葡萄瓜さんのレビュー一覧

二次創作

フジミ同人誌ワールド 1(アンソロジー著者他複数) コミック

濃縮煩悩

制限を外されてもなお抑制の効いている
煩悩と言うものは、或る意味芸術品です。
原作の御膝元が編んだアンソロなのです
から美意識統一の示唆程度は有るやも
知れませんが、その名かでもなお各人
各様に丁度良い加減の暴走を試みている
その様が見ていて面白い。
主題が統一されている分、あとは掘り下げ方
愛し方の問題に集約されるのでしょう。

0

僕と執事の秘密な関係 コミック

浅葱洋 

仇となる軽さ

既に言い尽くされてしまった感もあるが、
軽い。兎に角軽い。
この画風なら他に似合う作風もあろうに
よりによって何故執事なのか、と考えざるを
得ない。
同時収録作『switch kill』『それを教えて』の
方が余程味わいがある程だ。軽さが程好い
アクセントになっているから。

フルコースと称してワンプレートランチを
出される気抜け感を読後に味わうのは、
出来るだけご勘弁願いた…

0

甘いものには御用心 コミック

こうじま奈月 

流されないから心地良い

エロの為にエロを描く、と言うのではなく、
エロも演出の一つとしてきちんと消化しつつ
関係を描いているから読んでいて心地良い。
攻が自分自身の未熟加減について苦悶する
と言う部分が描かれているのも良い。
なし崩しな関係ではないからこそ、成長後も
見守りたくなるのだ。

0

メガネばくだん コミック

みろくことこ 

定説は崩れる為にある

メガネを外すとアラ美人、と言うのが
受の定説であった様な気もしますが
表題作の受はメガネをかけると凶暴
直情になり欲情にも正直になります。
だから『ばくだん』なのですが…可愛い
から赦すとしましょう。ドジ属性も
ありますし。

同時収録作二作の受もそれぞれに
『ばくだん』属性ありです。
危険物故に惹かれてしまう部分も
あるんでしょうね。

1

Vキッズ 4 (アンソロジー著者他複数) コミック

ショタの在り様として

エロを用いなくともショタは成立するのだよ、と
言う事を体現している作品群を収録。
第一次ショタ商業出版ブームに陰りが見えた
頃の刊行ですから模索も必要だったのでしょう。

1

愛してる、とか好きだとか。 コミック

恭屋鮎美 

花の色は移りにけりな

家賃滞納で住処を追い出された裕太を拾ったのは藤井明。
裕太が藤井明の素性を詳しく知ったのは肌を重ねた後で、
そこからは波乱が続々と…というある種の王道パターンの
展開である訳ですが、読み方によっては受け入れ難い方も
お出ででしょう。
絵柄や台詞回しは流行の反映だから、と割り切って読むと
恐らく良い歯応えが楽しめるかと。

0

いとこどうし コミック

おぐらみき 

あっさりと、あまあま

ボーイズラブを4コマで展開すると言うのは
簡単な様で結構難しい作業です。萌えと笑いを
詰め込む必要がありますから。
それを破綻無くしっかり進行させ、しかも甘々に
仕上げている作者さんの手腕は凄いものと
感心します。

主人公達の原型が幽遊白書の同級生カップルで
あり、編集部からもそう言う感じで、とオーダーが
あったと言う事はここだけの内緒です。

1

覚悟を決めてっ! コミック

阿部川キネコ 

主題は、良いです。

かつて光彩書房から刊行されていた
エロBL雑誌「manga純一」誌上の連載を
まとめた一冊。そういえばあの当時は
うぐいすあんこ名義でこの作品を描かれて
いたんだったか、と追憶しつつ。

この受の良木紅(よしきこう)ですが…
かなり不憫です。片思いの相手である
山口進の所に押しかけたは良いものの、
本来愛される際は受身である彼の雄の
部分のはけ口にされてしまっている感が
否定…

2

僕と先生とメガネ コミック

藤成ゆうき 

エロの為のエロ

表題作はメガネ好きの話の筈なのです。
その筈なのですが…どうも何かが明後日の
方向に飛んでしまっている気がします。
表題作を含め全編、エロを導き出す為に
物語が進展しているのではなく、エロに
導入部となる話をくっつけた、と言う感じが
します。
エロを読む、と割り切ればそれなりの旨味は
あると愚考しますが。

1

セブンシーズ コミック

真行寺ツミコ 

仕様がないさ刷り込みだもの

表題作の攻・七海と受の八尋との関係は
恋愛と言うよりは動物の子供が親を認識
する過程の「刷り込み」に似ているのでは
ないか、と評者は推測します。
刷り込みで縋って来られたのなら拒めなくても
仕方ないでしょうね。欲得勘定無く縋って
来るから絆されもするし。
そう言うショタ攻と言うのも新鮮味があって
一興かと。

他収録作品は二次創作の影響が残っている
のでお好み次第ですね。

2
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