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男色 光源氏 嫉妬にもだえる年上の男・六条御息所

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表題作男色 光源氏 嫉妬にもだえる年上の男・六条御息所

六条御息所
桐壺帝の皇子 光源氏

同時収録作品恋するサキュバス

ドイツ貴族の留学生 ユリウス・フォン・ベルンハルト
ある血筋の高校生 桐嶋ハルト

同時収録作品エージェント・ゲーマーズ

入学してきた外国人 デューイ・レッドマン
セキュリティ専門学校の学生 清水タケル

同時収録作品恋空のネオン

有名企業の社長 加賀谷裕一郎
画家 鈴原厚志

その他の収録作品

  • 男色 光源氏-鬼-
  • 男色 光源氏-垣間見-

あらすじ

ここは“もうひとつの"平安朝。男性のみが生きる、このパラレルワールドは、男同士が愛し合い、やがて男児を産む世界。
桐壺帝の皇子・光源氏は、輝くばかりの美貌と才知を持ち、数多の男君たちから、熱く激しく愛されていた。
なかでも、年上の高貴な人・六条御息所は、源氏を愛しすぎたゆえに、自分が多くの愛人のうちの一人であることを深く恥じ、嫉妬にもだえ狂うのであった。
愛執の鬼と化した御息所の生霊は、夜な夜な源氏の肉体を責め苛み――。
大胆な着想で描いた表題作のほか、男を惑わせる淫魔や、亡き恋人の面影に迷う大富豪など、気鋭の著者の魅力が詰まった作品集。

(出版社より)

作品情報

作品名
男色 光源氏 嫉妬にもだえる年上の男・六条御息所
著者
さおとめあげは 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047289123
2.3

(8)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
15
評価数
8
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

ヤンデレな御息所

さおとめあげはさんというと、Juneのエロエロしか存じ上げないのですが、今回別レーベルから、しかも題名が題名だけにちょっと期待して手に取ってみました。
最初、カラーページがあり、その次に源氏物語の登場人物の名前とイラストが。
ひょっとしてこれ1冊全部源氏物語?と思いましたら、今回はこの六条御息所のみでした。
ちょっとガッカリ。。。でもこれってシリーズになるのかしら?
そして、同時掲載はセレブ匂いが溢れる身分差ものを含む現代モノ。
もちろん、エロもありますがJuneとは違った作風が見られました。

表題は【六条御息所】【鬼】そして二人の出会いである描きおろし【垣間見】の3本構成となっておりました。
世界観はパラレル平安の男だけの世界で、男も男と愛し合い男子を生むという設定。
光源氏は受けでした。
主人公は御息所。
彼のプライドや年上や家柄というコンプレックスから素直になれず、光源氏に「好き」と言えなかったが為に、世間の噂に惑わされ嫉妬し、生霊の鬼となってしまうという話でもあります。
光の君は彼に好きと言って欲しかったのに、ちゃんと御息所に好きと言っていたのに、それを信じ切れなかった御息所が憐れです。
オリジナル設定としてユニークだったのが、御息所が遊郭にて男娼を買いそこでMプレイ(だが攻め)を行って気を紛らすところ♪
自分を罰しているとは思うのですが、何と甘美なプレイでしょう。
そして、出会いの話では御息所に光の君が一目惚れするという出会いだったことがわかります。
ボタンの掛け違い、切ないですね。
どうなんでしょうね、きっと有名な題材だけに読者がそれぞれにイメージを持っていると思うのでそれと違い落胆するか、それが面白いと思うか、
かなり難しい題材に挑戦されたと思います。それは評価したいです。
それに御息所が主人公ですし、こういう展開もあってもいいのだと思います。
萌え?と言われるとうう~ん、、、なのですが、御息所のキャラクター嫌いじゃないです。
シリーズにして、他の物語も是非見て見たいです。その時には是非に1冊まるごと源氏物語の世界でお願いしたいですね。

【恋するサキュバス】
17歳になり、突然学校の男子生徒の関心を惹くようになったハルト。
留学してきたユリウスに一目ぼれされ、守ってやると恋人になるのですが、だんだんとその執着が病的になりユリウスが狂気を帯びて衰弱していくような~
その時知らされたハルトの血の秘密。
祖母から送られた薬を使えばユリウスを救えるが、気持ちが醒めてしまうのだと・・・
何かに取りつかれたようなユリウスと、非力なハルトという組み合わせ。
June作品をほうふつさせて、作者さんらしい作品だなと思いました。

【エージェント・ゲーマーズ】
専門学校生タケルが偶然ゲーセンで拾ったUSBメモリーが実は軍事機密が入った、組織が隠していたものだった。
襲われかけたところを救ってくれた男が翌日学生として学校へやってくる。
謎に満ちたこの男は実は・・・
設定と展開は、愉快なのだが、この男・レッドマン、結構情けない男だった(笑)
せっかくのヤマが急展開で、クスリを盛られてエッチというのが唐突すぎて、ちょっと。。。もうちょっと小じんまり設定にすればよかったかも?と思わなくもない。

【恋空のネオン】
売れない画家・厚志が画廊に絵を置かせてもらったところ、加賀谷という大企業の会社社長が彼の絵を気に入り買うと、しかも肖像画を書いて欲しいと依頼される。
どうしてこんな社長が一介の画家に?とその疑問が解った時、、、
亡くなってしまった恋人への気持ちなど切ない展開をみせながら、本人同士が互いをちゃんと見つめて好きになるというハッピーエンドへ。
これもちょっとラストエッチが早急だったかな?

いつもと違う感じの作品が見られてよかったと思います。
作者さんの絵柄の雰囲気が少し暗めなので、全体が暗い雰囲気になってしまうので、もう少し明るい話が見たいかな?
突き抜けた愉快さというものも見て見たいと思うのです。
絵はとてもきれいなので。

4

惜しまれる方向性

実はこの表題作はある意味流用作でございます。

源氏物語BLアンソロジー 愛欲の男王朝・恋絵巻
http://www.chil-chil.net/goodsDetail/goods_id/31753/

こちらの序章と一章分を個人作品のシリーズに
転じた訳ですね。
それはそれで良いのですが、それならば併録作も
出来れば「和」で進めて戴きたかった所。
併録された「洋」の作品が良い歯応えであるだけに
方向性がぼやける様な構成は作品の障りになりは
しないかといささか心配です。

4

男だけのパラレル世界

面白い設定ですよね、パラレル平安朝。
光源氏、紫式部の物語『源氏物語』の主人公で当時のイケメン色男で有名ですね。
色々な作品に登場する光源氏、でもこの作品の光源氏さまは受け!!
そして今回1作目の攻めは、六条御息所です、この方は強い嫉妬のあまり、
生霊として人を殺してしまう怖いお方であまりにも有名ですね。
ある意味情が非常に濃くて悲しい人でもあると思うのです。
その六条御息所が攻めなのですから、嫉妬に狂う男は怖いけれどやっぱりもの悲しい。
プライドが高く、素直になれない男の悲しさを感じてしまう。
そして受けになった光源氏はビッチかも知れない(笑)

恋するサキュバス ある血筋のせいで本人も無自覚で男を誘ってしまうハルト。
男に襲われそうなところを助けたユリウスもその時魅せられてしまう。
ハルトを守る意味でも恋人になった二人、しかしハルトは自分の能力を知り、
ユリウスがその能力に魅せられているだけだと思い込む。
誤解と擦れ違いを得て本物の思いを見つける話。

エージェント・ゲーマーズ 特務捜査員とゲイマーとのデンジャラスな恋。
う~ん、つり橋効果?的な話かな。

恋空のネオン 大企業の社長と駆け出しの画家との恋で亡き恋人を思い未だ切ない
時間を過ごしている社長が出会ったのが駆け出しの画家で、亡き恋人の画風と
その容姿まで似ている姿に社長は傍にいる為に絵を書いて欲しいと・・・
過去の思いを抱きながらも新しい恋を始めるお話。

表題の作品は、大好きな光源氏がモチーフだったので楽しみにしていたのですが、
ちょっとあっさりした感じで綺麗に終わっていたなと言う印象でした。

3

きれいな絵物語

絵は、きれい。

ただ、なんというか、
ストーリーマンガと言うよりは、イラストストーリーって感じが、、、
それって、どこがどう違うんじゃぁ?って話だけど、なんて言ったらいいのかなぁ、
一応ちゃんとストーリーはあるし、エロもガッツリ。
そして、間違いなく、絵はきれい。
そして、その、絵のきれいさが、
どのコマでも、もれなくきっちり書き込まれた、絵のきれいさが行き過ぎていて、
マンガらしいライブ感よりは、ストーリーの説明のための挿絵的な静止画感が強い感じで、、、。
うーん、上手く説明できない。

まあ、それはそれとして、
この本の、評価が低い理由は、別の所にあって、
表題作の光源氏
えええ!こっちが光源氏で、お前が受けるのかよ!!!
つか、これって女子だよね、
女の子にしか見えない受けが、
受けの方が光源氏?
って言う、違和感が評価を下げてる最大の理由なの。
表題作の、のっけのこの一発さえなかったら、
後半の、光源氏以外の作品だけのコミックだったら、
まあ、普通に「萌」にしたと思う。




3

表題作の色を期待して買ったら

どっちかというとそちらの追加の要素は凄く少なく、
むしろ全般的にJuneっぽい「尻の穴の緩い」急展開物でした。

Juneだと思って「えろさ」を基準に読むには前提が長く、
ストーリーとかを基準に読むには告白からエッチ(挿入)までがジェットコースター。
キャラ萌えをするには表題作のような「美しい髪の毛」狙いで行くと
そうでもないタイプの方が多いという・・・。

あー、でも表題作は好きですよ。一度既読ですが。
オリジナルで追加された娼夫に目隠しされて蹂躙されるところとか。
女の子のようにカワイイ子にスリ筋の美形貴公子様がなすすべもなく攻められる所は
間違いなく「萌える」し「ムラムラします」

そこだけは神。残りはしゅみじゃない、というか趣味かどうか判別もできないです。
よって、合わせて中立で。

2

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