葡萄瓜さんのレビュー一覧

You Give Love A Badname コミック

佐藤真理乃 

既に…

表題作はタイトルで既にネタバレになっている
感もございます。
思春期に発生した一瞬のボタンの掛け違いを
残酷に、そして鮮やかに展開させた物語です。

併録作の前者は言うなれば片思いへの自問自答。
そして後者は劣情の中に紛れた真意の物語。

収録作はいずれも発行から五年程遡って紡がれた
ものですが、色褪せるどころか一層鮮やかに
煌いています。きっと瞬間が記録されたのでしょう。

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非BL作品

獅子座の男 剣と翔平シリーズ(2) コミック

中田雅喜 

イメージと乖離

この作品がJUNEに掲載されていたと言う
事実を改めて考えると、評者は暫し立ち竦んで
しまいます。

JUNE=耽美、と言う基本方針をこの作品の
存在は軽々と揺るがせてくれますから。

流行は回帰すると言うのが世の常であるならば、
この作品が回帰するべきは恐らく今ではないか
と愚考します。
それだけの力を含んだ作品ですので。

1
非BL作品

蠍座の少年 剣と翔平シリーズ(1) コミック

中田雅喜 

この空気もまた

JUNEの初期の空気が竹宮惠子さんの作品で
彩られたとするならば中期は恐らくこの方の
このシリーズが醸しだす空気に彩られていたの
だろう、と評者は勝手に思っております。

巻末の中島梓さんの解説も恐らくJUNEに潜んで
いた空気なのです。仮令今の感覚にそぐわないと
しても。
そう言う空気を味わう為に一読するのも多分
ありでしょう。

1

秋葉原くんと渋谷くん コミック

吉杜玖美 

逆視点

評者の場合、擬人化と言う区分で読むと
萌えが発生しませんでした。
この物語世界の展開で登場人物を擬人化として
当て嵌める必然性が正直希薄だと感じ取れる
のです。
擬人化フィルターを掛けるにはそれなりに
説得力が必要でしょう。
擬人化フィルターを無理に掛けた部分で損をして
居るかも知れない作品だな、と感じました。

変に名前を作ってしまった時点でノリ難かったの
かも知れませんね…

1
二次創作

ララパルーザ(アンソロジー著者他複数) コミック

ある意味究極

「ハート・ブレイク・カウンター!! KOされたい」

「はじめの一歩」で商業アンソロジーを作ろうなんて、
何処でどう企画が持ち上がったのでしょう。
結果として濃厚な一冊になったから良いようなものの。

まさか出ていないだろうと言う事でスルーされがちな
一冊ですが、機会あらばお手に取る事をお奨めします。
味わいが中々にございますので。

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二次創作

FIRE RESCUE 119(アンソロジー著者等複数) コミック

さり気なく濃厚

タイトルから既にお察しの方もいらっしゃるでしょうが、
「め組の大吾」二次創作アンソロジー四冊の中の一冊です。
冒頭からどういう顔ぶれだとのけぞりそうになりますが、
皆そう言う時代を経てきたのだと言う事で。

オヤジと汗臭い男が好みであるならば、偶然手にした時に
一度目を通しても良いかと思われます。
テレビドラマの方とは確実にリンク致しませんのでご用心。

1

恋するファーレンハイト コミック

佐藤真理乃 

時代の名残

表題作シリーズはぶっちゃけて言いますと
ナマモノ二次創作を基盤にした創作です。
あの人ですよねと確信された方の直感は
正しいでしょう。
その直感は同人誌より採録された短編二編に
よって確実に裏付けられる筈です。
同人誌からの再録分には一切誤魔化しの
為の加筆がございませんから。

資料として読み返した筈が作中からはみ出る
アッケラカンとした愛着につい共感してしまう、
そう言う…

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星に願いを コミック

水野透子 

さり気ない下地

ショタ作品の中にさり気なく毒を織り込んで
いたりするこの作者さんの割合に正攻法な
BL短編集です。
表題作とワイド4コマを除いて全てが学園もので
構成されています。

性描写の部分でこの作者さんを知った方には
この本の各作品の展開の歯応えに少し戸惑いが
あるかも知れません。
が、そう言う基礎がないとさり気ない棘を作り出す
事は多分難しいのです。
短編ならではのコクが、さらりと…

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GP学園情報処理部 2 コミック

こうじま奈月 

もそっと整理を。

4コマ展開の分量がぐっと減った今巻。
ストーリー部分が増加して展開が明確になったかと
問われれば評者は首を傾げざるを得ません。
4コマのノリとストーリーのノリとは似ている様で
かなり違うものですから。

物語の基本設定集と解釈して読むと面白味が
多分引き出せるかと思われます。
作品として展開するにはこの続きがどうしても
必要になりますが。

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GP学園情報処理部 コミック

こうじま奈月 

基本はお笑い

明確にアレコレしているカップルもいるには
いるのですが、そいつ等の話は番外編扱い
なので受攻無しと区分しました。
4コマ作品が基盤ですので笑いとお遊びが
作品世界の身上です。垣間見えるシリアスな
部分は楽屋裏と解釈してそれなりに愉しむのが
良いでしょう。
敢えて一言で言えばこの作者さんの遣りたい事の
九割九分が詰まった一冊であろう、と。

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