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107/138(合計:1371件)
速瀬みさき
葡萄瓜
ええ。 出来れば評価はきっぱりと『萌え』にしたいのです。 でも出来ない。萌えと言い切るには惜しいかなあと一味 何かが足りないのです。萌えの一歩手前の評価と 受け取って戴ければ幸いです。 4コマとストーリー仕立ての混在加減で気勢が削がれて しまうのでしょうか。物語としては良い感触なのですが。 同時収録作はお笑い芸人志望学生の恋愛模様。 こちらも混在ですので…惜しいのです。 確か…
一宮思帆
このカップリングだからこその濃厚さが詰まって おりますね。 それこそガチな組み合わせと言う奴でしょう。 原典から外れず、かと言って束縛されず。 距離感があるからこそ熱情は暴走するのでしょう。
小野塚カホリ 団鬼六
美と言うものの艶やかさ、酷薄さ、そして残酷さを 静かに描き出した佳品。 美の一筋を見出さず溺れ貪る者と美を感じ陶酔し 殉じる者、その彼岸と此岸の距離感は、近い様で 相当遠い。 明治維新を廻る人間模様の深みもさる事ながら、 ボーイズラブにあらざる原作を換骨奪胎して元から ボーイズラブであったかの様に違和感無く再構成 している「小野塚カホリ」と言う人の恐ろしさを再認識 できると言…
シマダマサコ
回収されない所か分岐してますます複雑になる伏線。 放り投げられっ放しで受け止め手のいない様に見受け られる登場人物達の感情。 回想と現実との余りに不定期な往還。 ボーイズラブって、苦行の様な感覚を味わいながら 読み進める分野だったのでしょうか。 攻めて後もう一手間加えれば複雑な味わいの活きる 不思議な物語に仕上がったでしょうに。
森に住む童話作家のカンちゃんと混血吸血鬼のキラ。 キラは牙がないので血が吸えず、精気を吸ったりして 生きてます。 そんな二人の馴れ初めは、キラがカンちゃんの体から 流れた血を舐めとった所から始まったのです…。 ボーイズラブのほのぼのした部分を上手く使った表題作 と一筋縄では行かないひねりを効かせた同時収録作群。 惜しむらくは表題作がとても中途半端な所で切れている のが玉に瑕でし…
南野ましろ
人間にもなれるウサギのぬいぐるみ・麦太が 相思相愛の相手の人間・徹太に自分の生活を 健気にも合わせようとしますが元々が綿故の 天然ボケも手伝ってどこかピントがずれてしまう と言う。 徹太はその様子にハラハラしながらも結局麦太を 甘やかしているんですね。 他人の惚気話に興味の無い方は読まない方が 無難かも知れません。確実にあてられます。
時々人間にもなるウサギのぬいぐるみ・麦太と その持ち主兼恋人・殿上徹太のとても真っ当な 恋愛模様と日常生活を描いた作品です。 麦太の設定こそファンタジーなのですが、あとは 極めて日常的なのですね。麦太が時々抱える 悩みもすごく真っ当。それをファンタジーな部分で 解決するのではなく、きちんと一足ずつ踏んで 解決の方向に持って行っている部分が読んで いて心地良いかな、と。
龍瀬弓乃
BL作品単行本は二冊目となる龍瀬さん。 今回もエロに重心を置きつつ、決してそれだけではない 深い味わいをさりげなく織り込んだ展開を為されております。 表題作は我儘な従兄に振り回されつつも結局彼を愛して いる大学生の話。年下攻ならではの味わいもしっかり 含んだ話です。 全体にコメディタッチなのは、元からの感性でしょうか?
公認アンソロジーとは言え、流石に 少し控えては?と言う作品も少し。 いや、愛ある故の暴走とは承知して いますが、原典に還った時に笑いが フラッシュバックされる方向性と言う のは…容認されているからこそ掲載 されているのでしょうが。 ええ、愛は溢れています。 かなり濃い味つけで。
氷室桜
公認アンソロジーと名のつく存在は 世間に多々ございますが、凡そは 健全が建前である為どうしても表現に 抑制がでます。 その抑制をどう料理するかも腕の 見せ所でしょうが、同時に興を削ぐ 一因にもなりかねません。 このフジミ『公認』アンソロジーは その点恵まれております。 健全であれと拘束されるのではなく、 作品自体の欲求で健全になる事も 出来る場合が多々あるのですから。