葡萄瓜さんのレビュー一覧

XY コミック

東城麻美 

過渡期の香り

耽美が完全に消えてしまった訳ではなく、
又BLと言う言葉はあっても定義がそれ程
明確ではなかった時代。BLに類する様な
作品がレディースコミック雑誌に掲載された
事が時たまありました。
この一冊からはそう言う感じの香りを感じ
ます。背徳を描く手段としてBLが選ばれた、
と言う感じでしょうか。

男同士の関係について深く掘り下げて
描かれた作品である筈なのですが、不意に
言い様…

3

青い春でショ! コミック

ともゑななこ 

暴走の原因

好きと言う気持ちがきちんとあるのに
上手く表す事が出来ないから暴走する
…という話が多目の短編集です。
基本トーンが甘々なので暴走といっても
微笑ましいものですが。
一言で言うとロリショタ、と言う感じでしょうか。

0

RENAI コミック

妃川美波 

それを言っちゃあお終いよ

後書きで、作品の下敷きになったのが
自分の作った同人誌であると告白する
人はままいます。
ナマモノジャンルであり、ある程度の特定も
出来る様なヒントを出す人は珍しいかも
知れません。
BLに於いては確かに商業と同人の意識差が
低い時代はありましたけどね。

この表現を愛の形ととるかどうかは、読者
のみぞ知る所でしょう。

同時収録作は近未来SF戦場もの。

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コンプレックス(4) コミック

まんだ林檎 

背中が語った

二人の父の背中を観て育った息子は、
迷いながらも結論を出した。想い人の
手助けを結構借りて。
それは二人の父と進んだ道と似ている
様で違う道。
そして、穏やかな大団円はゆっくり訪れる。

一つの愛の形を始まりから終わりまで
描いたシリーズ、ここに完結。

2

饒舌な試着室 コミック

鳥人ヒロミ 

玩ばれて

ある意味で調教ものと言える作品です。
原石の状態の攻を受が挑発しながら自分好みに
仕立てようとし、攻めが迫ると怖気づいて身動ぎ
する。その丁々発止がどう収まるかを愉しむのも
また一興。
甘いだけではなく、しっかりとスパイスが効いて
おります。

1

君の顔に射す影 コミック

野火ノビタ 

取捨選択

二人の攻の内どちらかを選ばなければ
いけない受…彼が女王様な性格であれば
物語は明るく展開するのでしょうが、そこは
野火さんの作品らしく、三者三様に苦悶して
話が展開します。
野火ノビタ風のBLを味わってみるのも良い
やも知れません。

1

背広のハウスキーパー(1) コミック

こだか和麻 

単行本化は計画的に

味わい深い作品が詰まった一冊であるにも拘らず、
とりあえず連載作品以外を詰め込んでしまったら
雑多になってしまったという余り喜ばしくない例です。
表題作がリーマンもので部下攻・上司受と美味しい
設定であるだけに。

ただ、これは後から言える事であってまさか同時
収録作の内二作品の続編が描かれ、更にその内の
一作が単行本化されるまでのシリーズになるとは
往時誰も予測できなかったでし…

1

コンプレックス(3) コミック

まんだ林檎 

家族の肖像

苦さを乗り越えて来たから生まれる穏やかさは存在する。
二人だけの世界では持ち得なかったものなのかどうかは
はっきりしないけれども。
家族を作る事で、関係は変化して行くのだろうか?

二人以上の関係が形成され行く第三巻。

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コンプレックス(2) コミック

まんだ林檎 

波紋・煩悶

恋愛も二人だけの世界に浸っていられる間なら
外界の波風や摩擦とは関係なく居られる。
でも、世間の『普通』を否応無く突きつけられた時、
二人の関係をどう解決するべきなのか。

単純な悲劇ではない、苦い展開の第二巻です。
そして物語も受と攻の人生も、続きます。

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コンプレックス(1) コミック

まんだ林檎 

ここが始まり

BLで人生を描く、と言う試みの目論見が
最初からあったのかどうかは定かでは
ありませんが、この一冊からその一歩が
刻まれたのは確かです。
お互いの気持ちに気付いて結ばれる、
迄ならよくある話。
人の暮らしにはその先があったり致し
ますから。

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