翠乃さく先生インタビュー

お前を殺せたら… なんでお前は「蘇芳」じゃないんだ…？

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1825回
翠乃さく／海王社／GUSH COMICS
コミックス『蘇芳を待つひと』12月10日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
「落人伝説」のある街に赴任してきた不動産営業マンの藤墳は、丘の上で不思議な青年・破金に出会う。破金は、かつて「蘇芳」という一族に追われこの地に逃げてきた氏族の末裔で、今でも「蘇芳」を恐れて生きている。いつかこの街にくる「蘇芳」を破る(＝殺す)ために育てられたのが破金だという。藤墳は、伝承に囚われて次第に疲弊していく破金に惹かれ、救いたいと思うようになるが、破金は藤墳が「蘇芳」ではないかと疑いを持ち―――？

――作品紹介をお願いします
表題作他三編で、表題作は落人伝説が残る町に越してきた青年が、伝承に縛られた青年を歪んだ伝承から引き上げようとする話です。他、育ちが正反対の二人が星を通して近づく話、近しい人をなくした＆失いかけた二人が田舎で子供時代のような時間を過ごす話、幼い頃の秘密基地をめぐる幼馴染の話、になります。






――主人公たちはどんな攻×受ですか？
一般的な家庭で育った青年×伝承に縛られた浮世離れした青年、不自由なく育った人懐こい青年×苦労人タイプの人見知りの学生、田舎の自由人×素直な学生、都会のリーマン×天然系の幼馴染です。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
表題作が落人伝説の残る町＆幼い頃から繰り返し聞かされた祖先の伝承に縛られている受、という設定のため、受が囚われている戦国時代の伝承の幻想的な雰囲気が出るよう意識しました。






――今作にまつわる裏話はありますか？
裏話というほどではないのですが、それぞれの話に想定した地域があって、岐阜周辺、愛媛、宮城県北、長野、のつもりで描きました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
夏の暑さで育てていた植物が結構枯れてしまいました…。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
ブロマンス的なものはBLという言葉を知らない頃から好きだったのですが、ご縁があって描かせていただきました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
まだあまり実感がないのですが、表紙デザインなど素敵に作っていただいたので楽しみです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします！

担当編集より
現代から取り残されたような「落人伝説」のある集落…そこに異動してきた人懐っこい不動産営業マンの藤墳は、不思議な青年・破金と出会い、友情を育んでいくのですが、破金は“いつか自分たちを殺しにくる「蘇芳」という一族を殺す”という重い宿命を背負っていて―――柔らかな世界観とそこに息づく青年たちの淡い恋がまるでお伽話のように綴られていきます。「蘇芳」という呪いに囚われた破金を藤墳は救うことができるのか、読みごたえたっぷりの作品に仕上がってますので是非お楽しみください！
そして、本作がデビュー作の翠乃さく先生。可愛らしい絵柄とちょっと棘のある不思議なお話の翠乃ワールドをご堪能頂ければと思います♪

コミックス『蘇芳を待つひと』

特典情報

アニメイト限定：描き下ろしペーパー
とらのあな限定：描き下ろしペーパー
コミコミスタジオ限定：イラストカード
ホーリンラブブックス限定：イラストカード
電子書店限定：描き下ろしペーパー
Renta!限定：描き下ろしペーパー
詳しくはGushnetをご覧ください

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