真行寺ツミコ先生インタビュー

有能でプライドが高く、どうしようもなくエロく…


某国の対外国特殊諜報機関に所属するシャノン・ベルツは、容姿、頭脳、技能、どれをとってもトップクラス。そんな彼が任務を負って、世界のVIPが倒錯的な遊びに耽る秘密結社に……。9月27日発売、真行寺ツミコ先生の新刊コミックス『ヴェリタス』。人間をペットに見立てたショーに潜り込んだシャノンは、検査と称してカラダを探られ、奥まで弄られて!? それでは「801 AUTHORS 108」第1054回、真行寺ツミコ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
諜報部特殊工作員(スパイ)の主人公が、巨大な秘密結社「ヴェリタス」に潜入し、以降組織と対峙していく過程が描かれています。
「ヴェリタス」は中世から続く秘密結社で、現在は世界の超VIPのみが会員として登録可能で、暇と金と権力を持て余した会員が、人身売買の擬似ペットショーなどの倒錯した遊びに入れ込んでいます。





元々は、大分前に他社で描いた読みきりのキャラクターが主人公になっており、シャノン・ベルツと言うキャラに思い入れがあったので、読みきりの元漫画の舞台設定をそのまま受け継いだ上で、シャノンの過去を掘り下げて連載と言う形にしました。
海外が舞台で、スパイやら特殊部隊、プライドの高い軍人系受けとか自分の好きな要素がほぼ詰め込まれています。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
カップリング的にはお互いがお互いの救いになっている様な感じでしょうか。


シャノンは有能でプライドが高く、本来は精神的にもタフですが、絶対的自信を持つはずの自分の矛盾に気がついてしまった時に、躓いた箇所をうまく修正できず、思考の堂々巡りに苦しみ不安定になります。
今回の場合は、任務などでの殺人や拷問に対しては何も感じないのに、被害者である子供達の立場に対して心を痛めている自分に矛盾を感じてしまい、今までの自身の行動全てに対して自信が揺らいで弱ってしまいます。


ベイビーは元々空っぽで自我が無い様な感じだった所に、過去に多少の心のつながりを持った人が残した言葉通りの存在が現れて、自我が生まれたと言う感じで、シャノンに対する思いは恋愛より信仰に近い感情かも知れません。
シャノンに対して無条件で全肯定するようなキャラクターなので、シャノンにとってもまた、赦しを与える信仰的対象であるのかも。

Q. 当て馬や重要な脇役は？
当て馬と言うか、キーパーソンは「アジア人の医者」でしょうか。
酷いことをしますが、結果的には毎回シャノンを助ける形になってます。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
特殊な設定な上、海外が舞台なので、状況や設定や職業などの説明で退屈してしまわないようにしたつもりです。
でも、もう少し主人公がスパイとして有能な場面も描きたかったなと思ってます。
今回に限らずですが、海外が舞台のマンガは名前も外国人風というより、マンガのキャラとして認識できる響きの名前をつけるようにしています。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
引越ししたこと位でしょうか。結構思い切った距離の移動だったのですが、在宅勤務なのであまり変化が無かったという。
大型犬を飼育可能な賃貸というのがなかなか見つからなかった結果なのですが、おおむね満足しています。
スーパーとコンビニが近所にあると、どこに住んでも同じかなと思ってしまいました。昔はバイク便が出版社に配達可能な距離という縛りがありましたが、今はデータなのでそれも解消されました。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
連載終了から大分お待たせしてしまったので、お待たせしましたに尽きます。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
お待たせしてしまいごめんなさい、やっと出ました！


編集部からのコメント
真行寺ツミコ先生の麗人初コミックスです！
本作は、任務のために「ヴェリタス」という秘密結社に潜入した諜報部員シャノンが、暇と金と権力を持て余して倒錯的な遊びに耽る金持ちたちにあんなコトやこんなコトをされまくる！ というストーリーです。「ヴェリタス」という耽美な舞台設定と、美しくてプライドが高くてどうしようもなくエロい「シャノン」というキャラクターをご堪能ください！

コミックス『ヴェリタス』

特典情報
◆アニメイト：描き下ろしメッセージシート
◆とらのあな：描き下ろしカラーイラストカード
◆全国特約店共通：描き下ろしペーパー
◆各電子書店；描き下ろし漫画2ページ
※特約店一覧

詳しくは「竹書房BL通信」をご確認ください


(C)真行寺ツミコ/竹書房