楔ケリ先生インタビュー

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楔ケリ先生インタビュー 闇持ち一匹狼×敏腕ビッチ!! 刑事同士のサスペンス&エロス… コミックス『メメントスカーレット』

2019/04/27 17:17

貪るようなセックス… 事件を追ううち、心の距離も近付いて!?

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1969回
楔ケリ/竹書房/バンブーコミックス Qpaコレクション
コミックス『メメントスカーレット』4月17日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
冷酷非道に捜査を進める腕利きの刑事・周カイリ。とあるクラブで派手に遊んでいる男にドラッグをちらつかせ、ホテルに連れ込み探り合いのセックス。思惑がありその男・狩野尾に声をかけたカイリだったが、狩野尾はある事件をきっかけに辞職した元刑事で、彼にもカイリに近づいた本当の目的があった。――刑事部捜査一課 特務室。またの呼び名をゴロツキ。そこでバディを組まされることになったカイリと狩野尾は違法薬物 MAZE(メイズ)中毒者による殺人事件を追う。険悪なふたりの関係の行方、そして事件の結末は――?

 

――作品紹介をお願いします
過去の未解決事件を追う刑事たちを描いたサスペンスBLです。ドラッグ・殺人・そしてエロ。長年描きたかった刑事モノになります。



――主人公たちはどんな攻×受ですか?
主人公は同僚を撃ったトラウマ持ちの元刑事・狩野尾鉄雄(年下・一匹狼)×淫乱敏腕刑事・周カイリ(年上・ドS)。価値観も性格もまるで逆。相容れない関係なうえ、トラウマがあることで不安定かつ自棄的な攻めを、時には優しく時には厳しく、言葉と身体で受け止める受け。そんな二人が事件を追うにつれて次第に信頼を築いていく話です。



――当て馬や重要な脇役は?
主役の二人に負けず劣らず脇も今回は全員濃いと思います。
二人の上司で、トレンチコートがよく似合う古典的な刑事像(コロ●ボみたいな) おじちゃん刑事・不破。ハーフリムにいかにも堅物、キャリアとルールにうるさそうなインテリ刑事・仲束。あとサスペンスにスパイスを与えてくれるハッカーとかも出てきます。
警察とはいえ今回は架空の機関を舞台にしているので、タイプは違えどだいぶアウトローで個性強めなキャラが揃っているので、誰かしら気に入っていただけたら嬉しいです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
サスペンスとエロのバランスです。サスペンス要素がややこしくしすぎてもBLが読みたい方にはつまらないし、かといって、雰囲気だけのなんちゃってサスペンスもどうかと思っていたので、その中間。両方に集中できるといいな…という気持ちで、今までの作品のなかで一番頭を使いました。あとはキャラクターの個性。動いてる姿がかっこいい、と思ってもらえるようなキャラクターを描けていたら本望です。



――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
当たり前なんですが、サスペンスものはとにかくキャラクターがあちらこちらで勝手に動くので大変だなって思いました。
二人を描くために二人以外を描かないといけない場面が多すぎる。アニメや映像ならまだいいですけど漫画でそれやりすぎると読者さんも疲れるじゃないですか。元々文字で気持ちとか状況を語らせるのが好きではないタイプの作家なのですが、サスペンスはそうもいかないし、100要素があっても漫画にするならせいぜい情報10にしないと混乱するし。事件についても展開パターン色々練ったんですが、結局盛りすぎても二人の気持ちを描けなくなるので、削りに削って最低限にしました。
一冊にまとまって読み返した時、なんとか形になって安心感もひとしおでした。

――今作にまつわる裏話はありますか?
あるキャラが途中でログアウトする予定でした。でも読者さんからのリプライかお手紙で「死にませんよね? 死なせないでくださいね?」って来て、「やめよ(笑)」ってなり。そういったキャラの評価に関わる大事なポイントでは読者さんの予想をいい意味で裏切っていきたい欲があるのでなんとか存命しました。あと単純に愛してもらってるのに&愛着湧いてきてしまってしのびないという気持ちも。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
1話ずつのページ数も多かったのでひたすら描き終えるのにひいこらいってたしんどい記憶しかないです。ですが、好きな要素これでもかというほど投入したし、拙作はシリアスが元々多いなかで、今回はサスペンス要素も少し入れたことで、ちょっと違う味のお話を描けたんじゃないかな? とは思っているので、その点ではとても楽しかったです。

――今、何かハマっていることは?
定期的に友達とホラーゲームして遊んでます。直近では『バイオRE2』面白かったです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
掲載される頃にはすでに発売していると思いますが、今までの中で一番分厚くとがってるお話だと思うので、だいぶ緊張しています。願わくば一人でも多くの方とこの本にご縁がありますようにと心から思います。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
楔ケリです。
はじめましての方も、いつも読んでくださる方も、サスペンスでシリアスか~…と一線引いてしまわれる方もいるかなとは重々承知ではありますが、この記事で少しでも興味を持っていただき、ちょっと読んでみようかな、と思っていただけていたら幸いです。さくっと読めるバディラブって感じで読んでもらえたら幸せです。
【4月24日~5月12日】ヴァニラ画廊様で開催の「Qpa展」に、『メメントスカーレット』描き下ろしイラスト展示、グッズ販売もしていただけるそうなので、そちらも合わせてよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

担当編集より
シリアスとエロスが絶妙な加減で融合された楔ケリ先生の最新作は刑事バディBL。楔先生 meets Qpa ということで、期待を裏切らない本作、Qpa collectionに堂々降臨!!



腕利きの刑事・周カイリがとあるクラブで派手に遊んでいる男をホテルに連れ込み探り合いのセックスをけしかけるも、声をかけられた男・狩野尾もカイリに目的があって近づいた元刑事でーーという出会いから、どうにも相容れないふたりが刑事部捜査一課 特務室のメンバーとしてバディを組まされることとなり、違法薬物 MAZE(メイズ)中毒者による殺人事件を追い、隠された真実を暴こうと駆け回ります。
事件描写もさることながら、タッパも雰囲気もある男ふたりの立ち回る姿は見ものです。最初はちぐはぐな二人ですが、全て一人で抱え込み暴走してしまう狩野尾と、からかっているようで全てを包み込み受け入れるカイリが少しずつお互いをバディとして心と身体の距離が近づいていく様には心を掴まれます。
そして足りない物を埋めるかのうように貪るようなセックスには魂が震えます。

カイリと狩野尾のメイン二人以外にも、特務室に所属する個性豊かなキャラ達も注目度が高く目が離せません。ちょっとしたやりとりにも先生の萌えや細やかな設定が窺えます。
濃密に練られた本格的サスペンスの世界観にどっぷりはまっていただきたいです。



闇を抱える一匹狼×敏腕ドSビッチによる事件を追うふたりの刑事のバディBL。楔ケリ先生の艶やかで色気溢れんばかりのエロ描写に性癖がつつかれ、BL作品としての魅力はもちろんのこと、様々な伏線がちりばめられているので、狩野尾やカイリたちと共に真相について考えさせられる、刑事モノとしても楽しめる要素が満載です。270ページ超の大作、隅々まで楽しんでいただけると嬉しいです!

 

コミックス『メメントスカーレット

 

 

特典情報

 
■アニメイト:【有償特典】アニメイト限定セット(掛け替えカバー+描き下ろし12P小冊子セット付)
■とらのあな:【有償特典】とらのあな限定グッズセット(アクリルスマホスタンド+描き下ろし入り12P小冊子セット)
■中央書店コミコミスタジオ:【有償特典】カレンダー6枚セット(2019年9月~2020年2月)+収納ケース
■ホーリンラブブックス:ブロマイド
■全国特約書店共通:描き下ろしペーパー
■電子版:描き下ろし4Pマンガ
特典一覧は竹書房サイトの特設ページをご参照ください!
※その他、Qpaの情報はお知らせページTwitterで随時お知らせしております。

 

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(C)楔ケリ/竹書房

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