宮本れんさんのレビュー一覧

執愛の楔 小説

宮本れん  小山田あみ 

舞台は好み

 初読みの作家さんでしたが、老舗楽器メーカーHIBIKIの若社長玲とその辣腕教育係瑛士が織りなす愛憎ドラマというので期待値は大でした。表紙も小山田さんだし。

 読み終えてやや消沈。いくら舞台装置が好みでも、演出でどうにも受け入れがたい点がいくつか鼻についてしまい、その世界にのめり込めませんでした。
 ひとつはセリフ回し。攻めの瑛士は受けの玲に対して終始敬語です。部下と社長という立ち位置から…

7

捕蝕 小説

宮本れん  サマミヤアカザ 

捕食―披蝕関係のリバーシブル

攻め→受けの監禁モノでありながら
攻めは受けに「犬」として飼われ
支配されることを望んでいる。
攻めにより受けの本性が暴かれていく様が
スリリングに描かれた作品です。


気弱なゲイのリーマン・圭(受け)は
同じ会社の有能な後輩・理人(攻め)に
社内で強姦され、その映像をネタに
脅迫・監禁される。

周到に圭を追い込んでいく理人。
プロジェクトマネージャーとして理人をパー…

4

煉獄の黒薔薇 小説

宮本れん  ジキル 

ガルバス、マジ○○!

 インタビュー記事を見て好みの内容だったというのと、あと久々に見かける挿絵作家ということもあり入手してみました。
 主人公、ルカ侍祭は重大な生い立ちを持っているのですが、その描写を避けるためか当初どこかキャラ描写が希薄かなーと感じつつ読んでいました。表紙の通り東欧系の退廃的で幸薄い感じです(その点、表紙には人となりがよく描かれていると思います)。読み進めていくと生い立ちが徐々に明らかになりキャラ…

3

アメジストの甘い誘惑 小説

宮本れん  Ciel 

キラキラしてる

ひと言であらわすと、キラキラですね。

暁(受)は大学の近くで「助けてくれ」とレオナルド(攻)に声をかけられます。人に追われているから隠れたい、と。
話しているうちにどんどんレオに興味を持ってしまって、ついに一晩泊めることになります。
一晩楽しく話をして、「ヴァルニーニに来るときはぜひ連絡を」と言葉を残してレオは帰国します。

バックパッキングが趣味である暁は、夏休みの行き先をヴァルニ…

1

アメジストの甘い誘惑 小説

宮本れん  Ciel 

運命の出会いでしょうね

王子様と日本に暮らす大学生とが日本で偶然出会い、一時の交流で互いに何かを
感じるものがあり、王子であるレオナルドから是非自国に遊びに来てほしいと言われ
学生でバックパッキングが趣味の暁は機会があればと約束する。

出会ったときは王子とはわからなかった暁、しかし話している間に王子と分かっても
暁の態度は変わらず、その分けへだたりの無い態度に好感を持つレオナルド。
ほんの1日の交流で互いに…

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