葡萄瓜さんのレビュー一覧

下僕少年節 東京野蛮外伝(4) コミック

Dr.天 

佳境の前段

普通の作品ではここで佳境に入る所でしょうが、
本作はこれでもまだ序の口の部類なのです。
受が交代しているのは巴が佳境の露払いとして
守達を守護する武闘に参加しているからです。

平穏な日々に絡みつく守の過去・貴志の中に
潜む母の影・そして外部の思惑。
その合間を縫って織り成される性の営みは、
何かを確認するかの様に熱く、そして執拗。
絆故の執拗さと熱さなのかも知れませんが。

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下僕少年節 東京野蛮外伝(3) コミック

Dr.天 

そして、徐々に…

いわば「転」の部分に当たる巻です。
守と貴志の関係が内輪以外にも明らかにされ、
そして波紋が広がります。
守が貴志との関係を伏せていたのは或る意思を
尊重し護る為。だからこそ、ただ下命に従うだけの
巴は排除すべき存在だったのでしょう。

同時収録作は守が眼鏡をかける様になった理由の
話と貴志と夢魔・このめの攻防戦二篇、貴志の
兄・浩志の妄想、そして、或る家族の情景と闘う
エッセ…

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下僕少年節 東京野蛮外伝(2) コミック

Dr.天 

理由

朽葉の護りを拒み、巴の存在を否定する守。
そんな守に反発しながらも惹かれ続け離れられない巴。
一応否定と拒絶の理由は守の口から語られている
ものの、さり気なく巴に手を差し伸べる眼差しの奥には
別の感情と理由が隠されている様な感じがします。
そこに絡み合う貴志と守の関係を結びつける如き
一本の糸。

この物語では、性は濃厚に生と結びつくのだと言外に
語る巻です。

同時収録作は…

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下僕少年節(1) コミック

Dr.天 

そして、続く物語

「東京野蛮之地図」のラストシーンより二年少々
経った所から、物語は始まります。
本書の時点では本編の主人公・篠原貴志とこの
物語の主人公・御調守との関係は雇用関係と
借金関係としか明かされておりませんが、実は結構
深い関係であったり致します。
故に巴が守の下に警護者として仕える為に赴く訳ですが。
この巻で描かれる肉体関係はまだ普通に笑いと共に
在ります。そう、まだ平穏な時間軸の中に…

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熱雷の音が聞こえる コミック

乱魔猫吉 

直球、だけ

年上の愛人から結婚するからと言う事で捨てられた
中2の少年が、避暑地で新しい恋に出会って熱い
一夏を過ごす…と言う、とても直球な物語です。
本当にそれだけなのでさっくり読めるのですが、その反面
番外編を連想する事も出来難いですね。
どういう番外編を作ったら良いか、ネタ探しに大変
苦労しますから。
後、読む際に気になるのはやはり作風との相性でしょうか。
ト書きの様に枠の外に書き込まれ…

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僕は神様に恋をする コミック

蝶野飛沫 

少しだけ、ややこしい

さて、先ず明言しておくべきは表紙の猫少年と青年は
表題作の主人公ではないと言う事です。表題作と同じ
世界に生きる存在ではありますが。
表題作と世界観を同じくするのは「光の都の迷い悪魔」
から「永遠の秘密」までの四作。そこに双子の間で揺れ
動くヘタレ男・教師と生徒の不器用な恋愛・お伽話に
託けた演劇部員の恋物語・西遊記窯変・ヘタレな
社長と有能になった秘書の恋模様・イラストレーターの

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二次創作

北高男子の寝室~蜜夜編~(アンソロジー著者他複数) コミック

世代交代?

作家陣をみるとある程度人が入れ替わって
きているのかなと感じですね。

アサセリク、麻槻りょう、大咲るう、SHINO、
心斎橋パルコ、瀬名遙、勅使キャサ、LOCO
利光メグミ、姫希拓哉、蜜柑丸、柳月湊、
(以上敬称略)と言う作家陣。
一宮思帆さんは今回カバーのみの参加ですか。

寝室、と言う総題がついては居りますが
展開のメインにすえられているのは
寝室に入る前の睦言なのでし…

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二次創作

フジミ・カプリッチョ(アンソロジー著者他複数) コミック

公式のざわめき

邦訳すると「奇想曲」と題したフジミの公式パロディ
アンソロジーですが元々原典に対するツッコミは野暮と
言う部分がございますのでまあ愛着の範疇内と言う
事で収まっております。
ある意味時代背景のサンプルとしても使えそうですね。
時事ネタも適度に混じられておりますし。

中身はと申し上げますと…手作り感に溢れた構成、
と言えば適切でしょうか。身体接触表現も適度に
抑えられております。…

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その手をつないで コミック

橋本あおい 

自覚までの恋心

大学生の馨は書店で出会った子供・春樹からの
縁でその父の書店員・裕一郎とも交流を持つ様に
なり、その中で自分の祐一郎への恋心を自覚して
しまう。そして、裕一郎は裕一郎で…。

表題作もそうですがキス未満でも恋心ありと言う
関係をじっくり読ませる作家さんです。
肌を重ねる作品が一篇(「せなかに太陽」)ありますが、
その描写は懸命でありながらどこか淡々としています。
発散と言うよりは…

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脱線しませんか コミック

深瀬アカネ(深瀬紅音) 

軽重取り混ぜ

一目惚れから強引に恋愛を展開させようとしてくる
受の暴走に苦笑しつつも絆されてゆく攻の戸惑いを
描く表題作をはじめ恋心を自覚してしまったライバル
同士・きちんとした恋を知らずに暴走した生徒に監禁
されてしまった教師の心の揺れ・ノンケと恋愛している
男の戸惑い・政治家の秘書と愛人とに立場が変わって
から一気に燃え上がってしまった高校生の時に芽生えた
恋・結果的なポーカーフェイスが生み出…

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