BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

 金坂理衣子先生 インタビュー

2014/01/07 18:21

小説『漫画家が恋する理由』(新書館)1月9日発売
女好き漫画家×世話焼きアシスタント! 金坂理衣子先生の2年ぶりの新刊は、1月9日に新書館「ディアプラス文庫」からリリースの『漫画家が恋する理由』。「(妹に手を出さない)ゲイのアシスタント募集」という特殊な条件に合致し、漫画家のアシスタントとなった光希が、うっかり恋してしまったのは雇い主の先生! 女好きの漫画家が、男に恋した理由とは……!? それでは「801 AUTHORS 108」261回目のゲスト、金坂理衣子先生どうぞ!

Q. 新刊の紹介をお願いします!
漫画家さんやゲームの原画家さんと関わる仕事をしていたときに、クリエイターは自分の好きな物にすごく直向きで、それ故に意固地なところがあるなと感じました。それでそういう真っ直ぐだけど厄介な人達の恋を書いてみたい、と思ったのが切っ掛けでこの話を思いつきました。
女好きの遊び人攻と、そんな男だと分かっていながら攻に恋してしまった受の苦悩――なんてシリアスな題材を、重くなりすぎないようコミカルに書いてみました。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
おっぱい星人でSF少年漫画家攻×ツンデレ世話焼きアシスタント受。
漫画を描く以外能がない攻の世話をするのが生き甲斐になって、恋心まで芽生えちゃった受。
自分の世話を焼いてくれる受には幸せになって欲しいけど、男との恋愛など考えたともない自分では幸せにしてやる自信がなくて、当て馬の方が受を幸せに出来るなんて思い込んじゃうとんちんかんな攻。
互いが相手を幸せにしたくて、だけど力みすぎて空回りしちゃう恋愛下手な二人です。

Q. 当て馬や重要な脇役は?
当て馬の少女漫画家と彼を敬愛する男性編集者の恋も、ちょこっと書かせて貰いました。雑誌掲載時に、この二人がどうなるのか気になるとアンケートに書いて下さった方がいらして、とても嬉しかったです。
でも、期待して下さっていたカップリングと受攻が逆だったとしたら……申し訳ないです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
頑張った人が報われる展開が好きなので、前半の話では受に、後半では攻にそれぞれ頑張って貰いました。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
同人、ゲーム、漫画家、SF――どれも自分にとって身近な題材をネタにしたので、資料集めをしなくても書けて楽でした。
だけど、逆に自分が知っていることだから、何処まで説明しなければいけないのかが分からなくて、その調整が難しかったです。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
もっとオタクネタを入れて攻をぶっ飛んだ性格にしたかったのですが、マニアック過ぎるネタは担当さんから駄目出しされたり、話に絡ませづらくて自主的に没にしたりで、あまり入れられなくて残念でした。
文庫用書き下ろしの話を考える際に、雑誌掲載時に街子マドカ先生の描いてくださった受が、とある小動物のように愛くるしかったので、その感動をそのまま作中に注いでしまいました。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!
この原稿が終わったら「アートフリーマーケット」へ行くんだ! とお楽しみを鼻先にぶら下げて頑張りました。
「アートフリーマーケット」では素敵なアート作品に触れ、いろんなアーティストさんともおしゃべり出来て創作意欲が刺激されました。

Q. 今、何かハマっていることは?
「おやつがないと死んでしまう」が口癖の私。
家に何もお菓子がなければ、みたらし団子やところてんを作ってでも食べます。
今はパチパチチョコボール(期間限定品)にハマってます。
口の中で線香花火が弾けているようなパチパチ感がたまりません!
買い物に行くたびに買い足していて、ふと気がつけばお家でチョコボール屋さんが開けそうな状況に。
チョコボールの山を前にして、物には限度ってもんがあるだろと一人で反省会をしました。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
人事を尽くして天命を待つ――そういう人に私はなりたい、と思いつつアワアワオロオロしています。
心の平穏は遠いです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ちるちるユーザーの皆様、はじめまして。
今作は登場人物みんなが幸せになるように、と思いながら書きました。読んでくださった方も、ほんの少しでも幸せな気分になっていただけたらと願っています。
街子マドカ先生の表紙イラストを見るだけでも十分幸せな気分になれるとは思うのですが、中身の方も見ていただけましたら幸いです。
挿絵も素敵ですから!
……本文も、お時間がございましたら読んでやってください。よろしくお願いします。

編集部からのコメント
金坂先生は小説家さんですが、マンガ家アシスタント経験者。そんな経験を生かして、なかなか真に迫った修羅場を書いてくださっています。締め切り間際の切羽詰まり具合だけでなく、現場の会話のマニアックさも本物っぽいです(笑)。
受の光希がとにかく健気。お前が大変なら家政婦を雇ってもいいと言われ「先生のお世話は全部俺がするの!」なんてヤキモチ焼く姿がもうかわいくてたまりません。 
攻の孝史は生活力は皆無ですが、お兄ちゃん気質で(ややシスコンなところもステキ)懐が深いので、光希は絶対に幸せにしてもらえるはず。個人的に、実はこの人、本人や周囲が思ってる以上にモテるんじゃないかななんて思ってます。

(c)金坂理衣子/街子マドカ/新書館


関連作家・声優

PAGE TOP