染井吉乃さんのレビュー一覧

花冠のセオリー 小説

染井吉乃  街子マドカ 

穏やかラブラブ

 各々が特別な能力を持つ者たちで構成され人材派遣会社「愛こそすべて」。
 そのナンバーワン社員・稲嶺剣は、社長から社員に必ず与えられているはずの一ヶ月の休暇も返上で、次の派遣先に向かわされることになる。
 その派遣先とは、事業を営んでいた両親を火事で亡くした高校生・至誠の元。
 依頼内容は、至誠に「本当の恋を教えること」。
「恋愛をしたい」という内容でもなく、また、自分を指名してきたのにも…

0

恋のしくみ 小説

染井吉乃  高久尚子 

キレイな物語

【※BL注意】

 士峰学園高等部2年生の蓮川誓の家族は、10歳年上の兄と拾い猫のアクセル。
 普段仕事で忙しい誓の兄はほとんど家に帰ってこないため、ほとんどがアクセルの二人きり(一人と一匹)。
 賢い猫のアクセルは誓の仕事を邪魔することなく、誓の手の空いてる時には抜群のタイミングで寄り添っている。
 ところがそんなアクセルがいなくなってしまった。
 よくよく調べてみると、自室の窓が開…

0

蜜月サラダを一緒に 小説

染井吉乃  穂波ゆきね 

let us alone

染井吉乃さんは初読みです。
お名前をお見かけしてはいたものの、
今回穂波ゆきねさんが挿絵ということでしたので
読ませていただきました。

蜜月サラダ=ハネムーンサラダ、
レタスだけのサラダ(lettuce alone)と
二人だけになりたい新婚さんの心境(let us alone)をかけている、
というのを昔NL漫画で存じ上げておりましたが
BLでのその意味は!?とちょっとがっつ…

5

君の隣にいたいから 小説

染井吉乃  六芦かえで 

優しさを感じさせる

兄弟ものですが、禁忌とは縁遠い内容になっていますので、
禁忌が嫌いな人でも安心して読める、労りと優しさが感じられる作品でした。
父子家庭の一人っ子で育った和喜は突然教師をしていた父が学校で倒れ帰らぬ人に。
葬儀を終えて、今日からは本当に一人きりだと思っていた所へいきなり兄と名乗る
人物が現れ、一緒に暮らす事になる。

初めは疑いながらも、暮らしていたが、夢で幼い日の事を思い出し兄なのだ…

2

rutile souvenir tresor 特典

1/21の青い輝き、「クラッシュド・ブルー」by 一穂ミチ

ルチルの冊子のタイトルは、毎回rutile souvenirに何か一言加えたものだが、
この一冊の一言は「宝物」。
その中から、一穂先生「藍より甘く」の番外編のみのレビューです。

               :

サラリーマンとして働く暁行は、急な代役で九州に出張に行く。
なんとか仕事はうまくいき、その後の取引先社長の家のガーデンパーティ、
庭に咲いた小さな青い花を見て遙を思い…

3

猫カフェへようこそ 小説

染井吉乃  夏珂 

読み返せば・・・

いろいろなことがわかる本です。

初見では、謎に思うとこもうーん?となやんでしまうことも多いですが、なんどか読み返すと、謎が解決したりします。
会話文が多めで説明文が少ないので、好き嫌いは分かれるとおもいますが、私は嫌いではないです。
説明を読むのが面倒になったときや流し読み感覚では楽しめる本だと思います。
ただ、読後の不完全燃焼感が少し残念ですので、評価は萌えです。

2

rutile souvenir tresor 特典

“藍”と“愛”は遥以外の何者でもない

アンソロですが、ミチさんがお目当てだったので
『藍より甘く』の番外編、『クラッシュド・ブルー』のみで失礼致します。

上司の代理で向かった九州出張。
無事商談もまとまり、
最後は取引先会長のご自宅でのガーデンパーティに出席する入江です。
庭の片隅に見つけた“忘れな草”で遥を想い、
会長に「季語は“藍微塵”だ」と教えられる。
声を掛けられた時に力の加減で摘んでしまったそれを
ハン…

3

眠り姫夜を歩く 小説

染井吉乃  陵クミコ 

あまり入り込めず

結構前なのですが、染井吉乃さんの「虹の入江」シリーズにはまり、
とても好きな作家さんなのですが、今回は、どうも
登場人物を好きになれず、設定もなんとも突拍子のないよいうに感じてしまい、
楽しむことができませんでした。

シリアスめなのですが、おとぎ話のような雰囲気もあって良いと思います。
高校生の光岡は、トラウマから夜あまり眠ることができず、
夜になると、昔会った少女を探すために、

3

眠り姫夜を歩く 小説

染井吉乃  陵クミコ 

初恋の相手を探し求めて

教師と生徒のお話なのですが、禁断ものかと思ったら意外な展開が待っている。
受け様は幼い日に出会った少女ともう1度逢いたくて毎夜朝方まで散歩といいながら
人探しをしている、それに過去に隣で眠っていた母親が突然いなくなった事がキッカケで
夜に眠れなくなってしまったトラウマもある。

眠れぬ日々を過ごしながら人探しをしていた受け様は中途採用で教科担任になった
教師の攻め様に徘徊していたところ…

4

ハート・サウンド(3) ラブ・ライズ 小説

染井吉乃  麻々原絵里依 

これほど読んでいてイラッとするのも珍しい(笑)

隠れた地雷か。
「ラブ・ライズ」って、ほぉ~往年の伝説的バンド、VOWWOWの曲とタイトル同じ、
ってところに惹かれて買ってみましたよ。

しかし、ページをめくるごとにストレスたまるのはなぜだ!?
序盤はニューヨーク、なのにニューヨークの空気感や情景がまるっと抜けてマス。
基本的に会話で進行するタイプの作品ですが、あまりに凡庸というか、言葉が軽すぎる。
題材的に3人で音楽バンドやって…

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