05/02 春田先生インタビュー 声を聞いた人を魅了してしまう!?特殊能力持ちの管理人×唯一効かないホスト♥コミックス『愛だの恋だの効く前に』
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2021/06/24 17:00
STORY
菅谷真央は、新鋭の俳優で主演ドラマも好調。その勢いで、巷で話題の孤高の天才アーティスト・甲斐田瑛志と一緒に音楽制作をすることに。大ファンだった菅谷は大喜びするが、甲斐田からの条件は一日二人きりで過ごしてみてイメージが湧かなかったら、話はナシというものだった。メディア嫌いの甲斐田と会った菅谷だが、過去のトラウマとなった人物に抱いたのと同じ「怖さ」を思い出す。菅谷は不安を感じながらも、素の菅谷を知りたいという甲斐田に対し、恋人ごっこをしませんか?と提案するが…!?
――作品紹介をお願いします
気鋭の若手俳優・菅谷真央が仕事を介して孤高の天才アーティスト・甲斐田瑛志と出会い恋に落ちる話です。初対面のはずなのに瑛志を見ると真央はトラウマを刺激される。その理由は……？
このお話のイメージが湧いたきっかけは、雑誌を読んでいて俳優さんがアーティストさんとコラボして歌を出すという記事を見かけまして。異業種でもこういう出会い方があるんだなぁと。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
瑛志は一見クールで神経質さを醸すオレ様っぽいのですが、中身は割と大型ワンコ系かなと思います。生まれつき痛みが分からず発汗もないので制約の多い暮らしを余儀なくされ、悩みの多い日々を歩んでいます。繊細で思いやりあるとても優しい子です。
真央は華奢で見た目はとにかく可愛いですが、中身は相当”漢(おとこ)”。常にポジティブで一緒にいると気持ちを明るくしてくれる太陽のような子ですが、怒る時にはしっかりキレます。芯が強く、器が半端なくでっかい男前。
――当て馬や重要な脇役は？
当て馬という存在は自分の作品にはいませんが、今作で重要な脇役は瑛志にとっては新島洋次、真央にとっては大﨑紀です。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
今作に限らずですが、瑛志と真央のお話は人生を歩む時間の中で誰しも道標や記念碑になるような眩い瞬間があって、そういう光を感じていただけたらいいなと思って描いています。
作画については瑛志の傷跡は瑛志自身がどこで怪我をしたのか本人が覚えている箇所の傷跡は明確に場所を決めて描いていますが、それ以外は場所を固定していません。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
第一話を描いていた時はあまりにも楽しくて没頭するあまり寝るのもご飯もギリギリで、寝ても夢の中で描いていたので完成する頃には寝てるのか起きてるのか分からなくなっていました。
初めて漫画を描いてからうん十年経ちますが、このお話を描いてようやく自分は絵を描くのが好きなんじゃなくて話を作るのが好きなんだと気付かされました。
――今作にまつわる裏話はありますか？
一話読み切りのつもりで描いたものの、もっと描きたくなって続きを描いた形になります。そしてまだ描き足りてないです。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
第一話完成後は友人たちに「傑作ができた」と言い倒すほどにテンションが上がったままでした。家族にも「傑作や！」とあまりにもしつこく言い続けるので「良かったねー」と呆れ顔であしらわれてました。
――今、何かハマっていることは？
最近派手なカラーのアイシャドウにハマっていてつい衝動買いしています。普段すっぴんジャージ生活でメイクなんて気が向いた時しかしないくせに。今はろくに出かけもしないので一人で楽しんで鏡に向かって「これエエやん」って言ってます。
――BL作家になったきっかけを聞かせてください
元々少年漫画を読むことが多く、漫画を描き始めたのは高橋留美子先生が大好きで子供の頃模写して遊んでいたのがスタート地点です。
BL漫画では、東城麻美先生、小野塚カホリ先生、高河ゆん先生、本仁戻先生が大好きで読んでました。
ずっと同人誌を作っていて今も個人で活動しております。
同人誌で出した『あの時からスキだったんだと思う』を69さんに送ったら忘れた頃に連絡があり、配信してみる？ と言っていただけて今に至ります。
拾ってくださった担当さんにはとても感謝しております。そして単行本にしていただけるほどに読んで応援してくださった方々には本当に心からお礼を申し上げたいです。
私のような自分本位に描いているだけの描き手は到底”BL作家”とは名乗れませんが、もしBL作家だと思っていただけるとしたら私が成したことではなく読んでくださった方々がそうしてくださったに他なりません。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
単行本化の話をいただいた時に冗談じゃないかと思ったくらいなので、書店さんなどのサイトで予約の受付が始まるまで実感が湧がきませんでした。今はただただ発売が楽しみです。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
多種多様なジャンルがある中でBLというのは最も自由な場だと感じています。恐らくそれは読み手に懐の深い方が多いからだと思います。
私にとって漫画は誰かに読んでいただき何か思っていただけて初めて存在することができるものですので、これからも一緒に楽しんでいただけたらまことに幸せです。
担当編集より
いのえ門先生が同人誌にて発表していた作品が、ついに単行本になりました！
そしてこれが単行本初作品となります。
巷で話題の孤高の天才アーティスト・瑛志(攻)と瑛志の大ファンだった新鋭の俳優・真央(受)が、仕事で共作するにあたってお試しの「恋人ごっこ」から始まる切なくも激しい恋の物語です。
しかし二人にはトラウマになる出会いが、過去にあり…。
いのえ先生の絵の熱量がとにかく半端ありません！
そして、いのえ先生が二人を通して紡ぎだすセリフやモノローグは、まるで歌詞のようで二人が魂と魂をぶつけ合いながら、進んでいくストーリー構成は、さながら一つの楽曲が展開していくように思えるほど心を震わされます。
アーティスト、俳優とは創作において悩みは常です。そして孤独です。
瑛志と真央が、とにかく無性に惹かれ合い、お互い足りない何かを探し、求めあい、愛し合い、結婚という完成形へ向かう生き様を是非、上下巻で読んでいただきたいです！
どうぞよろしくお願いいたします！
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