Season

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Season
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神98
  • 萌×235
  • 萌14
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
15
得点
673
評価数
150
平均
4.5 / 5
神率
65.3%
著者
麻生ミツ晃 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784813031079

あらすじ

ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。
昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。
最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。
そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。
しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…?
生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬

表題作Season

松岡末治,金貸し,受の家の元使用人
猪瀬東,病弱な母と二人暮らしの高校生,17歳~

その他の収録作品

  • 咲く春
  • とける夏
  • 結ぶ秋
  • 巡る冬(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数15

「菜の花」咲く春

名作とレビュー評価が高い作品なので、読みました。良作でした。

「信頼と障害を越えた愛」が、麻生先生の作品に一貫しているテーマのようで、この作品もそう。
恩を返したいと貧乏な母子家庭に支援を申し出てきた人は、昔助けられたと言う人。

▽ここが、この作品の軸:
東の父に算盤の角で額を打たれて怪我をした松岡少年。
雪が降る庭の井戸で傷を洗おうとする松岡を見かけた幼児の東が「手当をしよう、痛いだろう、そこで待ってて」と雪降る庭に裸足で駆け寄る。薬箱を持って東が戻る前に、「お兄さん」は消えていた。

ありふれたこのときの親切をまるで宝物のように話す松岡。
松岡が探していた恩人は、父ではなく、少年の東のことだった。
 「優しく、人として接してくれたのは、あなただけだった」
松岡に特別なものをあげられるようになりたいと思う東。

何度も思いやる気持ちがすれ違って衝突したり、怪我したりを繰り返して、
主人公、東が寺田の口に出せない気持ちに気づくことを繰り返しで展開していきます。
ラストは、東が開業医になって、二人は東の故郷に居ました。

あとがきに・・・
「咲く春」メンドクサイ話が書きたい。
・・この作品の完結まで、7年もかけているんですね。ビックリ。

BLでなくても良かったとのでは?と思いましたが、障害を超越した愛を語るなら、やっぱり男女の愛より、課題が多いBLの方が良いのですね。(純愛は素敵、いいな~)
四季と菜の花、冬を耐えて春に咲く花、何時か実る日を待つこの物語を象徴するものでした。
傷の舐めあいではなく、補い合って高めあう愛は至高です。
神評価。

麻生先生は、「黄色と青」が特徴、と何処かで読みましたが、この作品の扉絵も黄色と青。
松岡の好きな花は、菜の花。これも黄色。

------調べたもの。

「菜の花」
アブラナ属の花の総称 花言葉は「快活」「前向き」
寒く花の少ない冬を乗り越えて、暖かく彩り豊かな春を喜ぶイメージから来ている

青の「色彩象徴」
青にポジティブに惹かれていれば、「落着き」「心の平和」などの意味になりますが、ネガティブに惹かれていれば「内向」「抑圧」に

黄色:
暗闇(深層意識)を照らす光の色であり、「理解」することや「知る」意味を持ち、「明晰」「眼識」「分析」などの意味に結びつく

黄色の反対色は青色:
ゴッホの絵の青と黄色は目の覚めるような強い色彩に見える
  「ゴッホの絵はなぜ青と黄色が多いのか?」から引用。

0

完結まで7年!!

これはたまらなかったです。
映画のようなストーリー。主従もののような関係。
攻めのすごくまれな乱暴な言葉遣い・・・

琴線にふれまくりでした。
この内容に絵がぴったりで、とても7年間かかっているように感じられないくらいです。
ほんと素敵です。

夏の花火のもとでの旅館での初エチ。に至る直前の
受けが逆恨みのおっさんから受けた傷に
遠慮しない力で抱きしめるシーンの美しさったらないです。
何度でも読みたい・・・。読みます・・・。

攻めが幼いころにうけた受けからのやさしさを思い出すシーン、
受けが攻めとの邂逅を思い出したシーン。。。
何十年の愛 みたいなドラマをみている気分になりました。

あとがきで完結まで7年かかっていることがわかると
このお話を書き続けてくれた先生とそれを出版してくれた出版社に
感謝しまくりたい気分になります。

素敵な作品をありがとうございます。

1

じっくり読み込める作品

 少し古い時代ならではの情景がとてもよく描写されていたと思います。最後まで粛々とした雰囲気でした。先生自身あとがきで仰っていますが、面倒臭い話を描きたかったということで、主人公2人の恋愛は本当にゆっくりじっくり展開していきます。でもこの時代、そして2人を取り巻く環境や背景を鑑みれば、妥当な速さなのではないでしょうか。2人とも健気で相手を思いやり過ぎるあまり、読者としては少しもだもだしてしまうところもありますが、時間をかけて丁寧に描かれた作品を読みたい方にはオススメです。個人的には攻めの松岡が受けの東に対して、もうちょっと感情を露わにするシーンがあってもいいかなと思いました。

0

四季にモチーフをとった連作形式

連作といっても1冊まるまる同じカップルの物語。
しかし、四季に分けた中編が連なるようにしてカップルの成長が描かれていきます。

没落した旧家の坊っちゃんと、昔の奉公人松岡との恋。坊っちゃんが高校生の頃から物語は始まります。
今は金貸しをしているという松岡は、今は豊かになり、恩を返すと言って金銭的な援助を続けます。そして、ぼっちゃんとその母の前ではひどく礼儀正しい。

しかし松岡の金貸しとしての生き様は裏社会のそれで。。

坊っちゃんへの気持ちは本物で、坊っちゃんも松岡に想いを寄せますが、それゆえに拒もうとします。
しかし、大学生になって松岡の表の顔を知ったぼっちゃんはー

自分の母との関係を疑って、松岡のためと長い間大事に育ててきた菜の花をむしり、東京へ行く列車に乗ろうとする松岡に、駅で苗を投げつけます。
しかし、最後に線路脇に根付いて花を咲かせた花が、二人の関係を暗示していて美しいですね。

味わいのある作品でした。
しかし、松岡の二面性を理解するのが少し難しいかも。

0

季節を巡る、日々を重ねる。

元使用人・松岡と、お坊ちゃん・東が、季節を巡りながら、関係を育てていくお話です。
あとがきによると「咲く春」が読切で、そこから7年かけて「とける夏」「結ぶ秋」「巡る冬」と続いたそうです。

「咲く春」
西洋文化の影響で呉服屋が傾き、父の死で生活が苦しくなった母と息子・東に、元使用人だった松岡が恩を返したいと援助を申し出る。松岡を覚えていない東は最初は怪しむけれど、松岡の訪れを楽しみにするようになり、松岡の気づかいへの感謝を慕情へと変えていく。

「とける夏」
松岡が受けた恩とは、怪我した松岡をまだ幼い東が心配してくれた、それだけでした。そんな小さな出来事を、ときに重荷に感じながら生きる意味としてすがってきた松岡の人生は暗い。
恋の芽生えだった「咲く春」から一転、松岡は金貸しだったことがわかり、恨みの矛先が東にも向かうきな臭い話に変わります。
松岡は汚い自分を東に見せたくなかった。東は本当の松岡が知りたいと思っていたけれど、そこにいる松岡が全てだと受け入れる。
東は感情で動いて騙されやすいところもあるけれど、松岡の恩は松岡から聞くか自分が思い出さないと意味がないと本質がわかっている。
自分を傷つけた人間を許し、守り、その人自身を見て受け入れようとする東はなんて強いんだろう。
ここで恋人としての二人の関係が始まります。

「結ぶ秋」
東は松岡の家から医大に通います。
松岡を恨んでる者が石を投げ入れる家で愛し合う二人。
怪我した人を心配する、そんな誰でもできる小さなことじゃなくて、松岡に特別なものをあげたいと願う東が、今度は松岡の言葉で自信を持つ。
未来の実りが予感できます。

「巡る冬」
それから数年後、劇的なことは起こらない二人の日常です。
タイトルの通り、季節を巡りながら日常を重ねて二人は一緒に生きていくと思わせてくれる、締めにピッタリな短編でした。

花、天気、温度、背景の季節を意識して描かれたのがわかる作品です。
自分にはなんでもない言葉や行動が、相手の中で大きな意味を持って人生も変えていく、麻生先生の作品は一つ一つが伏線となって物語が進んでいくので、部分を切り取ってレビューを書くのは難しいし、無意味に感じます。
ぜひ全編、麻生先生の絵と言葉で感じ取ってください。

8

良い作品だなぁ…としみじみ

健気攻×健気受――作者さんご自身が「かかる手間を惜しまない恋」がテーマだと書かれているとおり、二人が過ごす季節が丁寧に紡がれた作品です。春と夏のお話がそれぞれ前後編で4話、秋のお話が1話、そして後日談とも言える冬のお話が1話収録されています。

舞台は大正時代の東北地方。豪商だった父親が死に、今や病弱な母親と二人で倹しく暮らす高校生・東(あずま)のもとに、むかし父親に世話になったという青年・松岡が現れ、二人の生活を援助したいと申し出ます。彼を警戒していた東ですが、定期的に訪れる松岡の誠実さに触れ、やがて彼への恋心を自覚するようになります。その一方で、松岡が優しいのは自分が恩人の子だからではないかと不安に揺れる東。松岡の暮らす東京へ赴き、彼のもう一つの顔――冷酷な高利貸しとしての松岡の日常を目の当たりにして驚きつつも、東は彼のすべてを受け入れようと決意するのですが…。

読み終えて、映画かドラマを見たような気持ちになりました。地に足の着いた静かな物語ですが、感情の起伏がちゃんとあって感動的でした。最初こそ、東に執着している松岡のお話ですが、やがて東が松岡に執着し、松岡よりも先に覚悟を決める様子が潔くてとても良かったです。表紙イラスト、裏表紙イラストとも作品の雰囲気にぴったりで、良い作品だなぁ…としみじみ思いました。

ベッドシーンはページ数こそ少ないですが時代背景も相まってなんともエロティックでした。

4

​ 息をのむ美しいベッドシーン

​ 電子書籍でリリースされた際に試し読みして、冒頭の15ページですっかり魅了され、どうしても紙で欲しいとそのまま別の通販サイトで購入してしまいました。元はと言えば敬語攻めにチェックを入れて検索したときに気になっていた作品で、松岡の丁寧な口調と「私」という一人称、坊ちゃんという呼び方、そして時代背景とストーリーが絡み合った、とても丁寧に描かれた作品でした。
 絵柄、ストーリー、キャラ、全てが好ましく、どうしてもっと早く読まなかったんだろうと後悔してしまうほど、大好きな作品になりました。特にコマ運びや場面の切り取り方が素晴らしくて、昔の上質な日本映画を見ているようです。先に書いた冒頭部分でも、暑い夏の日に坊っちゃんが強烈に松岡を意識するシーンは、ひとコマひとコマがとても印象的で、読んでいる私も坊ちゃんの目線で、松岡の太い腕、大きな体、そして間近で見る唇に魅せられて、ドキドキという自分の鼓動と坊ちゃんの恋する気持ちが重なって、『SEASON』の世界にそのまま取り込まれてしまいました。こういう素敵なシーンや印象的なコマが物語のあちこちにあって、その度にわぁ~っと気持ちが高ぶって、坊ちゃんと一緒に切なくなったり、松岡の気持ちに同調して苦しくなったり、今月初めには手にしていた本なのですが、何度も何度も読んであまりに素敵で、未だに残るこの気持ちを表す適切な言葉が見つかりません。
 最初読んだ時に一つだけとても気になった所がありました。松岡が坊ちゃんを傷つけた男の耳を切り落とすシーンです。ここは踏みとどまるところではないの?と感じたのです。それは一番坊ちゃんに見せたくない醜い姿なのではないかと…。だけど坊ちゃんと決別する(身を引く)ための覚悟として、そこまで自分を堕とすしかなかったのだなと、何度も読んでからそう理解しました。同じ頃坊ちゃんは、本当の松岡なんていない、目の前の松岡がすべてだと気づくのです。そして松岡は再び(一度目は幼少の坊ちゃんから)価値を与えられ、強く坊ちゃんを抱きしめます。そこから二人が結ばれるまでのくだりは、美しいベッドシーンBESTがあったら、上位ランクイン間違いなしの息をのむような感動的なシーンでした。人目も憚らずに坊ちゃんを抱きしめる松岡、そのまま坊ちゃんの手を引いて旅館へ急ぎ、狂おしいほどに求めあう二人。後ろで響く祭囃子の太鼓と花火の音。この美しさはとても言葉では表現出来ません!!是非読んで欲しいです。
 菜の花、雪、など視覚的な効果と共に、聴覚にも訴えてくる、切ない映画を見てるような作品でした。

15

年上の攻めがずっと敬語なのがたまらないです。

あらすじをぼんやりしながら読んでいたようで、何故か現代ものだと思って購入しました。
時代物だったのですね。時代物は大好きなので、むしろ無問題!
主従関係で、従者の年上の攻めがずっと敬語なのがたまらないです。
東が大人に成長していく過程が丁寧に描かれていて、映画を一本観ているような一冊でした。
東が、お金持ちのおぼっちゃんだったのに真直ぐでいい子なのがいいですね。
Only you Onlyもそうですが、読み応えのあるお話を書く作家さんだなあと思います。

お話は文句ないのですが、松岡が借金の相手の耳を切るシーン、あれはちょっと違和感。
雇われてる側が雇っている相手に「お前も手を汚せ」とかいうでしょうか。寧ろ、自分の手を汚さず残酷な事も平気でやる面を出せばよかったんじゃないですかね。
Only you Onlyの大企業に噂メールが流れるとか、時々「あれ?」っていう箇所が気になってしまいます。他がしっかりしているだけに余計にそう思えるのかもしれませんが、それだけに惜しい!

0

2時間ドラマみたい

Only you Onlyよりもこっちの方が断然好みです。
松岡は東の父親か母親に惚れてたのかなぁーと最初は思いましたが、最初から東しか見てなかったんですね。
敬語で従順な態度なのに、実は金貸し屋。しかも、取立ての仕方がまるでヤクザ。
何より大切な東を守る為に汚れ仕事をしていたというから、相当な地獄を見てきたんだと思います。
それなのに東に忘れられてたうえ、「大嫌い、二度と顔も見たくない」て言われてるし…。切ねえ…。

麻生さんの絵はとても綺麗で、Hシーンもまるで映画のワンシーンみたいでした。その後の二人が気になるので、もう一巡りくらい春夏秋冬を堪能させてくれないかなぁ。

5

巡る季節の中で育まれる純愛

時代物で主従物で再会物で…と、大変美味しい設定が詰め込まれた素敵な一冊。
年下受けが青年から大人へ成長していく様に多大なる萌と感動があります。

貧しい百姓家に生まれ、呉服屋に奉公に出された松岡(攻め)。
店の主人に殴られ雪の中に倒れていたところを助けてくれたのが、店の主人の息子・東(受け)でした。
数年後、金貸しとなった松岡は、父を亡くし困窮する東と母親の前に現れ、母子に恩返しする…そんな物語です。

松岡のことを覚えていない東ですが、松岡を慕い、彼に追いつきたくて必死に頑張る様がとても健気。 
金貸しとしての松岡の暴力的な一面を目の当たりにしても怯まず、彼と真正面から向き合い、愛を与えようとする姿にグッときます。
数年後医者となった東は、松岡のことを下の名前で呼ぶようになり、色っぽい誘い方も出来るようになり……
すっかり大人になった姿に萌えるのと同時にジーンときました。

松岡は、自らの意志で金貸しという職業を選んだという点では、善人とは言い難い人物。
幼き日の東に一瞬救われた彼ですが、それは彼の苦痛にまみれた人生の軌道を変えるには至らなかったのでしょう。
そんな松岡が数年後、今度は人生丸ごと東に救われ、真の意味での人の優しさと強さを知っていく展開が感動的。
東を「坊っちゃん」と呼ぶ松岡ですが子ども扱いしている印象がないのは、彼が東を心から愛し尊敬しているためかと思います。
松岡の「坊っちゃん」呼びと敬語は東が大人になっても一貫しており、その律儀さにも萌がありました。

惜しむらくは、東の成長は分かりやすいのに松岡の(外見上の)変化が分かりづらい点。
前髪を下ろしているせいもあり、下手したらラストの大人東より若く見えてしまうかも。
東に合わせて松岡が多少なりとも老けていれば、萌も倍増したのではないかと思います。

また、松岡が人を殴ったり恫喝したりするシーンには、もう少しだけ普段の姿とのギャップが欲しかったです。
表情も言葉遣いもどうしても小綺麗な印象の方が勝ってしまいました。
透明感ある絵柄・世界観はとても素敵ですが、血生臭く俗っぽい現実世界があるからこそ松岡と東の純愛がより引き立つと思うので、もう少し視覚的に変化をつけてほしかったです。

ストーリー的には、生きる世界の違いやお互いの身の安全といったことを悩む前に、まず男同士で付き合うということに葛藤してほしかったかも。
東は一人息子だし、母親に対して何も思うところはないのかな?と少し疑問に感じました。

色々書きましたが、萌度では文句なしの神。
後半にかけて増えてくる色っぽいシーンはどれも眼福です。二人とも上背があるため、男同士ならではの色気を感じることができました。

麻生さんの次回作(来月発売!)も大変楽しみです。

8

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