野守美奈さんのレビュー一覧

掌の中の月 -輝夜- コミック

野守美奈 

輝夜シリーズ2作目

表題作は描き下ろし、他に1998~2003年に雑誌に掲載された作品が収録されています。
前巻には1997~2001年に雑誌掲載された作品が収録されいるので、発表順にまとめたようではないようです。
各お話で主人公が違うので、どちらの本から読んでも大丈夫です。
この本には全部で4組のカップルのお話が収録されていて、そのうちの2組は攻め様が実の兄弟でリンクしています。
作品が描かれた年代に少し幅…

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輝夜 -KAGUYA- コミック

野守美奈 

心温まりました

初読み作家さんです。
表紙からも感じられますが、絵柄は少し古さを感じるものの、中身の絵も綺麗で読みやすかったです。
「輝夜」という、見かけは人間と全く同じ、食べ物を食べたり人間と同じように成長もする人造生命体とそのオーナーとのお話。
全部で5組のオーナーと輝夜のお話が収録されています。
主人公達は各お話で違います。
人造生命体は別個体なのですが、全て「輝夜」という名前が付いています。オム…

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輝夜 コミック

野守美奈 

設定が面白い

「輝夜」という人工生命体が主役のオムニバス形式のお話です。
表紙にいるのはみんな輝夜というキャラクターなのですが、別々の生命体。それぞれが幸せになるまでのお話なので、同じ輝夜でありながら別の人格です。外見はちょっと似ているのかな?て思いますが、性格は皆違うし受けだったり攻めだったりします。

輝夜は「オーナー」と呼ばれる主人に依存していて、オーナーが死ぬと輝夜も死んでしまう。けれどオーナーが…

4

恋する生きもの コミック

野守美奈 

高校の同級生

学園もので、2カップルのお話が入っています。
寮で同室の広瀬×穂高と、面倒見のいい瑞希×わけあり転校生の調。

クラスが文系・理系にわかれていて、それぞれ性格にあったクラスわけになっているのも学園ものっぽくてよかったです。
普通の学園ものBLに少し不思議系要素を足した読みやすいお話でした。

広瀬×穂高のお話はネタバレになりそうなのであまり書けませんが、
ちょっとわかりにくいところが…

1

臆病な指先 コミック

野守美奈 

暗くはないけど物悲しい

主人公の榛は、亡くなった兄の幻影に悩まされています。
どこかに向かう途中、事故に遭い返らぬ人となった兄の幽霊を追って向かった先で待っていたのは同じ学校の芦野。
榛は芦野と兄の関係が知りたくて芦野に近づきます。

兄に対する複雑な思いと、芦野に対して芽生えていく感情、芦野と兄の間にあった感情と3人の感情が描かれたお話ですが、三角関係というのもちょっと違う。
お兄さんが生きていれば三角関係…

1

輝夜 コミック

野守美奈 

人造生命体との優しい絆

人造生命体の「輝夜」と人が織りなしていく優しい絆に心が温まる、ラブストーリーです。9人の輝夜の、9通りのお話が収録されています。

「輝夜」は、見た目は人間にソックリです。人と違うのは、オーナーの希望通りに育つこと(例えば、子供のままでいてほしいと思えば成長が止まったり。イケメンがいいなと思えばイケメンに育ったり)と、エッチをすると瞳の色が翠色になることです。
最初から人造生命体だと分かって…

4

夜はあどけなく コミック

野守美奈 

感動して言葉がありません

『輝夜』が面白かったので、野守さんの他の作品も読んでみたくなり、手に取りました。読み終わったすぐは、感動して脱力感が凄かったです。

最初は、中学生の隆明の、母親との関係に胸が痛くなりました。そして、傷を舐めあうように始まった、2人の関係にドキドキして。やっと2人の関係が落ち着いたと思ったら、これ以上不幸になってほしくないとハラハラして。最後まで、ページをめくる手が止まりませんでした。

5

夜はあどけなく コミック

野守美奈 

痛みながら成長する関係

「恋人」という関係の成長を描いた作品。
登場人物が人間として成長していく過程をすごく丁寧に描いてるんですが、それに感動する以上に「関係」というものがこんなに成長していくものだという事に感動しました。すごくすごく良かった~。
傷つけあって、幸せと絶望を繰り返しながら、何年もかけて恋人としてちゃんと成長しているのが見て取れます。

野守美奈さんの既刊「夜はあどけなく」と「凍えるきみをあたためる…

4

それを静寂が伝える コミック

野守美奈 

寮という名の閉鎖空間

寮が舞台の学生のお話。
作者さんの描き方が上手いのか、寮という閉鎖空間に独特の雰囲気を感じます。鍵をかけて、怪しまれないように…読んでいるこっちが何だか背徳感を感じます。

江長と貝藤は同室ですが、無愛想で人付き合いの薄い江長と、優等生の貝藤は趣味もつきあうグループも違い殆ど話もしないまま…ですが、貝藤がピアノを弾いているから指の長さを比べてみよう…というのがきっかけで、2人は指を繋ぎ、次第…

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ベッドの上の天国 コミック

野守美奈 

意外な異色作

短編集ですが、表題作を覗いて全てほとんどが異色作です。
表紙がほのぼのなのと、表題作も柔らかいお話だったので後半で吃驚。
すごく心に残った一冊でした。

「ベッドの上の天国」
表題作でこれだけ中篇。ゲーム会社勤務で同居中の波多と保科ですが、眠れないからという理由で添い寝を始めた2人の仲が、同居人から恋人へ発展していくお話です。しっかり者の保科に対し、波多は典型的わんこ系。
年齢は書いて…

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