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和洋折衷に文明開化!浪漫あふれるレトロBL特集!

2020/01/04 13:33

激動の時代を必死に生き抜く姿に、思わず胸キュン…!

 

 

歴史系BLはそのロマンはさることながら、舞台の時代特有の価値観や風習、出来事などが丁寧に盛り込まれていて、とてもドラマティックな展開の作品が多いですね!

 

そんな歴史系のなかでもとりわけ人気が高いのはやはり「大正」~「昭和初期」でしょうか?

この期間は、大正デモクラシーなどの民主主義の発展と強権的な帝国主義化が渾然一体となった不思議な時代。そしてモダンな文化が花開きハイカラな服装レンガ造りの建物など、ビジュアル的にもかなり心惹かれる時代ですね。

 

というわけで、今回は「大正~昭和初期BL特集」です!

大人気の「大正」時代、大正時代の基盤を作った「明治」時代、そしてほんのり大正の残り香漂う、筆者の推し時代である「昭和初期」を舞台とした4作品をご紹介します!

 

大正×怪異×エロス!

つごもりの通り道』作:日野雄飛

 
 
【あらすじ】
明治~大正時代を舞台にしたエロスと怪異の幻想BL《序》よろず屋『つごもり』の主人、月森藍次(つきもりあいじ)は人の形を借りた異形の者。警官の万善巌(ばんぜんいわお)は、何故か月森の助手を務めている従兄弟(いとこ)の万善未散(ばんぜんみちる)を守ろうと、なりゆきから月森と交尾をして精を与えることになってしまった。よろず屋には次々と不思議な依頼がやってきて、人と妖が交わるときに何かが起こる…。
 
【おすすめ】
あらすじには「明治~大正時代」と書いてありますが、漫画のカバーには「大正時代」と書いてあります。作中で凌雲閣が登場しますので、関東大震災前なことは間違いないです。
とにかく思い切り大正時代の空気に浸りたい方にオススメの作品です。
街並みから人の仕草、小物や調度品までまるで自分がタイムスリップしてそこに立っているかのような錯覚を覚えさせられる描き込みっぷり……!
物語は人と妖の出会いから起きるミステリー作品で、バディのような関係の万善と月森が色々な人々と出会いながら謎を解明していく物語なのですが。とにかく濡れ場がエロい
 受けの月森が体も顔も恐ろしいくらいに綺麗で、まさに異形の美しさ
時代、妖、そしてエロス。
まるでパズルのピースのようにそのどれもが欠けてもいけない、完成された上質なBL作品です!
 
 
映画のような画面に引き込まれる!

Season』作:麻生ミツ晃

 
 
【あらすじ】
ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…?生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬
 
【おすすめ】
読みながら、これは漫画であり映画だ……!と強く思った作品です。
舞台の土地や時代設定など決して明確には書かれていないのですが、運行している機関車や街並みなど「画面」で分からせる先生の力量に脱帽しました。
また、人物の所作や表情、画面の明暗、間のとりかたなど、文字にされていないのに心情がはっきり読み取れる描写が、みせかたが、すごい。
一コマ一コマが、色づいて見えてくるどころかもう動いてみえます
 2人の主従のような関係も尊い……!
松岡は終始敬語で、そして東のことを「坊ちゃん」と呼ぶんです!なんとこれはエッチの時も!なんですね……。丁寧な言葉遣いなのに、組み敷いている。このギャップがしっとりと萌えを増幅させます。
松岡がなぜ恩を返したいのか、その恩とはなんなのか、東に抱いている感情は。
最後まで読んで理由が分かった瞬間、そのいじらしさと悲しさ、温かさに涙腺も足も崩れ落ちること間違いなしです。
 
 

1通の手紙によって交錯する4人の運命

マッチ売りシリーズ』作:草間さかえ

 
 
【あらすじ】
返って来た本のページにまぎれていた恋文。宛名があるはずの1枚目は無い。
文末の署名は本を貸した友人の名。その友人は急に東京を去るという。
それは渡せなかった手紙の所為か…。1通の恋文で人生を狂わされた4人の男。絡まりあう人間関係、点と点が線になる2巻。「マッチ売り」続編の「やぎさん郵便」17話までを収録。花城の気持ちが確かめたい廣瀬。すべてを知った澤。有原と花城、初めての対峙。
 
【おすすめ】
 戦前~戦後が舞台で、お話の中で戦争をまたいでいますが、基本的には戦後が中心です
1通の恋文を通して4人の登場人物が絡まり合っていくんですが、その交わり方がシンプルなのに、複雑。
「つまりどういうことなんだ!」とツッコミが入りそうなのですが、男娼のようなことをしている社長花城と、純粋な大学生廣瀬、社長に恋する一筋縄ではいかない性格の部下澤と、澤に弱みを握られている廣瀬を慕っている大学生有原。中心人物はたったの4人なのに、それぞれの点と点が線になるまで、塊がほどけるまでの道のりが平坦ではないんです。
読者はそれぞれの関係や立ち位置、行方を知っているからじれったくもあり、ハラハラする。しかしだからこそ、交錯したときの高揚感が半端じゃない
 
そしてセックスの描写もかなり情緒的です。特に雪国出身の有原の、真っ白な肌の描写が堪らなくエロティックなので是非読んだ際には注目していただきたい……!「真面目で大人しく被虐対象になりやすい、危うげな色っぽさを持つ色白青年」の魅力がつまっています。
巧みな心情描写とストーリーに身を沈めたいときに絶対読んでほしい一冊です。
 
 

戦前戦後、2人を見守る銀座のネオン

銀座ネオンパラダイス』作:ウノハナ

 

 

【あらすじ】

昭和23年、東京・銀座--。東京の片隅で、葵は戦争から戻らない幼馴染を待っていた。それは出征の前夜、ただ一度だけ身体を重ねた男(ひと)でもあり…。ところがその鷹彦が突然目の前に現れて…!!相変わらずのワガママさで葵をあきれさせるが、人を引きつける力も昔と同じ。そして役者になるという夢に向かって少しずつ変わろうとする鷹彦に、葵は秘めていた恋心を止められず…。
痛くても、苦しくてもお前とともに生きたい--お前は俺を照らす光、俺の生きる理由だから。


【おすすめ】

回想で戦前も登場しますが、メインは昭和二十三年(1948)、戦後すぐの混乱期です。読むことで勉強になるんじゃないの!?と思うくらいに戦後混乱期の混沌さと生き辛さがしっかりと描かれています。

メインカップリングは真面目で勉学に打ち込んでいる葵と我儘で強引だけど魅力的な鷹彦の2人なのですが、もうとにかく受けの葵が健気……!

自由奔放な鷹彦にいつも振り回されて待たされているのですが、信じて待ち続ける。時に叱咤激励のためにほほを張り、時にそっと抱きしめて静かに寄り添い……と本当に一途で健気でできた人なんです!

鷹彦は周りを振り回しますが、彼の魅力はすさまじく読者も思わず許してしまう色男。ウノハナ先生の力量たるや……!

エッチの描写もあるのですが、戦地に赴く前夜と、生きて帰ってきた後、それぞれ溢れる感情がとても切なく、そして美しい……!

辛く苦しい戦争を乗り切った2人が開拓地のような東京でどう生きて、どのように進んでいくのか。明かりの灯った銀座の街を駆け抜ける2人の姿は必見です

 

 

いかがでしたでしょうか?

明治~昭和初期が舞台の作品は読後、現実世界に戻ってくるのにちょっぴり抵抗があるというか、いつまでも浸っていたいような心地よさがありますよね。

実は明治~昭和初期が舞台の作品は小説BLにもたくさんあるんです!

ぜひちるちるの検索機能を使って、1日どっぷりとレトロな世界観にトリップしてみてはいかがでしょうか。

 

担当BLソムリエ:おさかなふな
ショタ受けと年上受けを同時に愛する難儀な腐女子。色白病弱、健気、人外、明治~昭和初期に目がないが、ハッピーエンドは外せない。

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コメント2

投稿順|最新順

匿名2番さん(1/1)

私もレトロBL大好きです!
記者さんも最後に書いていますが・・・小説にもたくさんありますよね。
次回はぜひ「レトロBL小説編」をお願いします!!

匿名1番さん(1/1)

レトロBL大好きです。漫画も小説も。作家さんは時代考証とかあるし適当に書けなくて大変だと思いますが、何とも言えない深みや浪漫(漢字が合うね)があるので、ジャンルに萌えのある作家さんには描いて(書いて)欲しいです。

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