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【90年代作品アンケート】小説篇  深く重く暗く、そして濃い

2016/06/04 18:02

2018/03/01 11:43

90年代のボーイズラブ小説はいまだに人気の衰えない作品がとても多いのです!
ここにきて90年代BLが見直されていると印象ですね。
今回は小説2016年に実施した「90年代BL」ボーイズラブ小説アンケート。100名以上の方からご回答をいただいた結果を見てみましょう。

90年代ボーイズラブ小説ランキングTOP10


これは当然ランクインするよね!というものから、知らなかった…という作品も、参考になります。ご興味のある方は小説篇とあわせて漫画篇御覧ください。

第1位『間の楔』

著者:吉原理恵子/イラスト:長門サイチ

レビュー

 

あらすじ

歓楽都市ミダスの郊外、特別自治区ケレス──通称スラムで不良グループの頭を仕切るリキは、夜の街でカモを物色中、手痛いミスで捕まってしまう。捕らえたのは、中央都市タナグラを統べる究極のエリート人工体・金髪のイアソンだった!! 特権階級の頂点に立つブロンディーと、スラムの雑種──本来決して交わらないはずの二人の邂逅が、執着に歪んだ愛と宿業の輪廻を紡ぎはじめる…! !

BLの金字塔とも言われる超大作が堂々の第1位に輝きました!

耽美作品でJUNEの駆け出し的存在だった『間の楔』。最近の作品では滅多に見られない濃ゆい“愛”(特に執着愛! )を感じることのできるシリーズとなっています。ebook japanで電子版が配信されているのでぜひチェックしてみてください♪  (OVAもオススメです! )



第2位『終わりのないラブソング』

著者:栗本薫/イラスト:吉田秋生

レビュー

 

あらすじ

高校二年の村瀬二葉は人を拒み、傷つけ、たったひとりの青春を歩んでいた―。

16歳の夏に、力ずくで“女”にされ、「心はちがうんだ…」と叫び続ける二葉…。やがて少年院送りとなり、奈落の底へと落ちてゆく二葉だったが、そこには幾度となく面会に訪れるクラスメイト―麻生勇介の姿があった。運命に裏切られ、潰されながら、何ひとつ信じることさえ知らない二葉に芽生えてゆく男どうしの恋。今日も歌い続ける終わりのないラブソング。

JUNE誌上最高の人気作品、衝撃の青春小説が2位にランクイン。登場人物それぞれが抱える問題がすごく深刻で重いのですが、どんどん読み進めてしまう。話にのめり込み、夢中で読んでは考え、を繰り返していくうちに、やがて自分の一部となるような作品です。全腐女子に1度読んでいただきたい不朽の名作!


第3位『私説三国志 天の華・地の風』

著者:江森備

 

レビュー

 

あらすじ

迫り来る曹操軍に対抗するため、主君・劉備と呉の孫権の間に同盟を結ぶべく呉に乗り込んだ天才軍師・諸葛亮。しかし、そこで彼が出会ったのは自らの忌まわしい過去だった。周瑜の陰謀に絡め取られる諸葛亮。諸葛亮と周瑜、二人の複雑な感情が交差する中、それはやがて愛に変わっていく…。

小説JUNEで人気を博した異色の三国志。2007年には復刊版、2012年にイラスト入りの新装版が発売されるほど長く愛され続けている名作です。三国志・時代物小説が好きな腐女子はハマること間違いなし!



第4位『テイク・ラブ

著者:野村史子/イラスト:魔木子

レビュー

 

あらすじ

エクアドルから15年ぶりに帰ってき来た日本。

山崎には、その15年間、1日たりとも忘れることのできなかった恋人がいた。その恋人のおもかげを追って、山崎は重く苦しい過去の中へと入っていく…そこで、山崎がふたたび目にしたものは何だったのか。夢と現実のはざまで動く、脆く、儚い男たちの仮面舞踏会。表題作の他「アウト・オブ・フォーカス」「薔薇はもうこない」を含む、愛の短篇集第2弾。

シリーズ物や長編作品が多くランクインする中、短編小説が堂々の4位! 角川スニーカー文庫から発刊され、現在は日本文芸社KAREN文庫で再刊行されています。現在のBLにはない骨太な1冊。純粋な2人が愛に苦悩する姿に胸が締め付けられる、名作です。イラストは

スニーカー文庫時 麻々原絵里依

第5位『タクミくんシリーズ』

著者:ごとうしのぶ/イラスト:おおや和美

レビュー

 

あらすじ

人里離れた山奥の全寮制男子高校・私立祠堂学院。心を閉ざし、“人間接触嫌悪症”になってしまった葉山託生の新しいルームメイトは、全校生徒のアイドル、ギイこと崎義一だった。否定され、無視され、諦めることで自分を守ってきた託生。けれど、ギイが愛することを教えてくれた。その人の過去も現在も、そして心も身体も、全てを愛することを…。

言わずと知れた伝説の作品。コミック化や音声化、映像化もされ、今年はシリーズを時系列順に再編集した完全版が刊行されるなどさらなる盛り上がりを見せています! きゅんきゅんしっぱなし、読んでいてとても幸せになれる名作。

登場する攻めのギイはまさしく現代でいう「スパダリ」ですよ! 男子寮の「ロマン」をぜひ味わってみてください。





90年代ボーイズラブ小説作家TOP10


なつかしいお名前もあれば、現在でも現役バリバリ活躍されている作家さんがたくさんいますね。

第1位:山藍紫姫子

山藍紫姫子先生といえば、耽美小説!
両性具有や近親相姦、陵辱などハードなテーマを多く描いています。官能的な世界に魅了されること間違いなし!
 『花夜叉』は「小説ランキング」第7位に、
『金環蝕』は、「復刻版が出てほしい作品」第4位に輝きました。
代表作
『アレクサンドライト』『花夜叉』『蘭陵王』


第2位:ごとうしのぶ

ごとうしのぶ先生といえば『タクミくんシリーズ』。
元祖BLとして長年多くのファンに親しまれています。シリーズ内で、複数カップルの恋愛模様を楽しめるのも魅力のひとつ。純愛BLの巨匠です!
代表作
『そして春風にささやいて タクミくんシリーズ』『熱情』『ロレックスに口づけを』



第3位:吉原理恵子

BL黎明期からの作家である吉原理恵子先生。
ストーリーの背景にSFやファンタジーの要素がみられる作品が多く、あまあまになり過ぎないストーリーかつ男らしい登場人物が魅力です。『間の楔』シリーズが小説ランキングだけでなく「私のバイブル」部門でも1位に!
代表作
『間の楔』『二重螺旋』『銀のレクイエム』


第4位:栗本薫

JUNEといえば栗本薫先生! というイメージをお持ちの方も多いと思います。『小説JUNE』において投稿小説を批評する人気コーナー「中島梓(=栗本薫)の小説道場」では、須和雪里先生や秋月こお先生など人気作家を多数輩出。BL界に多大な影響を与えてくだった作家さんです。
栗本先生がお亡くなりになったときに寄せられた801ちゃん(『となりの801ちゃん』)の熱い想いに大変感動しました。
代表作
『終わりのないラブソング』『翼あるもの』『朝日のあたる家』


第5位:花郎藤子

ハードボイルド系BLといえば花郎藤子先生!
男と男のハードロマンを描いた『黒羽と鵙目』を読んでヤクザ萌えに目覚めた方も多いと思います。“極道”ジャンルでJUNEの可能性を広げてくださった作家さんです。
代表作
『禽獣の系譜』『黒羽と鵙目』『寂しい金魚』




第6位:木原音瀬
代表作:『嫌な奴』『恋愛時間』
第7位:江森備
代表作:『天の華・地の風 私説三国志』
第8位(同率):桑原水菜
代表作:『炎の蜃気楼シリーズ』
第8位(同率):野村史子
代表作:『テイク・ラブ』レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係
第10位:川原つばさ
代表作:『泣かせてみたい』『東京ナイトアウト』


みなさまの好きな作品・作家さんはランクインしていたでしょうか。
近年のBLと比べると「内容が深くて重くて暗くて濃い」作品が多かった90年代。萌えやときめきだけでなく、様々なことを考えさせられる名作がたくさん生まれた時代でした。
今回紹介した作品は、アンケートに協力してくださった方の多くが「ぼろぼろになるまで読んで未だに本棚の永久保存棚に保管している」という、いわば先輩腐女子のお墨付きばかり。まだ知らない作品ばかりだった方は、ぜひこの機会に90年代の小説に触れてみてはいかがでしょうか。

記者 真島ノ畔

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コメント12

投稿順|最新順

富士見二丁目交響楽団シリーズ入ってなくてびっくりしました。
90年代代表入れてもいいと思うのですが選外ですかね、無念。
それと読んでませんでしたが炎の蜃気楼とかやおい人気ありましたけど、あの辺どうなんでしょう。
原作はそんなにBLではなかったのかな。

90年代にガチで青春時代を過ごした者ですが、知らない小説も多く大変参考になりました。
入手できる物は集めたいなー。
自分がリアルに90年を過ごして印象に残っているのは、「エデンを遠く離れて」シリーズです。あの頃書店でも一押しされてて、野生的な攻めが人気だった時代に合っていた気がします。ランキングには入ってない
ですが・・。あと久能先生の「青の軌跡」シリーズとかも話題でした。五百香ノエル先生の小説もよく読んだなー。あの頃は小説より漫画派だったので、あまり詳しくはなかったので、これから懐かしむ気持ちでチャレンジしてみたく思います。

あの頃はBL小説の出版は限られていたので、何年か経ってBL小説の読者に復帰してから、「こんなにたくさんの小説が出てるんだ!」と驚きました。完全に浦島太郎状態ですww最近のBL小説のジャンルは多岐に渡り、人気作家さんの小説は流石にクオリティーが高く感心させられます。昔はエロが中心で内容も無いものがあったりしましたが、最近は皆さんのレビューにより確かな作品を入手できるので、安心です。


古いニュース かつ BLどうこうではない書き込みで申し訳ないです。
どうしても先生への想いがこらえきれず。

90年代、まだまだひよっこで、グイン・サーガを読みふけっていました。
先生のお書きになられる やおい の意味すら分からず。
私の中では、グインもリンダもイシュトも今も旅を続けてます。
先生、旅を終わらせていただきたかった・・・・
いつかまたどこかの時代で、先生にお会いできることを夢見てます。
しばし休憩、充電なさっててください。

図書館がありましたね。住んでる地域の図書館の蔵書検索してみたらありました!
ご親切にありがとうございます(o^^o)

私説三國志は、図書館で借りられますよ

私設三国志、読みたいと調べてみましたら一冊の定価が¥2700なんですね・・・新装版全10巻だそうで合計は・・・
まだ買えないかな、一か月に一冊ずつ買い揃えるテもあるけれど。
せめて¥1200ぐらいだったらいいのにな。貧な呟きでごめんなさい、同じ思いの方もいらっしゃいますでしょうか。

栗本先生が亡くなった時にものすごい値段でネットで取引されてましたが、今はさっぱりになってますね。

栗本薫先生もこういった作品を描かれていたのですね。
グイン・サーガしか存じ上げなかったので非常に参考(?)になりました!

私もこのドシリアスなラインナップはもう一昔前の80年代って気がする
90年代はヤオイがBLになって一般化した過渡期の時代じゃないか?
栗本薫自身ではなく、彼女の小説道場の門弟時代って感じ

え?80年代じゃない発表された時代は?

単純な間違いだとおもいますが、栗本薫=中村梓ではなく中島梓さんですよね。お名前なので指摘させていただきました。

重くて暗い、ストーリーが骨太なBL小説を読んでみたいなと思っているのですが、やっぱりこの時代の名作が良いんでしょうかね??この記事参考になりました!

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