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りん マイ まゆこ めぐみ ゆき
葡萄瓜
創作イベント「擬人化王国」で刊行された同人誌から 商業作品が派生した、と言う点から見ると新書館から 出た「カレンダーボーイ」と同じ様な傾向なのかと言う 雰囲気があります。 しかしながら本書の場合はBL的な空気だけを醸し出す のではなく、擬人化設定を上手く使ったLOVEもきちんと 醸し出していますね。 さて、ここからどう心模様が重なり合い、色を醸し出して 行くのか。それは、同人誌…
学園ものと言うトーンですっきり纏めた 擬人化アンソロジーですね。 キャラクター個々の設定も無難に纏め、 展開としては申し分がない筈なのです。 その無難さがもしかしたら欠点になって しまったかも知れません。 少なくとも評者はこの本をシリーズ前巻より 高く評価しようとは思わないです。 コミカルさ優先と言う事であればまた 味わいは変わってくると思いますが。
月夜の珈琲館
心を絡ませ合う人物はいずれもほぼ間違いなく スーツ姿と言う一冊です。 心情の駆け引きで進む表題作と心情以外でも 駆け引きをする併録作。実は両方読まないと 作品に内包された熱さが判らない様になっています。 この作者さん方唯一の商業連載作であり、また 漫画部分を交えぬ構成であり、又唯一の新書と 言うONLY尽くしのこの一冊。 技術者達の不器用な恋愛と技術への情熱を 織り交ぜた一冊…
とんでもない存在を主役クラスに持ってきたと いう意味では神評価でも良いのかもしれません。 擬人化と言う展開で考えても必然性がさりげなく 織り込まれており、美味しい一冊であると感じます。 しかし無条件で神と評するには惜しいかな何かが 足りません。 本当に極々些細な何かが足りないのです。 良い意味で裏切られたのですから、更に一歩 踏み込んで欲しかったという贅沢な願いを抱いて しま…
作家陣が歴史と言う舞台をノルマとして こなすのではなく、それぞれの想いで きちんと消化されています。 むしろ思い入れの方が強くなっている 一冊であるのかも知れません。 その中で概略だけを見ると松崎さんの 作品だけが異質な様に見えるでしょう。 しかし、これもまた歴史のひだの一つで あるかと。
ひばきち
実に美味しい一冊なのです。 が、この本を心底楽しもうと思うと 実は副読本が3冊要ります。 巻末の「BEAST HEAVEN~New World~」を 楽しむ為には「BEASTY BOYS」「BEEF JAM」、 そして「BEAST HEAVEN」の三冊が必要になりますし、 収録作の『窮乏の男』『忘念の男』を楽しもうと するならば「BEEF JAM」収録の『一鬼夜行』、 『鬼哭』…
新也美樹
褒め言葉を探すのが難しい一冊です。 全編が予定調和から半歩さえも出て いない為、濃い内容を求めておられる 方には多分不向きかと思われます。 耽美からBLへの過渡期の雰囲気を 味わってみたい方には、美味しいかも 知れません。
表題作は『電脳の森のアダム』に収録されている 作家シリーズの一編です。 だからと言って『電脳の森のアダム』を読まなければ 理解出来ない訳ではありません。 ただ、登場人物の位置関係を理解する為に一瞬 空白が生じる程度です。 併録作も『電脳の森のアダム』に収録された作品の 続き物と言う位置付けですね。 こちらも細部で戸惑いは生じるかと。 こういう位置付けの一冊が出来るのも、シ…
一応BLの文脈が無いと語れない内容が 多い訳ですのでBL認定して良いのでしょうが… その割には芯がぶれている一冊です。 とりあえず擬人化の流行所を集めて詰め込み ましたという趣だとは思うのですが…。 無理にはお奨めしない一冊です。
ざっくりと印象を申し上げれば二次創作と オリジナルの間を彷徨っている一冊である、 と言えるでしょう。 各人の設定は半ば実際に沿って居り、 そして半分はイメージで構成されていると 見受けられます。 仮に擬人化の設定を外して再構成したと しても、充分成立する挿話達ではあるまいか と愚考します。 擬人化設定が活かされている部分をたまに 邪魔に思えてしまう本もまた味わいの一つ とは思…