葡萄瓜さんのレビュー一覧

魔法使いの弟子 コミック

南川恵 

緩やかな旅の始まり

JUNE誌上に於いて恐らく尤もカップリング展開の
遅いであろうシリーズの第一集です。
版元の方針でありましょうか、ふゅーじょんぷろだくと
より刊行されました。

余りに純粋な故に無意識の内にボケ倒す(一応受の)
弟子と攻略手段に気を取られて真正面から恋愛に
向き合えない(一応攻の)師匠と。
魔法使いの師弟の気持ちは近い様で結構遠い位置に
ありそうです。

シリーズ中唯一のA5…

4

月天堂顛末記 コミック

葛井美鳥 

芯はしっかり

タイトルが思い切り洒落だったり初出が
文苑堂から出た「BasiL」なのに何故
単行本は海王社から出ているのか、と
言う事はとりあえず横に置いといて
美味しく戴ける話でした。

両親を早くに亡くして弟の朔と二人親類を
盥回しにされる様になった望は朔を引き
取って「家」を作る為に便利屋を始め、
いまや男の細腕ながらもご近所では
名の知れた存在。
そう言う望に仕事を依頼する為、事前…

1

独裁者グラナダ コミック

杉本亜未 

独裁者の愛の言葉

先ず注釈から入って置くと、この表題作に
政治云々は一切絡んできません。
又受攻の立場にいる二人が肌を重ねる事も
ありません。この分類は、精神的な優位の
席順故にと受け取って戴ければ。

癒える事の無い病に冒されていると知って
いるが故に創作者としての欲に忠実であり
続ける映像作家・鳴瀬と全てを只淡々と
こなして行くだけだった編集者・中田。
彼等を引き合わせたのは鳴瀬の出世作とも…

6

女装の王子様 The Drag Prince(アンソロジー著者他複数) コミック

一押しか、それとも

あくまでもボーイズラブの範疇で表現する女装、
と言う事で各作品ともそれなりに抑えた表現に
なっています。安定感のある作品が集まったと
言えましょう。

コラム筆者に研究者である吉本たいまつ氏を
迎えたのは新しい試みやも知れません。
恐らく公私共に認められる研究者がこう言う
アンソロジーに寄稿したのは初めての事で
ありましょうし。

1

×-Kids 9(アンソロジー著者他複数) コミック

衣更え

キャッチコピーは「征服少年主義」です。

この号を持って誌名変更となる訳ですが、
それは方向性模索の結果かと思われます。
ショタの一部に固執するのではなく、
ショタの幅を広げる事で活路を見出すと
言う事なのでしょう。

1

×-Kids 8(アンソロジー著者他複数) コミック

胎動

キャッチコピーは「熱愛少年主義」。

読者欄の反響がかなり現代と似通って
来た様な感がございます。
心の中で過激さをかもし出す、と言う
感じでしょうか。
或いはそれが男女差であるとの見解も
あるのでしょうが。

0

×-Kids 7(アンソロジー著者他複数) コミック

一周年と緩やかな…

キャッチコピーは「永遠少年主義」です。

力任せの性描写が少し影を潜め、語りの部分で
後味を引く様な仕立てになっているかと。
それは誌面のこなれ加減によるものか、それとも
ブームの終わりの足音の影響によるものか。

0

×-Kids 6(アンソロジー著者他複数) コミック

淡々と

キャッチコピーは「誘惑少年主義」です。

ショタと言う概念が、少しずつ拡散している
感もありますね。
ジャンルを残す為の模索であろうとは思い
ますが。

0

x-Kids 4 (アンソロジー著者他複数) コミック

まだまだネタは切れぬ

男性読者からの反響も徐々に読者欄に
反映され始めた巻です。
あざとさと率直さの同居が良いバランスを
生み出しているのやも知れません。

この調子で雑誌にならなかった、と言うのが
ある意味延命策だったのかも。

キャッチコピーは「激愛少年主義」です。

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x-kids 3 (アンソロジー著者他複数) コミック

境界線

キャッチコピーは「耽溺少年主義」です。

送り手は男女きらわずと思っていても
受け止める側は結構気にするもの。
さくらあしかさんが担当された表紙絵は
言わばその境界線を確かめる為の一種の
踏み絵であったのかも知れません。

内容の性描写は今なお濃厚と評者は感じます。

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