電子限定特典付き
その男、有能でプライドが高くどこか危うくて美しい…
file.1から7までと巻末にショートが二編収録の、一冊全て「ヴェリタス」、読み応えがありました。
ちるちるインタビューを見て、これは好みド直球な設定だと興奮ぎみで買ってまいりました☆
本作の主人公はシャノン・ベルツ、某国の有能で美貌のスパイです(たまらないですね〜)。
インタビュー記事にありますように、シャノンが秘密結社ヴェリタスに潜入するのが第一話です。
潜入しておバカなボンボンを救出(というか、連れ戻す)が任務なのですが、ここは想像したよりアッサリ終わりました。エロも思ったよりは少なく、「検査」で黒髪のイケメンドクターがお尻に指を挿入するくらいでした。
あ、これがメインではなく序章なのかという感じはしましたが、私は一話めのラストにはシャノンが好きになってました。
それでfile2は虚構と現実が交錯する少し、不思議な内容です。シャノンの下につくスパイ候補生ベルガ、彼は結局どうなったのか分かりませんが、この雰囲気は好きです。
3話からは再びヴェリタスに潜入、しかも中身が子供を装うシャノン。エロ度アップ!
以下、7話までシャノンの子供時代も断片的に出てきたり、ラストに重要になる42番が登場したりします。
思ったより耽美なストーリーで、そこがいいと私は思いました。ただ、張られた伏線が未回収なところも幾つかあるような感じはありますかね。 ドクターが分かるような分からないような謎の存在で終わったり、ヴェリタスも結局そのままなので。もう少しスッキリしてもよかったかな。
それでも、シャノンの魅力で美味しく読めた一冊です、何度か読み返したいと思います。
(追記) この作品には明確な攻めがいません。一応、ドクター・・・にはなるのでしょうか。
「42番」とは違う感じがしますし、そういう意味ではbl的要素は薄いです。
あと、もう一つ萌えポイントといえるのはシャノンの包帯姿かもしれません。
わわ、これは超好みな世界観!
そして修正の薄さにビックリ!!!耽美な画面を邪魔しない黒棒線がありがたいです。(※Rentaです)
金持ちの享楽主義者達が集っている秘密結社「ヴェリタス」。
そこに任務で潜入することになった特殊諜報員の〔シャノン〕を主人公に描かれる、ダークで蠱惑的な世界観のお話です。
作者の中で“攻め”に位置付けられているキャラは一応いるものの、そのキャラとどうこうなるストーリーではないのでBLには少々分類し難い内容かも。
ガッツリBL誌の麗人よりも、2000年代のエロティクスエフあたりに載ってた方が読者受け良かっただろうなと思いながら読みました。
ちなみにヴェリタスの意味は「真理」。
作中に「The Ones Who Walk Away from Omelas」という本が登場するのですが、この実在する本のあらすじをさらうと、本作のラストについてはちょっとだけ答えが出るような気がしますね。
何も感じないか、黙って去るかのどちらでもなく、「潰す」と答えたシャノン。
その後、彼がどういう道を選んだのかはカバー下でさらっと知ることができ、まぁ一番妥当な道かなという未来です。
で、その未来のお話にあたるのが、本作よりも何年も昔にGUSHpecheで描かれた「GOOD NIGHT BABIES」という短編(単行本未収録)のようなのですが、掲載誌が古過ぎて電子化されてなかったー↓↓残念。
あと、もう少しスピリチュアルなことに詳しければ、シャノンが医者から渡された「お守り」(鈴)の役割や、「真理」に辿り着く前に鳴る鈴の音の意味合いなんかも汲み取れそうなんですが、んーちょっと分かんないな。
・・・とまぁ小難しい話はさておき。
本作の楽しみどころとしては、美形諜報員のシャノンが元より“そういうこと”をされる前提で秘密結社に潜り込み、心の中で悪態をつきながらもモブの変態オヤジどもにいいようにされまくるところですね!!
エロエロにされながらも決して快楽堕ちはしない、だけど金持ちのペットを演じているので痴態は惜しげもなく見せるシャノンの姿は、私のおかしくねじれまくった性癖を大いに滾らせてくれます♡
ペドフィリアに取り入るために「見た目は大人、頭脳は子供」の逆コナンキャラで潜入する3話目以降が、たいへんドエロくて良かったです。
修正ありがとう!!いくら任務だからって、いくら任務だからって・・・尿道とお尻そんなグリグリされちゃっていいのーー?!って心の中で大騒ぎしながら読みました。
惜しむらくは、シャノンの身体がやや丸すぎる点だなー…。熟女体型で肉感的なのはエロいっちゃあエロいけど、もうちょっと脂肪少なめ筋肉多めがよかった><
なお、モブの顔(目)は描かれません。モブはモブです。
色々と謎を残したまま終わりますが、こういう曖昧模糊なお話は寧ろ好きな類いなのであれこれ想像を膨らませつつ、取り急ぎ「GOOD NIGHT BABIES」を探してみようかな。
評価の「神」は好み過ぎるノワールな世界観に捧げます。
新刊(車輪の下)もバッチリ好きなやつっぽいので買わねば♪
【電子】レンタ版:修正○、カバー下○、裏表紙○、電子限定特典(2p)付き
この作品、ちょっと複雑で何度か読み直しました。
そして、読み度に感想が変わるパターンだわ。
とても珍しく、ラブストーリーはありません。
なので、決まった相手と恋に落ちる等の甘い設定は皆無。
エージェントの、シャノンが任務を遂行する物語。
それに、絡んで〜シャノンの魅力を最大限に引き出しています。
他のレビューにあるように、もう1つ作品があるようで、それはまだ未読です。
美しく気高いシャノンに、任務中に行われる不特定多数からの卑猥な行為。
ここは、見どころですね!
これは、シリーズ化しても良いんじゃないかと。かなり、面白かった。
ネタバレ無しでおすすめです。
VIPが集まる秘密結社・ヴェリタスでは、美しい人間をペットとして飼育・売買している。
ヴェリタスに紛れ込んだ金持ちボンボンの救出や、ウラン密輸調査のため、美貌のエージェント・シャノンはペットとしてヴェリタスに潜入し…
ヴェリタスも胸くそ悪い秘密結社ですが、行き場のない子供を暗殺者として育てあげる組織も登場し…
最終的にシャノンは、護衛だった暗殺者・ベイビーと一緒に、死を装って姿をくらましますが、あとがきによると犯罪組織を立ち上げてるそうです。
表紙が美しくて、中の絵もミステリアスな展開がピッタリな絵で、絵も設定もすごく好みなんですけど…
最初からシャノンを優遇してたヴェリタスのドクターは300年も生きてるのをほのめかしつつ謎なままで終り、シャノンの過去(義父を殺した?)もハッキリせず、読後感がとっても消化不良。
シャノンは、ベイビーを救うことでエージェントになるしかなかった過去の自分を救っているだけで、ボーイズのラブはないです。
なくても魅力的なんですが、たぶん作者さんの中にある物語の世界観からほんの一部を抜き出しているので、これ一冊だけだと評価が難しく、もう少し謎解きや主人公の生い立ちや未来を読んでみたいです。
独特の世界観に引き込まれました。
ヴェリタスとは秘密結社なのですが、人間をペットとして売買したり品評会に出したりしているクソ組織です。
その組織に諜報部員のシャノンがペットとして潜入捜査するのですが、出てくるヴェリタス会員のゲスさったらありませんでした。
現実かと思ったら夢?だったり、過去だったり…ほとんどファンタジーです。
そして、B Lではないと思います。
ラストは死を装って護衛のベイビーと行方をくらますのですが、ベイビーに対しては人間愛的なものを感じました。
頭脳明晰・容姿端麗の付け入る隙がなさそうなシャノンですが、意外と情に脆く優しい人のような気がします。
ちょっと一冊では伝わりきれないほどの世界観ですので、いつかシャノンとベイビーたちのその後を読んでみたいです。
そして、2人のラブにも期待したいな…