成瀬一草先生インタビュー

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成瀬一草先生インタビュー 年下リーマン×失恋したての弁護士♥大人の“身代わり”ラブの行方は…? コミックス『いつまで代わりでシましょうか』

2022/07/06 17:00

15年間片思いしていた親友の声に酷似した男が現れ…?

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3126回
成瀬一草/三交社/デイジーコミックス
コミックス『いつまで代わりでシましょうか』7月8日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
北島 圭(34)高学歴のエリート弁護士。なんでもソツなく、器用にこなせる秀才。……ただし恋愛は除く。大学時代からの親友に15年来の片想いをしている圭。人付き合いが苦手な自分を外へと導く親友の手が、やわらかく響く低い声が、ただ、好きだった。そんな親友・裕介の結婚で秘めたまま想いに蓋をした矢先、裕介と似た声のする年下のタトゥー男に誘われる。漏らした甘えを揺さぶる<身代わり>の提案に圭は――…。失恋には次の…セフレ?月島駅10番出口、行きずりの先に拾う恋。

 

――作品紹介をお願いします
『いつまで代わりでシましょうか』(連載時タイトル『失恋セフレ』)は、長年の片思いを終わらせ失恋した受が、偶然(?)攻に出会うところから始まる王道の大人BLです。
2つのタイトル通り、失恋からのセフレ……でも「いつまで代わりでシましょうか?」とぐいぐい押してくる攻と受のほだされ愛です。
むちゃくちゃじっくり描かせてもらったので本が分厚い。



――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻(芹沢穂高)は怪しい刺青男だけど、ちゃんとシステムエンジニアやってる31歳。年上の圭を翻弄しつつも惚れた弱みであんまり頭が上がらない。
受(北島圭)は黒髪のお堅い年上弁護士34歳。もう恋なんてしない系な圭さん、恋愛ばぶすぎて穂高に振り回されがち。
このような大人2人です。



――当て馬や重要な脇役は?
当て馬ではないですが、圭の失恋相手の友人♂はちょこちょこ出てきます。圭の心境の変化で見え方が変わっていきます。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
今回は「正統派の、攻・受どちらもまともな社会人の、落ち着いた大人BL」をテーマにしてました。
自作品でアウトローを出しがちな私ですが、そこは最初から封印しました。刺青のあたりに隠し切れないアウトローの残り香がありますが、他は落ち着いた大人の男が恋愛で右往左往してる可愛さにこだわってます。
大人同士なのでもちろんエロもしっかりたっぷり描きました。




――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
苦労した点は「落ち着いた大人BL」なのに作者が落ち着いてないので、ネーム段階ではついキャラの顔面に子供っぽい喜怒哀楽を出しすぎて、赤字を食らいまくったこと。
楽しかったことは、今回も山ほどスーツ描いたこと。スーツはいいものですね。着てよし脱いでよし。


――今作にまつわる裏話はありますか?
攻は岐阜出身設定で、穂高という名前も北アルプスの山の名前から取ってるんですが、山の名前は「ホタカ」なのでありしかし音の響きは「ホダカ」のほうが好きなので、結構悩んで「ホダカ」にしました。
岐阜の方言(飛騨弁)で喋る攻も描きたかったんですが、本編どこにも入れる隙間が無かった! いつか描きたい。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
Twitterでも5億回言ってますが、1話目執筆中に利き手の手首を骨折して入院しました。
オワタ……と思って担当氏に電話して原稿待ってもらったり作家友達にも電話して大騒ぎしたわりに、医学の進歩が偉大すぎて骨折ってから3週間後にはあっさり原稿再開しました。ありがとうお医者先生と看護師の皆様。らぶぴ。
ちなみに3話くらいまで骨にプレート打ち込んだ状態で描いてます。「これが骨折(しながら描いた)漫画か……」と思って読んでください。

――今、何かハマっていることは?
ちるちるさんでインタビュー回答させていただくたびに言ってますが、メタルのライブに行くのが生き甲斐なのにコロナでフェスは全中止、来日公演も全中止で悲しみにくれてましたが、そろそろライブ復活してきたのでこれからまたライブ通い再開したいです。
年に1回はモッシュピットでデカい外国人兄貴に吹っ飛ばされないと調子が出ない。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
めちゃくちゃ久しぶりのコミックス発売で、初心に戻って緊張してます。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
今回も全力で描きました。ぜひ読んでください。大人同士の王道BLに食指が動く方にも、そうでもない方にも、楽しんでいただけたら幸いでございます。

デイジーコミックス担当編集より
見える世界の色も、形も大きさも、人それぞれなのが恋心。

主人公である北島圭は、秀才かつエリートな弁護士ですが、前にも進めず、でも捨てることも出来ない、15年の片恋をしています。

生産性も望みもない片想いは不毛。そう割り切って、踏ん切りをつけられればいいのに、進路や仕事のように取捨選択出来ない。そんな彼の恋は、なので停滞の一途。

だから彼の春は15年訪れていません。次の季節もまた、いつまでも訪れない。結果、想い人の結婚という晴れの日を、自分の葬式に重ねてしまう程に恋愛に対して酷く諦めてしまっています。


自分の全ての恋をやっと終えた、と思った日、ある意味自棄な心も手伝って、ようやく彼の時間は動き出します。

好きな人と同じ声の、赤の他人に、出逢うことで……。


彼らの出逢いはまさにドラマ。
でも見どころとして推したいのは、その先の2人の駆け引きと本音のバランス感。作品を経るごとにより一層、美麗さと説得力を増す描写の成瀬一草先生が描く等身大の三十路の恋は、時にじんわりと、時に激しく、心に訴えかけてくるのがたまりません。

思わず感情移入してしまう映画のようなシーンの数々と、早くも梅雨明け宣言が出た今夏にリンクするような読後の晴れやかな気持ちをお届けします!
是非お手にとってご覧頂けますと幸いです。

 

コミックス『いつまで代わりでシましょうか

 

 

特典情報

 

 

アニメイト:アニメイト限定1Pペーパー
コミコミスタジオ有償:コミコミスタジオ限定20P小冊子
コミコミスタジオ無償:コミコミスタジオ限定4Pリーフレット
とらのあな:とらのあな限定4Pリーフレット
ホーリンラブブックス:協力書店特典ペーパー<共通>
その他書店:協力書店特典ペーパー<共通>
電子共通特典:協力書店特典ペーパー<共通>+電子限定5P漫画

詳しくは公式Twitter

 

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(C)成瀬一草/デイジーコミックス

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