蓮見瞳子さんのレビュー一覧

そして君の声をてのひらにのせ 小説

蓮見瞳子  小路龍流 

切なく悲しい話。

事故で記憶障害になってしまった暁良。その、暁良を8年も支えて来ている尚弘。

記憶を溜めて置けないから部屋中にメモが貼ってある。けど、メモを貼った事も忘れてしまうんですよね。

暁良は自分がすぐに忘れてしまう事はわかっているようで、暁良が忘れてしまったメモを尚弘がこっそり捨てようとしますが、暁良はそれを見せてと言います。
特に記憶障害だからといって荒れる事もないし前向きだなと思いました。…

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そして君の声をてのひらにのせ 小説

蓮見瞳子  小路龍流 

葛藤する狼

画家をしている暁良は2年前に遭った事故が原因で新しい記憶を刻めません。
数時間や数十分、あるいわ数分で忘れてしまうんです。
映画を観ていても途中であらすじがわからなくなるし、次の日には前日のことを全く覚えていない状態。
そんな暁良の生活を支えているのが8年間同居している大学の先輩の尚弘。
一方尚弘は暁良に秘めた思いをずっと言えずにいるのです。
童話に例え『狼と七匹の子山羊』に出てくる狼で…

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