峰島なわこさんのレビュー一覧

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

原作付の良さ

表題作だけは、別のアンソロで読んだことあったけど、他の作品は初読み。
原作付だと、ストーリーが一回咀嚼された上でマンガ作品となるので、大抵の場合とてもわかりやすいハイレベルな作品に仕上がる。
ましてや、この本は、原作が榎田先生で、コミカライズ担当の峰島さんも画力がおありになるしで、実にハイレベルな作品だ。
作品タイトルにはみんな「海」がついていて、お話の舞台も「海」。
そしてキーワードは約…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

人の温もりが伝わる!!

峰島さん、デビューコミックスからズガン!と
表情豊かで心情を表してくれ揺さぶられましたが
この度榎田さん原作のコミックスって……たまんないっしょ!!!
人間としての愚かさ、非道さ、理不尽さがありつつ
最後は暖かい気持ちにさせてくれるのです…。

『海とヘビースモーカー』
肺がんと宣告された畠は、
若気のいたりでなじりあって別れたかつての恋人、
和久井の故郷へ足を運びます。
癌で…

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しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

ゆるく詰め寄りほだされる

独特の空気感を気にし過ぎたせいか初読みは内容があまり入ってこず、ラストしか印象に残りませんでした。
読み返すことで、せっかくのムードを外すコミカルさや軽口の中にさらりと含まれる想いの重さが後から後から効いてきます。

好きと言い散らかす佐々木自身にお付き合いのビジョンがなさ過ぎて、園児が幼稚園の先生に「大きくなったら僕とケッコンして」と言っている様な微笑ましい光景が、成人男性2人で繰り広げら…

2

しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

好きだわ~この感じ

大人(准教授)が若者(生徒)に迫られるストーリー。
お互い相手を思う気持ちが微妙にすれ違う。ストーレートに感情を伝えつつも相手のきもちがわからない青春まっただ中の若者。
准教授は自分の気持ちをうまく処理できず、大人として先生として振舞うべきであり
そうした感情として、きれいにまとめようとしてもうまくいかなくってって表現が絶妙。
エロはあまりないけど、ひとつの恋愛ものとしてしっかり読ませてく…

2

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

波は寄せては返すのみ

私は小説は読まないので、榎田さんの作品は全く知りませんでした。評価が高いのも納得の内容のお話でした。コミカライズされたお話をほかにも読んでみたくなりました。

表題作は、どこかで読んだなと思っていたら、泣けるBLに入っていたお話。これは、複雑な気分にさせられました。死を前にして、失ったものをより思い知らされて、畠はいったいどうやって前を向けるというのか。それを救うための言葉が「海があるってこと…

3

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

ハッとします

ではさっそく表題作のストーリーをざっくりと。

最初はさっそく畠さん(黒髪の方)が癌宣告をうける所から始まります。
さらに昔の恋人の和久井と分かれてる上に和久井が結婚して子供もいてされに死んでいます。びっくりです。
こうやって文章にすると余計びっくりですね。
そして畠さんが和久井の奥さんと子供の住んでいる所に行って...という話です。
個人的な話になるんですが、私はそういう漫画の仕掛け…

4

しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

おっさん可愛い

買って読んだのは結構前ですが今更レビューをば。


じゃあ、まずストーリーをざっくりと。
見ての通りおっさん受けです。
美大生×准教授。素敵ですね。この言葉だけでご飯10杯いけます。
美大生 佐々木くんが准教授 梶先生にゾッコンです。
でも例にもれず、先生は若者の戯言だと受け流します。
佐々木くんの性格的に基本的に周りに無関心なイメージがあります。
しかし先生の事となれば別で、先…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

なんか泣けてきた

榎田さんコラボ作、榎田さんらしい作風で子供だましなファンタジーじゃないのが
心に染み入る感じで泣けてきます。
20年前の恋、事業に失敗し恋人に逃げられ友人たちは目を合わそうとしない、
そして告げられる病気の事実。

踏んだり蹴ったりで笑いしかこみあげてこない主人公。
そんな時に思い出すのが過去の1番思いで深く後悔をいつもしていた恋の記憶。
恋人の故郷に一緒に海を見に行く約束をしたまま…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海にまつわる三つの物語

AGFのリブレ限定本で【海と王子様】番外編(内容については後述)を読んで以来、早く一冊にまとまらないかなーと待っていたこの「海」作品集。
全部で三つの短編が収録されています。

現実に押しつぶされそうな人々に海が見せる三つの奇跡。
ドラマティックで爽やかで、
一本のオムニバス映画を見たような充足感がありました。
収録作には「海」「遠恋」という共通のキーワードがあり、
話によりそれぞれ…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

心に残る風景

また独自の自分的カテゴライズを述べてもいいだろうか?
1冊を読み終えて雰囲気や展開等々、饒舌な桃山なおこ作品、という印象を持った。
いや、桃山なおこ作品に似ているというわけではなく、そこの仲間に位置付ける作品だと思ったということです。
原作が榎田尤利ということで、きっとその原作自体があるからこその雰囲気なのだとは思うのだが、絶対間違いなく原作を隠したらわからないくらいに作者さんの作品として昇…

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