飛沢杏さんのレビュー一覧

ただ一度の恋 小説

飛沢杏  有馬かつみ 

好きだからこそ「別れなきゃ」って

男同士で想いを告げ関係を壊してしまうことより、親友でいることを選んだ悠生は好きな允紘から「愛してる」と告白され、でも、代議士の息子である允紘の将来を考え、「一生そばにいてくれ」と言う允紘の告白に「セフレなら」と想いとは裏腹な条件を出し、付き合い始めて10年。
いまでも允紘の想いは変わらないし、また悠生も彼に対するスタンスは変えないまま。本当は心から愛しているのに……。

愛する人を裏切ろうと…

1

永遠の緑 Deep and silent desire 1 小説

飛沢杏  國居亨 

永遠に未完

全3巻の予定だったようです。
1巻の帯には2巻の発売予告が出ています。
が、発売されないまま軽~く10年以上の月日が流れました。

友人としか思われていない。
でも友人としては誰よりも特別に思われている。
蛇の生殺しです。

この巻は年下の青年・準也と、流されるままに和彦が関係を持ったところで終わっています。
きっとこの後裕太に知られてしまいますね。
和彦の全てを把握していない…

3

抱擁―すべてを捧ぐ 小説

飛沢杏  海老原由里 

支えあう一対

主従萌えに加えて幼馴染萌えもある方に、特にお勧めです。
幼馴染(乳兄弟)として育ってきたとても距離感が近い二人なだけに、ぎりぎりの緊迫感と切なさがたまらなく胸に迫ってきます。

県会議員秘書で乳兄弟の辻本将希(27)包容力一途攻め×文学部史学科の助手・玖珂志束(27)健気受け
将希の両親が揃って亡くなり玖珂家に援助を受けるようになると、いままで呼び捨てだった仲から敬語で話される仲に。
い…

0

ただ一度の恋 小説

飛沢杏  有馬かつみ 

至上の劣情

劣情表現=美、と強弁するつもりは評者にはありません。
しかし、ボーイズラブと言う文脈上において心身ともに激しく
絡み合う劣情の表現とは即ち恋愛成就の形なのです。

允紘を至上の存在であると想うが為に自分たちの関係を
セフレと言い放つ悠生。
悠生を包み込む様に愛しみつつ、彼の裏切りを欠片なり
とも想像しない允紘。
実に厄介な一対です。この一対を引き離す事は人ならぬ
者でも恐らく無理…

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