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山場がない

丸木さんの作品にいつも思うんですけど、オチが弱いというかあっさりしすぎてませんか?山場に至ってはないと言っても過言じゃないような...。
今作も読み切って驚きました。攻めの異常性を説明して、追いつめられた受けと形だけくっついて、だらだらやってたらいつの間にか終わり。これ投げっぱなしって気がするんですけど。問題の解決も価値観の衝突もないので、最後にもうひとひねりくらい欲しかった気がします。

文章がすごい好きです。

作品と作者を混合させてはいけないのだと思いますが、攻めの受けに対する労りを見る限り作者さんは本当に優しい人なんだと思います。根が思いやりの人ではないとああいうのはかけないでしょう。攻めの心情を追っていくだけでも温かい気持ちになれますね。

ただ私が悪いんですが、文章とセットで最初の受けに一目ぼれしてしまったので、あらすじで既に分かっていた事ですが、記憶喪失して人格が変わってしまいちょっと残念でした。記憶を失った理由も特別興味深いものでも、作品の核心というわけでもなかったのであまり気がそそられず。
始終恋人である攻めさまがしっかりしすぎている分、物語の盛り上がりと緊張感に欠けたかなという印象です。

シュチュは好きなんですけど

いちいちセリフだの情景描写だの説明文だの文章が長すぎて目が滑ります。なのに一冊に二つの話(+おまけ一本)が入っているので展開も急。お互いの立場、過去の因縁をさらっと説明して、もう破局寸前からのスピード和解ですよ。
漫画だったら16ページかなって感じの内容の薄さですね、一本目。
受けが攻めを許す気になった理由も、攻めが受けを再び、というか今度こそまともに愛する気になった理由も全く分かりません。受けに関して言えば大好きだった人に求められたから、と言えますが、それただのちょろインでしょう(BLにこんな言葉使うのもどうかと思いますが)
憎しみどこ行っちゃったの?プライドは?って疑問符でいっぱい。
攻めは留学時代の遊びの彼女達と受けを同列にしていないのか?って疑問が最後まで払拭できず。攻め大好きで十年も拗らせた受けが少し心配になりました。

櫻狩り 上 コミック

渡瀬悠宇 

大正ファンタジー版「残酷な神が支配する」

上中下巻合わせての感想になります。
内容を簡単に言えば「残酷な神が支配する」+大正ロマンス+万華○奇談的ホラーでしょうか。
全編通してどこかで見たような話の印象を受けます。
さらに作者が元々ファンタジー畑のせいか上記の作品たちとは違い、本作では魔法の魔の字もないのにファンタジー臭が漂います。
悪く言えば深みが足りません。
有名な作者ですので漫画はうまいんですが、ただその演出のうまさが娯楽性を高めるかわりに重みを殺しているように感じました。
主人公たちが背負うトラウマは余りにも重い。なのにその決着の付け方が偽善的です。前半の冗長ぶりとは対照的に、巻きが入るとキャラクターの心理はただ話が収束する方向に従って都合よく動くだけ。その終着駅は中高生向けの少女漫画のような、過程もなくただ”許す”ことを至上とした世界。
読者置いてきぼりで余りにもあっさり憎しみを捨てるのですっきりしません。2巻分も受けの苦しみを描写し続け、そこに感情移入できる分、出口がこれでは不満が募ります。
いろんな要素がありますが、すべて10点中7、6点のような中途半端さ。似たような話が読みたいなら、よりクオリティが高い作品が他にあるなあと感じる作品でした。

要素詐欺のエロ本

一言で言えば頭ゆるゆるの中身のないエロ本です。初めて見たときは変な笑いがこみ上げてきました。
真面目に読むような小説じゃないので、そういう見方の評価をしますね。
まず長い。インパクトはすごいんですけど、いちから十までやってるだけなので途中で飽きてきます。しかも内容自体はありきたりなんですよ。BLの商業誌で見たことはなかったってだけです。ふたなり、近親、複数、淫乱受けという要素だけを抜き出すと色々すごそうですが、設定が多い分一つ一つはあっさり流されるので特に印象に残りません。それぞれの萌えも薄いです。
最終的に父と兄の元に落ち着くんですが、モブのような存在感の無い相手と、とってつけたかのようなEDを迎えるので、これならもうちょっと本人やその心情に重きを置くか、もしくは体裁のように被さってるだけの恋愛要素完全に放り投げたほうがよかったんじゃないでしょうか。

主従下剋上もの

攻めのは呆れてしまうところがあります。
幼いころの受けが夜の怖さに耐えかねて部屋を訪ねると冷たく追い返します。その理由が震えている受けが可愛くて犯罪者になってしまいそうだったから。「テディベアよりも自分を頼りにしてほしい」ってどの口が言うんでしょうか。
冷たくしていたのは理由がありすべては主人公のためだった、っていうは創作の王道ですが、これは少し自分勝手に見えます。この時受けは幼児、寂しい生活の中頼りのテディベアを紛失し、攻めに上記の台詞を言われた直後です。さっそく頼ろうとした途端にこの大人げない手のひら返し。受けが傷つくのも反発心を持つのも当然だと思います。
欲情は好意の表現でもありますが、時と場合を考えなければただの空気の読めない奴になってしまうのではないでしょうか。

その一点を除けば買ってよかったと思える一冊でした。
受けがとにかく可愛いです。