俺がΩだったなら、お前を幸せにできたのに―――

リバース

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リバース
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神116
  • 萌×225
  • 萌4
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
18
得点
696
評価数
150
平均
4.7 / 5
神率
77.3%
著者
麻生ミツ晃 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS ガッシュコミックス
発売日
価格
¥810(税抜)  
ISBN
9784796413541

あらすじ

BL界屈指のストーリーテラーが贈る、後悔と欲望入り交じるミステリアスオメガバース

小説家の円と警察官の吐木は、同じ施設で育った”同志”で”番”。
円はフェロモン分泌が異常で番以外の人間も
そのフェロモンを感知してしまう上、
番関係を結んだことで遺伝子変化が起こり、
一般の抑制剤も効かなくなっている――そう、[振る舞っている]。
何も知らない吐木は円を支える為と出世を蹴り続け、
所轄への異動初日に担当することになったのは、Ωを狙ったレイプ事件。
そんな中、円は発情期に入り
強烈なフェロモンを発しながら吐木を求める――まるでΩ[;のように]……。

表題作リバース

吐木 幸村(α),28歳,刑事,円の番
化野 円(Ω?),28歳,小説家

その他の収録作品

  • 家に帰る日(描き下ろし)
  • カバー下イラスト

レビュー投稿数18

何度読んでも感情が揺さぶられる

あまりの高評価に興味が湧き購入。
結果、好評価の多さに納得の凄い作品だった。
個人的に、今年度オメガバース作品の中で1番の作品かもしれない。

今までに読んだどのオメガバースとも異なる、唯一無二の練り上げられた設定と骨太で重厚なストーリー。
そして、この分厚い1冊を一気に読ませてしまう麻生先生の筆力の高さ。
着眼点は勿論、登場人物達の心理描写、根底にある深いテーマの描き方がとにかく丁寧で素晴らしい。
麻生先生のどこか儚げな雰囲気のある絵柄と、シリアスな設定も相まって、物語全体に流れる空気は物静かかつ陰鬱さのようなものさえ流れている。
現在と過去の描写も交え、大小様々な展開がある中、メイン2人の両視点で静かに淡々と進んでいく。
けれど、ページを捲る手を止めさせない何かとても熱いものがある。
赤い炎よりも青い炎の方が熱いとはよく言ったもので、この作品を例えるなら後者のじわじわと静かに燃える青い炎のよう。
この1冊の中に、人間の脆さ・性別・愛情・喪失・愛憎・執着・救い、etc…全てが詰まっている。
ここまでしっかりと描き切り、読ませる力が本当に凄い。
モノローグの少なさも想像力が掻き立てられとても良かった。
1度目はストーリーに心動かされ、2度、3度と何度も読み返す度に細かな描写にハッとする。
本当に素晴らしい作品だった。
ぜひ、ネタバレは無しで読んで欲しい1冊。

7

放心状態

読後はとにかく、すごいものを読んでしまった、という感覚で放心しました。


物語を読み進めたあと、円の”お前のΩになりたかった”という言葉は、痛烈に刺さります。
ずっと頑張っていた円に、今度は吐木からも与えられるものがあるんだと考えると、良かったねえという安堵の気持ちが湧きました。
Ωになりたかった円が、βでもよかったと思えるようになったことに感動を覚えます。

あと行為中のΩを装っていたときの喘ぎ声と、ありのままの円の喘ぎ声。
この対比が良いなあと思いました。きっと円もその違いを、噛みしめているんじゃないかと考えてしまいました。

7

神でしかない

これほど静かで激しいオメガバースものは初めてです。
唯一無二。
麻生先生の作品は本当にハズレなし。
アルファとベータ、オメガバースものでは良くあるカップリングです。
でも登場人物のバックボーン、思いからの行動がここまで感情を揺さぶるとは…!
かっこいい、とかきれい、とか陳腐な言葉を超越しています。
殺人事件が絡んでることから、ミステリー要素もあるのですが、犯人がわかったあとにまた読み直すと、また違った感覚でみれます。
要は何度でも読める。読めば読むほど読めます。
コメント書いてたらまた読みたくなってきました…読みます。

7

ジャンルの成熟を見た

レビュータイトル通り、オメガバースジャンルの成熟度というものを感じた。
世界観として「オメガバース」があり、従来の作品群のようにαが上級階級、βが大多数の一般大衆、Ωは差別され性的に低い地位…そんな空気感。
しかし、この作品はまた一つ全く新しい設定を生み出したと言える。
ラットを起こし、Ω(円)を襲ってしまった、と思い込んでいるαの心を救いたい…
その切望から自らΩを擬態するβ。
視点はそんな秘めた健気さを抱く円なので、ひたすらに痛々しく幸薄い。
また、2人の哀しい生い立ちからくるお互いへの想いと執着のようなもの、そこに連続Ωレイプ死亡事件の捜査が絡んで、不穏さとミステリーが加味されている。
物語は事件の真相と共に、円が一生をかけるつもりだった秘密も暴かれ、大きなクライマックスへ。
そこにはもはやバース性の縛りなどなく、全てから解放されただ愛だけが存在している…

ただ、犯人の狂気をもっと掘り下げて欲しかったかもしれない。捜査中に何も匂わせてないし、円を殺したいのか自分が死にたいのか吐木に成り代わりたいのかがわかりづらかったかも。私の読解力の問題でもありますが。

5

とにかくすごかった

麻生先生もオメガバースかぁ…と作家買いの先生でありながらオメガバースものって得意じゃないので泣く泣く見送る予定だったんだけど。

仲良い腐友さんが「オメガバース未だに苦手なんだけど、これはちょっとそういうカテゴリーでは語れないものがありました。」とおっしゃるので読んでみたら……。


なんかすごいね。
すごかった。
とにかくすごかった。

麻生先生がオメガバースを料理すると、こうなるのか!!!!という衝撃が我が身を貫いたというか。

語彙力あれなんで、うまいこと何も言えないけどすごかった。
ほんとすごかった。

どうなるのか息を詰めながら読んでいたので、読み終わったあと妙に疲れて酸欠ぎみになりました。

麻生先生のどこか薄幸さが漂う絵と不穏さが漂う内容が見事マッチしてました。
まったくエロを売りにしていないのに妙にエロい濡れ場を描く作家さんだと思うのだけど、今作は「発情」する受けがメインに描かれてることもありエロもばっちり。

「世界がみんなβなら」というお題にも震えたし、病院のベッドで「今度は俺の番だ」と「番」を「つがい」じゃなくて「ばん」と読ませるところにも震えました。

すごかった。
ほんとすごかった。
(以下、リピート)

8

オメガバースへのアンチテーゼ



腐女子の好きな要素がふんだんにあしらわれた「オメガバース」という設定。運命の番、子育て、発情期…。設定だけで多くのロマンが詰まっていて、今や1つのジャンルとして多くの腐女子に広く愛されるようになってきていますね。ある程度設定が固定されているからこそ、安心して読める。手に取りやすい。裏切られることが少ないジャンルだと個人的には感じています。

その手軽さが私はお菓子の手作りキットに似ているな、なんて思っていました。料理人によって多少の味の違いはあれど、完成系はある程度決まっているような感じ。美味しいけれどどれも似てる。ハッと驚くような意外性はあまり無い。

でも、本作でその考えを見事に覆されました。オメガバースの世界観を麻生先生がじっくりと咀嚼し、ストーリーを練っていったのが物語の端々からすごく伝わってきます。

オメガバースの美味しい部分だけを掻い摘まむのでは無く、普段スポットの当たらないその世界ならでは苦悩や葛藤、暗い部分にも果敢に切り込んでいき、それが物語全体に深みと奥行きを持たせています。オメガバースが苦手な人や、運命の番設定に疑問を感じる人にこそ読んでもらいたい作品です。





主人公二人の、相手を思うが故に雁字搦めになってしまう関係が辛く切なく愛おしいです。受けの円がずっと抱えてきた、孤独な優しい嘘を知った時、そのあまりの一途さと健気さに、読者は彼を愛さずには居られなくなります。健気受けが好きな腐女子の方はぜひ!

語りたいことは沢山あるけれど、ネタバレは一切無しで読んで欲しい作品。ミステリ要素もあり、各話の引きが凄くて「次は?次はどうなってしまうの?」とページを捲る手が止まりません。厚いですがあっという間に読んじゃいます。

極上のオメガバース。麻生先生にしか描けない作品です。今年始まったばかりですが今年の自分のマイアワードはこの作品と決めています。自信を持って勧めたいです!ぜひ読んでください!



8

偽りのない円を抱いた場面は熱い。2020年のTOP3に入る感動オメ作品

オメガバース作品は多く世に出ていますが、こんなにも好きになる作品は実は初めてです。このような作品に出会えるなんて思っていませんでした。

2人の過去が悲しいもので…円がずっと抱えてきた彼のための秘密。スリルとサスペンス…怪奇事件。そして2人に愛あるからこその行為にとても魅力を感じました。凄く濃厚な作品です。2020年、私の中でTOP3…その中でも1.2を争う作品です。麻生ミツ晃先生の美しい絵も魅力でコミックスも分厚く大ボリュームですので、集中して音の無い場所で読んで頂きたい。何もかもが最後にスッキリします。全てが完璧。声を大にしてオススメの熱い作品です!!!!!

4

ストーリーテラーのオメガバース。

今まで沢山のオメガバースものを読んできましたが、私の中で間違いなく一番面白かった神作品。
どの作品もシリアスで心理描写が深くストーリーも逸脱な先生がオメガバースを書くと、こんなに凄い展開になるんですね。

オメガバースの設定が使われてはいるけれど、描かれているのはバース性特有の話ではなく、2人の人間の優しい嘘と後悔と愛のはなし。
なのでオメガバースが苦手な人でも大丈夫だと思います。

相手の為に嘘をつき続けないといけない主人公円の心理描写が苦しくてせつなくて。
終盤、全ての真実が明らかになった時凄くほっとしました。
吐木のオメガではなかったけど、最初から2人は運命の番だったよ。

極上の愛の話にオメガバース、刑事物としてのスリリングも詰め込んだ読み応えたっぷりの作品でした。

10

完成度の高いミステリアスオメガバース

麻生先生の描くミステリアスオメガバースとくれば読むしかない。
しっとりと大人の雰囲気を纏ったオメガバースに、ミステリアスでサスペンスフルな展開が絡み…これは読まされました!

同じ施設で育った刑事の幸村と小説家の円。
αとΩ(?)の番の2人ですが、円は番になったにもかかわらず、番以外の人間にもフェロモンを感知させ、さらには抑制剤も効かない体で!?
一方幸村は、全身をラップで巻かれ拘束されるという、不可解な連続Ωレイプ事件を追う─。

幸村と円の奇妙な関係は?
レイプ事件の犯人とその動機は?

定期的にヒートを起こし、後ろを濡らし、強いフェロモンを放って幸村に抱かれる円。
でも何かがおかしい。
彼のバース性の謎にも惹かれます。
そしてその答えには、思いもよらぬ優しい嘘と深い愛が。すごいよ…せつないよ…円…(あー泣ける)

とにかく麻生先生のうまさが光っていました。
例えば施設で育った2人のエピソード。
ほんの数ページなのに、2人の生い立ちが、関係が、すべて浮かび上がってきて、しかも胸が苦しくなるほどに揺さぶってくる。そんな描写の連続です。
でもあくまで低温。じっくりと読ませる。

BLとしても、オメガバースとしても、ミステリーとしても面白く、完成度の高い作品でした。

ここのところ続けざまに好きな作家様の素晴らしいオメガバースに出会えて、食わず嫌いを克服したかも知れない。
エロのイメージが強い素材だったんだけど、いやはや、料理しがいのある素材なんだなぁと、認識を新たにしました。

15

買って損なし

元々オメガバースは好きでよく読んでいたけど、最近はどれもネタ切れ感があって、そろそろいいかなーなんて思っていたけど、この作品は全然違う。
衝撃。
普通のBL、普通のオメガバースとは一線を画す重厚で深みのある作品。

受けの雰囲気が、どうにも幸せから縁遠そうなのも好みだし、攻めが受けしか目に入ってない溺愛ぶりもめちゃくちゃ好みだったし、
局部を露骨に描いてないけど妙にエロく見えるHシーンも好みだった。

本来好きな人に愛されたら、抱かれたら嬉しいはずなのに、
こんなに切なくなるかという…
受けの幸せを心から願った。
だからラストシーンとかきおろしは、
心から祝福したい気分になった。

12

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