高遠春加さんのレビュー一覧

告白 scent of declaration 小説

高遠春加  ひびき玲音 

高遠琉加ワールド

「神様、どうかこの人を俺に下さい」

14歳の少年が28歳のオトナに対して抱いた必死な祈りが、胸を刺した。
ヒリヒリするような痛みを胸に引き起こすストーリーでした。
ああ、高遠琉加さんの世界だ…と思った。切なくて悲しくて大好きな空気感。

母をなくした少年が、父親を訪ねてくるところから物語は始まります。
彼は父親が13歳のときにできた子供で、その父親は少年を認知もしてないし、存在すらも知らなかった…

3

地球は君で回ってる―神経衰弱ぎりぎりの男たち 2 小説

高遠春加  加地佳鹿 

シリーズ二冊目

このシリーズは、一巻から三巻まで、番外編を含めてて六つのエピソードがあるんですが、すべて時系列がバラバラです。
でも最初の巻から順番に読むのが一番分かりやすいと思います。

この二巻は挿入編wと、攻めの過去にまつわる事件です。
ホルマリン漬けのモロモロの前で初エッチってどうなんだろw匡一はサド。
一巻のほうが面白かったかなァとは思いました。どうしても出来上がったカップルの話って、微妙にテンションが…

1

最後から一番目の恋―神経衰弱ぎりぎりの男たち〈3〉 小説

高遠春加  東山紫稀 

圧倒的な番外編

番外編の神っぷりに精神力のすべてを持っていかれました。
泣いて泣いて泣きじゃくって、文章読めなくなって、嗚咽しながら読み終えました。
なんだこの作品は。
なんだこの作品は。
このシリーズは、高遠琉加(春加)さんにしたら、どちらかというとポップで可愛い感じの小説だったから、この番外編にはやられました。予測不可能な場所からアッパーカットされてノックダウンです。

番外編は、本編の主役の一人である匡一の…

1

神経衰弱ぎりぎりの男たち 小説

高遠春加  加地佳鹿 

高遠琉加ファンで良かった

面白かったです。
思ったほど文体に違和感はなく、すぐに物語のなかに入り込みました。

『目覚めたら隣に見知らぬ裸の男がいて、自分も素っ裸』という、何回読んだか分からないほど何回も読んだシチュエーションからはじまる物語です。しかも、記憶喪失ネタ。
ウンザリするはずのこういう王道シチュエーション、好きな作家さんが使ってるときって、逆にワクワク度が高くなりますね。どう調理してくれるのかという期待で。
ん…

1

最後から一番目の恋―神経衰弱ぎりぎりの男たち〈3〉 小説

高遠春加  東山紫稀 

番外編が幅をきかせたシリーズ最終巻

シリーズの最終巻ですが。
300ページほどの単行本で、なんと匡一と出の話が86ページ。
残りの200ページほどのお話しは、匡一の父親の話(番外編)です!
今回の本は番外編が本編と言ってもいいのではないでしょうか……?

『打ち上げ花火、一人で見るか?二人で見るか?』
夏休み。
七瀬が匡一を連れて、実家へ帰省するお話です。
二人が気持ちいいほどラブラブで、読んでいて頬が緩みます。

2

地球は君で回ってる―神経衰弱ぎりぎりの男たち 2 小説

高遠春加  加地佳鹿 

甘くて苦いビターチョコレート

匡一は「甘くて苦いビターチョコレート」だと、七瀬が言っていますが。
シリーズ第二弾は、まさにビターチョコのような味わいでした。

恋人として気持ちが通じ合い、同棲生活に突入しつつも、
キスから先になかなか進めない七瀬の恥じらいや戸惑いは、
読んでいて可愛くてニヤニヤしてしまいます。
そんな七瀬に優しく手ほどきをする匡一の優しくて甘いこと!

しかし中盤、匡一が有名女優の隠し子騒動に…

0

神経衰弱ぎりぎりの男たち 小説

高遠春加  加地佳鹿 

高遠春加(琉加)さんの初単行本

現在は改名され、高遠琉加で活躍されている、
高遠さんの初単行本です。
もしかしてこれが、高遠さんのデビュー作なのでしょうか?

私は高遠さんは『愛と混乱のレストラン』で初めて知ったので。
この作品を読んで現在との文体の違いに、吃驚しました。
ライトノベルでよく見られる一人称の自分突っ込みで、
お話しもアップテンポに進んでいきます。

作品のライトなノリが合わなくて、
初期の高遠…

1
PAGE TOP