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白薔薇明玖 雅
葡萄瓜
作者さんの言葉を少し引用します。 *************** この小説は、美少年だけに許される“究極の純愛”を 描いたものです。興味本位でホモセクシャルを取り上げた わけではありません。 *************** この部分だけでちょっと違うなと思われた方は、 素直に引き返した方が良いでしょう。 耽美で紐解かれるべき題材をボーイズラブの 文体で書いてしまったからこうな…
砂藤啓 みなみ遥
かつて刊行された唯一のショタ専門小説誌 「小説・少年天使」掲載シリーズの書き下ろし 続編であり、恐らくショタ小説であると明言して 刊行された唯一の単行本であるか、と。 専門レーベルを立ち上げるまでには至りません でしたが。 通した内容としては兄を攻める弟と弟の強引さに 流される兄とのスキンシップ豊かな毎日の合間に 年頃の兄弟ならではの葛藤が絡むと言う感じで、 単純にエロエロだ…
竹美家らら
例えばここに二人の男の子が居て、何とはなしに じゃれ合っているのですがその様子が殆ど友人の 域を超えてカップル同然のオーラを漂わせている訳です。 それが多分「キャッキャウフフ」と言う物言いの表す 所です。 そして、この一冊にはそのキャッキャウフフがミッシリ 詰まっています。表題作なんてキャッキャウフフを そのまま展開した様なものです。 H度は「少ない」と言う事になっていますが、…
南野ましろ
イトコの磁有が大事で大事でたまらなくて、 ついまめまめしく奉仕してしまう樅路。 樅路のご奉仕と寛大さに不安を感じつつも 素直になって良いのか踏ん切りがつかない磁有。 まどろっこしさこそがこの物語の醍醐味かと。 やる事はやってるんですけどね、この二人。 同時収録は『犬屋』のオーナー・波留一志と 天然系幼稚園教諭・高鳥朱羽の出会いの物語。 こちらも尋常には進行しません。 甘く不思…
たけうちりうと いわもと葉月
第一回ホワイトハート大賞受賞作と言う冠の割には 顧みられる、又正当に評価される機会が少ない作品 ではなかったのか、と今更にして思います。 一身上の都合により戦場に出る事を一度断念した 報道カメラマンと自分の中の性志向を自覚してしまった 少年の恋。それは二人の心のひたむきさ故に軽口混じり ながらも確実に前に進んでゆきます。 ですが。 想いをぶつけ合って赴いた戦場で訪れる非情な…
たけうちりうと ビリー高橋
家族絡みのトラウマから子持ちの人妻が気になってしまう了と 逝ってしまった愛人の為に強く在りたいと思いながらもどこか地に 足がついてない司。偶然の出会いから了は司が段々と気になり はじめて…。 『INTENSITY』の続編とは言え世界観は全く違います。 が、『INTENSITY』抜きには司の真意が判り難いのが玉に瑕。 司の真意が判ってこそ了の心の中も良く見える様になるかと。 便…
神崎竜乙 森口悠也
『竜は蘇るか』シリーズの続編、と言いますか締めくくりですね。 登場人物達がきちんと血肉を得て動いているので小気味良い 感じです。 むしろ現在再版したら相当に受け入れられ易い展開なのでは ないでしょうか。ただ甘いだけではなく一片の苦さが加わり、 それが物語に深みを加えていると言う。 残念ながら商業展開の『ベイシティ・ブルース』シリーズとしては この巻でとりあえずお開き。
この一冊には二つの「初めて」が盛り込まれています。 神崎春子から神崎竜乙への改名後初めてのシリーズ再開。 そして、作品初出媒体が純然たるボーイズラブ雑誌であると 言う初めて。 『JUNE』と『さぶ』とは半ば陸続きの様なものでございましたから。 率直に言うと、ボーイズラブに合わせて描写を抑え気味に した事で却ってボーイズラブから遠ざかっている感があるな、と。 むしろ『さぶ』『JUN…
タカハシマコ
肉体関係描写を敢えて外して微妙な心の在り処を 描き続けている一冊。 むしろその心の距離感は肉体関係がある時よりも 気恥ずかしく、又熱く感じます。 エッチで発散されないからこそ、熱がこもって熱くなる のでしょうか? こう言う焦らしの描写もあるからこそBLには深みが あるのだと評者は感じます。
京山あつき
若いからこそ体で会話してしまえば却って楽だろうに、 攻は受を思いやって敢えて自分の歩みを一歩退ける。 二人にとって性行為は切羽詰った気持ちの代弁であり、 だからこそ余りに真っ直ぐ気持ちが伝わり過ぎて逆に 擦れ違いそうになってしまう部分もあるのだろう。 好きだからこそ、真っ直ぐに好きだからこそ戸惑う。 恋になれていても、不慣れでも。