 土岐和征。

2人は金沢で出会うんですが亨は和征の姿を見たとたん涙が溢れそうになるんです。その展開によってのちのち2人の関係性がわかってくるんですが、読んでてちょっと痛々しかったです。
亨が亡き恋人の目を角…

3

傲慢な龍の遺言 小説

鹿能リコ  樹要 

王の触られたくない場所

 ある日、喫茶店でバイトする三枝の元に、チャイニーズマフィアで三枝の恋人の王が、酔ってふらふらになって訪ねてきて、三枝にくっついたまま眠ってしまう……。
 普段、三枝の前で、そんな風に酔っぱらったことのない王のそんな様子を不思議に思う。
 どうやら王は、好きでもない一族の長老にその愛娘を嫁に貰うように言われたらしいのだ。そのことから、酒に逃げずにいられなくなった王を三枝は、優しく身体で慰めるが…

2

傲慢な龍のしもべ 小説

鹿能リコ  樹要 

秘められた二人の関係は…?

 ひょんなことから新宿を仕切るチャイニーズマフィア・王の恋人になった大学生の三枝。
 マフィアということもあり、常に危険がいっぱいの生活を送る王は、向こう見ずな三枝にハラハラしどおしで。
 そんなある日、三枝は、王の義理の弟である秘書の小野と、王に絶対服従を誓う楊との秘められた関係を知ってしまう。

 ……ということで、今回は、王と三枝よりもむしろ、小野と楊がメインな話だったような気がしま…

1

傲慢な龍の檻 小説

鹿能リコ  樹要 

ついに、天敵が出現!!

 コインロッカーの鍵を拾ったことから、冷徹なチャイニーズマフィア・王とアブない関係になってしまった平凡な……でも好奇心旺盛すぎる大学生・三枝。
 二人で旅行に行ったり、しばらく平穏だった二人の日常だが、王が突然、連絡もなく、三枝の約束をすっぽかしてしまう。
 そんな王の行動に怒り心頭な三枝だったが、どうやら、王は警察に逮捕されてしまっていたらしい。しかも、その逮捕した相手は、三枝のバイト先の喫…

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傲慢な龍の帝王 小説

鹿能リコ  樹要 

好奇心の行きつく先は……?

 三枝がバイト先の喫茶店で偶然拾ったコインロッカーの鍵。
 ちょっとした悪戯心からそのコインロッカーを開けてしまう。
 そこに現れたのが、小野という日本人と楊という中国人。二人にそのまま拉致されるようにアパートに連れ込まれる。そこでどうやって鍵を手に入れたのか白状するように責められるが、三枝が口を割らずにいると、もう一人「王」と呼ばれる男が部屋に入ってきた。その男は、威厳のあるどうやらその組織…

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