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葡萄瓜
星野リリィさんの描く受が凛々しく感じられる 時点で、単発アンソロジーだったら遠慮したい レベルかと。 定型に流されがちなパターンが続くと少々閉口 致します。実質雑誌であるからまだ次を期待 出来るだけで。
羊頭狗肉、とまで断言はしませんが表紙と 一部作品を除く大部分から漂う「爽やかさ」 への色目に辟易しました。 率直に申し上げると漢の彼是を描く作品集に 漢未満は要らないだろうと。 世間で言うボーイズラブ以外はとりあえず 押し込んでおけみたいな投げ遣りさも そこはかとなく感じます。 その毒気に当てられました。
松武
これはこれで美味しい一冊なのですが、 内容が誌名と少し離れていると感じる のは評者だけでしょうか? 筋肉とはボーイズラブで括り難い濃い目の メンズラブの異名でもなんでもない筈 なのですが。 誌名に惑わされず、濃厚なボーイズラブと してお楽しみ戴くと素直に味わいが伝わって くるかと評者は視ます。
正直に申し上げて、八号までの脂の乗った感じは なんだったのだと虚しさを感じる最終巻です。 作品一作一作の味わいは良いのです。美味しいと 思います。しかしながらその料理の盛り合わせ方が 正直拙いのです。 調味料を振り掛け過ぎて、肝心の筋肉の味わいが ぼやけて視える様ではよろしくないでしょう。 奥様うどんと言う稀有の才能を再登場させた功績は 大いに評価したいです。その為にも、有終の…
鹿住槇 穂波ゆきね
涼司が優先させたのは、友情よりも一瞬の欲だった。 透が優先させたのは、一瞬の欲の向こうにある何か だった。 涼司の感覚では、友情と欲は並立できるものだった。 でも透にはその感覚が理解できなかった。 徐々に欲求に対して狡猾になってゆく自分に目覚めて しまったから。 透を開花させたつもりの…多分今でもそう思って いる涼司は、自覚なきままに違いを先に判った透に 育てられた。 …
三島一彦
高校教師・矢吹英二がだまし討ちを受ける様に して購入してしまったネコミミつき少年型アンドロイド ・ネココ〔攻属性〕は実は英二の勤める学校の生徒・ 浅倉達によって創造されたものだった。 浅倉は英二を口止めの代わりにネココのデータ蓄積 実験に協力する様にと威すが、実はそれには裏が あった。 浅倉が本当に欲しかったのは英二とネココのデータ ではなく、英二本人だったのだから。 と、粗…
当時、やっと出たかと言う感じで受け入れられた アンソロジーであったかと記憶しています。 筋肉や野郎受けと言う作品は需要もあり散見も されていましたが、アンソロジーとして纏まった事は 中々無かったのです。 増してやエロ前面と言う形態では。 それだけ時代背景が整ったと言う事なのでしょう。
「純一」からの流れを汲む総合アンソロジーなのですが… 一つ一つの作品は良いのに、全体のトーンが今一つ ノリが悪い感じです。 ボーイズラブならボーイズラブで良いし、エロならエロで 良いと思うのですが、その両方を盛り込んだ上で あまあまに仕上げようとしている感じがして。 どんな作家さんが自分に合うかどうかの判定材料として 読む分には気にならないかも知れません。
ジャンル全体で54冊出たアンソロジーの内の 一冊ですが、その割には作家陣の作風の幅が 実に広いですね。 絵柄もそうですが視点にしても他のアンソロジーとは 一線を画したものにしようと個性を追求して 行くとこうなったという感じです。 アンソロジーから何かを煽ろうと言う画策も あったのやも知れませんが。
二次創作アンソロジーは、原典との距離感に よって仕上がりが変わって参ります。 このジャンルの場合、原典の元々持つ重さを 二次創作の段階で更に醸造するものですから 軽やかそうに見えても実は濃厚なのです。 ただ量の加減によって軽重を変えているだけで。 その重みを堂味わうかで、評価は変わって参り ましょう。評者には美味しゅうございましたが。