【闇】 不慮の事故で死んだ主人公の前に、神が現れた。
「お前に新しい人生をやろう。ただし条件がある。誰か一人を死に追いやること。その死が凄惨であればあるほど、お前の来世はより幸せなものとなるだろう」
期限は一週間。黒犬となり現世に戻された主人公は、通りすがりの男・斎藤に助けられる。斎藤は黒犬にハナと名付け可愛がった。
このまま斎藤と暮らすのもいいと思ったハナだが、ある日、斎藤がコンビニ店員の青年をストーキングしている事を知る。そしてハナは思い出した。斎藤が凶悪な性犯罪者であり、自分がその被害者だったことを。
【光】 駆け出しネットアイドル「ミズ」の正体は、男子大学生の水城(ミズキ)。
学業の合間に始めたネット配信は、最近やっと固定ファンがつくようになったばかりだ。
そんなある日、人気俳優である油井(アブライ)がミズのファンだと公言したことから、油井が出演する番組で特別ゲストとして呼ばれたミズ。
しかし、そこでミズが目にしたのはクールな印象の油井とは違い「ミズたん…」と息を荒くする、どこか様子のおかしい油井の姿だった。
そう、なんと油井はファンの間でも一目置かれる重度のミズオタ「オイル@ミズ命」で―――!?
【闇】 風光明媚な景勝地で生活している凌。過去に男性と付き合っていたが、その男が女性と交際していたことが発覚し自然消滅。それ以来誰かと付き合ったことはない。
ある日近所を散歩していると、浜辺に座り海を見つめる長身の男性がいた。それは親の転勤で引っ越していたはずの、過去の男だった。
ふと男と目が合うと、凌は胸が高鳴り「あなたに愛されたかった」と呟く。それに対して男は「お前やっぱりキモいんだよ」と言う…
男に出会ったことで過去に封じていた凌の思いは募り、まるで沼にハマるかのように男に引き寄せられていく…
【光】 「恋愛?こんなガキと?」
童顔がコンプレックスのアイドル・瞬(20)は初めてのドラマ出演を前に戸惑っていた。
これまで律儀に恋愛禁止のルールを守ってきたのに、いきなり恋愛ドラマとは。
しかもテーマはセンシティブな同性愛で、相手は子役上がりでキャリア20年のベテラン俳優・大貴(23)。
演技も恋愛も碌に経験のない瞬に完璧主義の大貴は苛立ちを募らせるものの、芸能界に染まりきっていない瞬を次第に眩しく感じるようになっていく。
「恋ってどうやってするんですか?」
心が荒んだ俳優×恋を知らない純情アイドルの芸能界ラブ
【光】 映画で墓に縋り付いて人が泣いているシーンを観て、なぜか懐かしいと感じた。そんな経験ないはずだ。しかしその日から夢を見るようになる。
別世界に生きる「俺」には恋焦がれる人がいた。敵国の騎士だった。ある日敵地で死にかけたとき、彼が恩情で救ってくれた。俺たちはその一時、確かに心を交わした。そして彼は国の勝利と共に死んだ。英雄だった。立派な墓が作られ、俺は忍んで訪れては墓の前で泣いた。
そこまで思い出すのにひと月かかった。前世の記憶か?そして気づく。「彼」によく似た人物が俺の会社にいる。しかも社長室に。
【闇】 なんて可愛いんだろう!
六歳下の弟が生まれた時から私は彼の虜になった。親に対する反抗期はあったが私の事はずっと「にーちゃん」と慕ってくれている。その弟と今日から二人で暮らす。私の職場近くに就職が決まったものの通うには距離がある(私は弟の近くにいるため2時間半かけて通勤していた)。でも一人暮らしは不安だから一緒に住んでほしいと頼まれたのだ。こんなに可愛い弟が一人で暮らすなんて危険すぎるのだから、もちろん返事はイエスだ。私が守らなければ。
―・―・―・―・―・―
今日は二人の門出だ。一生離すつもりはない。
【光】 明治から大正へと移り行く中……朝から憂鬱な顔立ちで夫(仮)の将貴に挨拶をする嫁(仮)の春。先月、将貴の家に仕えていた家柄の春は将貴の母親からある事を相談されたのだ。「将貴に嫁さんをと何度も見合いを薦めたのだが全てお断りで…」、昔からやや無口な傾向と表情が読みにくい将貴が何を考えているのか分からず春も苦手なのだが……仮初め婚(偽装結婚)から始まる将貴の嗜好的秘密は春の心を変える!?
【光】 新卒で保育士になったハヤト。同性の先輩保育士(ケイタ)がいると知って、安心したのもつかの間。仲良くなりたいと挨拶をしたにもかかわらず、返ってきたのは素っ気ない返事のみだった。
「子どもにもこんな感じなのか?」と思ったが、子どもたちとはにこやかに関わっていて大人気のケイタだった。
出勤初日にして嫌われたと絶望するハヤト。
その一方、ケイタは大人相手だと人見知りを発動してしまい、上手く話せないのを気にしている。同性の後輩が嬉しいのに第一印象はサイアクだったよなと反省。
今後2人の関係はどうなるのか一
【光】 「あのさぁ……人体の収納力の限界に挑もうとしないで」
坂口類は外科医のため息混じりの一言を、顔を真っ赤にして聞いていた。念願の一人暮らしの開放感と、持ち前の好奇心からどんどん進んだ自己開発。どうしようもなくなった数時間前。まさしく最悪の一日だった。
それから数日後、遅めの昼食にありつきながら外を眺めていた類の目の前で男性二人の痴話喧嘩が始まった。一人が足早に去っていくなか、残されたのは例の外科医だった。
『入れなくてもいい』外科医×『入れた方が絶対いい』新卒一年目の攻防ラブストーリー。
【闇】 「ゆうくんを傷つけていいのは僕だけだから」
元カノのストーカー行為に悩んでいる大学生、優斗。しかし、ある日を境にストーカー行為がピタリとおさまり、同じタイミングで疎遠になっていた幼なじみ、真尋と偶然の再会。そのまま二人で飲みに行き、誘われるまま真尋の家へ。二人で撮った写真を見つけ懐かしむ優斗だったが、真尋と話しているうちに眠気に襲われ、次に目を覚ますと手足が手錠で拘束されていて……!?
二人だけの時間をもう一度。幼なじみ監禁LIFE
【闇】 化野庸介という男はアナルを丁寧に扱う男だった。別に川花充への気遣いといわけではない。慎重に解される方が川花の反応がよかったからだ。川花にとって化野は暴力の化身とでもいうべき存在だった。化野は川花の青春を暴力の支配下に置いてきたのだ。抵抗心が諦めに変わり、諦めが快楽に塗りつぶされるまでに。だが、化野はもういない。唐突に飽きて、川花に甘く疼く発作だけを残して去って行った。そんな化野が妹の婚約者として現れる。謝罪したいという化野を避ける川花だが、ある日、化野の前で発作に襲われてしまいーー。
【闇】 幼少期に両親を亡くし、他に身寄りのないトオルは祖父母に育てられ、来年高校を卒業し、祖父母を楽にしてあげる予定だった。黒いスーツを着た男たちが現れるまでは…。
何を言われたのか祖父母は立て続けに亡くなり、借金だのと言われてトオルが有無を言わさずに連れられたのはヤクザの事務所。それからトオルの生活は一変し、毎晩代わる代わる男たちに犯され「商品」になるのだと言う。ある日、酔っ払ったヤクザが口を滑らせたとんでもない一言から、トオルの復讐が始まるが、それは終わりのない憎しみの連鎖だった…。
【光】 すべてが平均的で見た目が可愛いことにコンプレックスのある高校生・杉谷光は、特に目立つことなく平穏な高校生活を送っていた。ある日、学園を取り仕切るFlower Knightsのメンバーである桜井優希に突然トイレに連れ去られ、「結婚を前提に付き合ってほしい。」と言われてしまう。圧倒的な顔面力で見つめられ返答に困っていると、今度は同じくFlower Knightsのメンバーである菊岡晴樹が割り込んできて「俺こそ光にふさわしい。俺と付き合ってくれ。」と言われて…。地味系男子見初められ系ラブコメが今始まる。
【光】 王室御用達の仕立て屋で修業するリュカは、王子専属に抜擢された。
初仕事の日、新しいデザインを提案すると、執事のヴェントが厳しく口を挟んでくる。
自由にお洒落を楽しんで欲しいと、熱く語ってしまうリュカ。
王子は彼を気に入って頻繁に招くようになるが、スキンシップ過多が欠点。珍しい話や美しい品々に夢中でガードが緩いリュカを、さらりと守るヴェント。
「厳しいけど頼りになるし、本当は優しい…」
ある日、王子がヴェントの服を依頼してきた。異国に嫁ぐ妹と共に行かせると。
もう会えない? ヴェントを採寸するリュカの指は震え…
【光】 ある日、突然遠い過去の国に飛ばされた大学生の俺(一博)と幼馴染みの夜子(やこ)に、考古学者で夜子の父。そこで、王位継承問題最中の年下で第二王子カイルドと護衛と出会う。
カイルドに一目惚れされた俺は迫られ、強引に後ろを奪われた。生意気だが、良い奴だから惹かれる。しかし、気持ちを告げられないまま俺たちは日本に戻ってしまう。
その後、あり得ない事に俺は一男一女の双子を産み、夜子は護衛の娘を産んだ。
もう戻れない。だが、仕事で海外にいた夜子の父が連れ帰った美形2人は、なんと転生したカイルドと護衛だった。
【光】 「じゃあ…俺と寝てみる?」 と耳元で囁かれ焦る声フェチな葵、バーテンダー見習いとして入ったものの指導役の銀河はイケボでコミュ力も高く大人の余裕さえも持っている。声フェチな事を隠していた葵だが銀河にはすぐにバレてしまい、そこから声攻めのセクハラまがいの日々…イケボなバーテンダー×声フェチなバーテン見習いの恋とは!?
【光】 思ったことを何でも言ってしまう直は、彼女も親友もできない。
大学でこそはと意気込んで参加した新歓コンパで、女にも男にもチヤホヤされたのは、笑顔を絶やさない祐弥。
ああいう奴ほど腹黒かったりすんだろ! でも知れば知るほど、ガチでいいヤツ? こいつなら親友になれるかも。
そんな矢先、“彼氏”にフラれて涙をこぼす祐弥を見てしまった直。
「本当に好きなら、自分を曝け出せよ!」
直に背中を押され、祐弥は“みっともない本音”を元彼にぶつけに行く。
ひたむきな祐弥を応援するうちに、直の中には“口に出せない想い”が芽生えて……
【闇】 村一番の働き者カイリには、アメジストの瞳を持つ秘密の恋人アキヤマがいた。
アキヤマは、色欲狂いと村で忌み嫌われた捕食存在「ケーキ」であり、不老不死の「吸血人種」でもあり、「流れ者」でもある三重苦マイノリティを背負っていた。
ある日、村でアキヤマの魔女狩りが起きる。
人に喰われるくらいなら自分が殺して、アキヤマを永遠にする。
フォークとして覚醒したカイリ。
「もうこれからは永遠に一緒だよ」
捕食衝動により大好きな相手と融合し、永遠の命を手にしたカイリはその後?
大河的ケーキバースBL、開幕。
【闇】 高一の日辻陽は、クラスに一人留年生がいることを聞かされる。留年生こと芹沢要は整った容貌から一躍クラスの有名人となるが、GW明けに要が留年した理由は同性の上級生との痴情のもつれだという噂を女子生徒が流したことで、要は孤立していく。しかし隣の席になったことをきっかけに陽と要は意気投合。CDの貸し借りを通して、陽はミステリアスな要に憧れに似た感情を抱くようになる。そんな折、テスト勉強で家を訪れた陽に「したことないだろ? 俺が筆おろしさせてやろうか」と要が誘う。妖しく笑いながら迫る要を陽は拒み切れず――
【闇】 親を早くに亡くし、五つ年下の弟の翔を大学にやりながら製造工をしている拓実はいつか暖かい家庭を築くのが夢だ。だが彼女ができるとなぜが怯えられて振られ、今では女性に避けられるようになった。中性的な容姿で強面でもないのに、と買い物がてら店の窓に映る自分を見ると、一緒にいた翔がどこかを睨んでいるのに気づいた。常に穏やかな翔の表情に驚いて問うと、害虫がいたから、と微笑む。そうなんだ、と答えて店に入る拓実。後ろで翔が「一生害虫を駆除してあげるから、ずっと一緒にいようね」と言ったのは聞こえなかった。
【光】
就活10連敗中の京也には、どうしても忘れられない面接がある。あの日扉を開けた先にいたのは男でも見惚れるくらいの顔のいい、、いや、ただの鬼畜野郎。面接でさんざんこけ下ろされた京也は何も言い返せないまま、面接で惨敗する。
傷心のままなんとか入社した職場での初仕事に現れたのは、あの日京也を落とした男だった。
面接の続きのような対応に心折られる京也だが、面倒見のいい佐川に心惹かれていく。
教えてやるから、こっちにこい、なんて言われても、どうすればいいんだ!?
こんな鬼畜に二度も落とされるなんて、絶対に嫌だ!!!
【闇】 「ゆう(雄) ちっょっとゆう! まぁ(麻生)ちゃん迎えにきてるよ!」…うるせぇな…「はやく支度して降りてきな!」お前のせいじゃないんだよ
『その傷、一生かけて償うから』
子どもの頃、公園のブランコでついた眉の傷。 そばにいたかったのは俺の方だった。
空に吸い込まれそうなお前をどうしても手に入れたかった。
幼馴染だからこそ言えないこのドス黒い想い。
昨日・今日・明日 永遠に続けばいいこの距離感。
俺にとってのお前以上に、俺はお前の存在になれる?
【闇】 「ひなた、大きくなったら僕のお嫁さんになって」幼心の約束なんて遊びだと思ってた藤堂ひなた。バイト中に急に母から呼び出され仕方なく早退して家に帰ると兄達含め本家の叶太の姿が、ひなたを見ると笑顔で「迎えに来たよ!」と…えっ何言ってるんだ!?
【光】 「立花瑞樹だな。お前が必要になった、黙って俺について来い」
養護施設で共に育った親友の瑞樹と間違われた晃希は、兄だと名乗る傲慢な男に連れ去られた。
誤解は解けぬまま瑞樹として巻き込まれたのは、泥沼の遺産相続争いだった。
向けられる悪意や侮蔑から晃希を守ってくれたのは、意外にも兄だと名乗ったあの男で。
傲慢な態度の奥にある優しさや愛情を知る度に、親友のためについた嘘が晃希を苦しめていき……
「アンタが見てるのは立花瑞樹?それとも俺?」
嘘から始まった偽りの兄弟が辿り着く真実の関係とはーー
【闇】 本家筋の桜雪(さゆき)を守って来たのは分家の湊とだ。学生時代はお嬢様と執事みたいだとからかう者もいたが湊は気にも止めずだった。少しずつ湊の態度や物言いに違和感を感じた桜雪は湊に「何でそこまでするんだ」と聞くと「忘れたの?俺の事…」…魂に刻まれた執着の証…前世での湊と桜雪の関係とは…
【光】 部屋に入ると彼女は裸で男に跨り服を脱がそうとしていた。彼女が食べたがっていた限定スイーツと合鍵を床に落とし、俺は部屋を出た。男は大学でも有名なイケメン北原透だった。
その北原が構内で俺を見つけ、頼みを聞いてほしいとしつこく追いかけて来た。とりあえず人のいない場所に移ると開口一番「俺とセックスしてほしい」彼女とはしていない、誰にも勃たなかったのに俺の顔を見て勃った、と必死に説明している。他にも言うことはあるがまずこの言葉が口をついた。
「無理、俺はお前に勃たない」
「あ、じゃあ俺が挿れるほうで」
【光】 自分のくじ運の無さを痛感する紬。大学での新入生歓迎会と称して飲み会に誘われたが…そこには幼い頃から天敵だと思っていた年上の海斗の姿が…先輩後輩入り乱れ盛り上がり始め恒例だと言うブラックゲーム別名ラブゲーム…くじ引きで同じ数字を引いた者は半年間恋人として過ごさなければいけないルール…天敵・海斗と恋人なんて……
【闇】 「俺にはお前だけだ」
高校時代、家庭環境が複雑だったことから意気投合し仲良くなった僕と彼。彼は僕にああ言ったけど僕の方が本当はそう思ってる。彼はなんでもできるから今では友達がたくさん。僕はもうその友達の中の1人。何故か裏切られた気分…。
そんな中、僕にも友人ができた。彼よりも行動を共にするようになったが彼にはそれが気に食わなかったらしくある日無理矢理犯された。
「俺にはお前だけって言ったよな」
逃げ場のない日々友人に相談をした。
「俺のとこに来て」
だが、そんな希望は打ち砕かれ僕は友人に物のように扱われー
【闇】 40歳間近の克弘は小学校の先生をしている。
ある時、克弘の勤める学校に新任の男性教師がやってくる。その彼は克弘のかつての教え子だった。彼は小学生の時に憧れだった克弘を追いかけて教師になったという。克弘はそんな彼の想いをいじらしいと感じて可愛がる。そこまでは良いのだが、実は克弘の周りで教師が次々と退職願いを出すという難事件が何年も相次いでいた。その犯人が自分だと告白したのだ。だって先生の隣りのデスクは俺の席だから♡ずっとずっと好きだったよ、先生———。
【闇】 俺の幼馴染は怪我をしやすい。
明るくムードメーカーな悠二は、幼い頃より家が隣同士で料理上手な豊と同じ高校に通い、毎日お弁当を作ってもらっている。
天然ゆえに怪我の絶えない豊の面倒を見ているうちに一緒にいることが当たり前になっていた。このままでは豊が自立できないと考えた悠二は、卒業後に県外での一人暮らしを決意する。
報告を受けた豊は、一層怪我をするようになった。心配する悠二に豊は言う。
「大丈夫、人間の細胞は入れ替わるんだよ。」
【光】 βの紘一には三年以上前の記憶が無い。
昔のことは思い出せないものの、紘一は「αやΩがβと恋をする事」に嫌悪感を抱いていた。
彼らには運命がいる。運命が見つかれば絶対そちらを選ぶのに、βと恋をするなんて不誠実だと思うからだ。
そんな紘一の前にαの千景が現れる。初めは警戒していた紘一も、そっと寄り添うような千景の優しさに次第に心を開いていく。
しかしある日、紘一は偶然自分の日記を発見する。
そこには自分と千景が恋人だったこと。千景に運命が現れて自分が捨てられたことが書かれていて…!?
α×βの再会と贖罪の物語。
【闇】 「世界を渡ったぐらいで逃げられると思うなよ」
ある日突然異世界に飛ばされた和馬は、勇者一行として魔王討伐を成し遂げた。元の世界に帰ってきたのはニ年前だ。
体の機能を取り戻し、バイトを始め、慎ましくも平穏な生活をしていた矢先。部屋にはかつての仲間、魔法士のソルがいた。「挨拶もなしでさぁ……一度は情を交わしたってのにひでぇヤツ」ソルはゆっくりと和馬に歩み寄る。「俺ずっと胸が痛くてさ……今は心臓が張り裂けそうだ」後ずさる和馬の背に玄関の扉が当たった。「お前だったら治してくれるだろ、なぁヒーラー?」
【光】 ″海の使者″--海斗の家系は古くからそう呼ばれ人間の姿にも魚の姿にもなれる。
しかし、海斗は過去のトラウマから一度も人の姿になれたことがない。ある日波を見誤って砂浜に取り残されてしまった!
突然身体が宙に浮き聞こえてきたのは「今日の晩飯落ちてたわラッキー!」という絶望の知らせ。キラキラした笑顔で僕を見てる彼の名は新。毎日ここで釣りをしているから海の中では有名人だ。
これから一体どうしたら……。
出会いはまさかの食物連鎖!?
海が好きな野生児大学生×孤独な″海の使者″
不思議な巡り合わせに心が揺れる。
【闇】 あはは 酷いなそんな顔を僕にするなんて───
この男に出会ったのは一昨日。いつもの帰り道で寄ったいつものコンビニ。
店を出てから何があった?ここはどこで、なぜ俺はこんな所にいる?
初対面の男に組み敷かれ、開かれる身体の痛みに感じる恐怖。
こいつは誰で俺をどうしたい?
──君は忘れちゃったの?あんなに楽しかったのに…
幼い日の約束。閉じ込めた記憶が今よみがえる。
【闇】 アジア人初のワールドカップMVP選手と国際的スターの女優。運命の番のふたりの最愛の息子は父親譲りの肉体と母親譲りの美貌で、マルチリンガル。誰もが彼をαだと思っていたが、実はβだった。パパラッチから逃げる為にフランスから日本の田舎で暮らすことになった息子は、学内で孤立しているΩとひょんなことから出会って仲良くなる。
一緒に過ごすうちにふたりは惹かれ合うが、息子はある日、友人の項に噛み跡があるのを見てしまう。幼い時に知らないαに噛まれて意識不明になり、まだ発情期が訪れないと泣きながら打ち明けられて…
【闇】 「愛してる」
この言葉は呪いだ。あの人が俺を縛り付ける呪い。
それでも俺はこの人から逃れられない。
彼が与えてくれるものは、間違いなく愛で、それを受け取る俺も愛を欲していた。
だけど、突然ーーー
「嫌いだよ、君のことなんて」
俺はどこで間違えた?どこでその愛を踏み躙った?何を返せばいい?何をすればもう一度愛してくれる?
「お願い、愛してください」
その一言が、俺の全てを縛りつけた。
【闇】 「始めようか」そう言われ私は身に着けているものを全て脱ぐ。しばらく視線が注がれた後、彼の手で優しく用意された服を着せられていく。
ベストセラー作家・冴木凌先生。大手とは言えない出版社で契約が取れたのは奇跡だ。その条件は「君がずっと担当し、私の作品創りの手伝いを惜しまないこと」。私が専属の担当編集になり次で七作品目になる。先生は頭の中の登場人物を私に落とし込み、思うがまま視て触れて時には味わい尽くす。
青年、探偵、貴婦人…一日で終わる人物もいればひと月以上続く人物もいる。その間、私は先生の人形になる。
【闇】 空の端が色をつける頃にみる君が美しすぎて、誰にも言えないけど息をひそめ何度も眺めている。これからのぼる陽の光に消え入りそうなその姿に恐れと言えばいいのか、失う恐怖を感じることも。
子どもの声が響く陽の光の中で見たことのない君。沈む夕日とともに始まるキミとの時間。昼間の君は何処で誰と何をして何を思ってる? 目の前の彼に感じる違和感 今宵明かされる彼の日常とは…
【闇】 「いつものお兄さん」は今日もタバコとお酒を買いにくる。毎日会ううちに顔見知りになり、ただの陰キャ店員の僕にも優しい彼のことが気になっていた。
ある日僕はピアスを開けた。すると彼が「いいじゃんそれ、かっこいい」と言ってくれた。
口下手な僕は嬉しかったのに上手く返せなくて笑うだけだった。
それから僕は毎週のようにピアスを増やした。開ける場所がなくなるほど、耳に穴を開けた僕に彼は「おれに褒められたいから開けてるの?」
僕は、緊張でかすれた声で「そうです」と答えた。
すると、
「おれピアス開けるのうまいよ?」
【闇】 悠平の担当患者、透はこの無菌室から出ることが出来ない。過保護なまでに守られたこの空間を出たら最期、感染症で死んでしまうからだ。二重の扉で閉ざされた部屋で、二人きりの診察を続けるうち悠平は透に特別な感情を抱いていく。ずっとこの時間が続けばいいのに、しかし透は扉の外の世界に残してきた人を想い回復を目指していく。
__この部屋にいる間だけは透は悠平のもの
「ねえ、君をここから出さないためには何が出来る?」
この部屋の中で、僕だけが君を守ることが出来る。倫理を捨て、歪んだ愛の監獄を築く執着の日々を綴る。
【光】 「攻紀お疲れ~」1週間の疲れを癒すリーマンで賑わう週末の居酒屋。幼馴染み3人で飲もうと待ち合わせてから1時間遅れで受司が爽やかにやってくる。「おう、お疲れ。モブ太まだ来ないんだよな」遅れているもう1人の幼馴染みに連絡しようとした攻紀の携帯を取り上げスーツの内ポケットにしまう受司。「モブ太は呼んでない」「え?」「攻紀と2人きりで話したいことがある」飲んでもいないのに目元を赤らめる受司からの告白とはーーー子供時代から密かに想い続ける受司からの告白とは果たしてピンチなのかチャンスなのか
【光】 だらしない外見、不躾な態度…バイト先の新人・大輝に、陽は手を焼く日々。相手をよく知ろうと、陽は大輝を飲みに誘った。
話してみれば、根は素直。実は、大輝は親にネグレクトされ、学校では孤立し、社会性が育っていないのだった。
「まだ20歳なんだから、これからだよ。友達や彼女も出来る!」
「女は別に…」
「俺がお前を、(女子の)理想の男に育ててやる!」
「俺…(陽さんの)理想の男になりたい」
外見、言動、家事、気配りまで…オカン気質の大学生が未知数のフリーターを“理想の男”に育てる!
頑張る大輝が可愛くて…眩しい?!
【光】 ……犬の射〇は………!?
神社の息子・想太が半年前、境内で怪我をした大型犬を助けたが…本当は犬神の礼だった! 人の姿にもなれるがかなり明るい性格の為、うっかり耳と尻尾をしまい忘れている事が多いし、犬と人の感覚違いに気付いていないのか恥ずかしい事もさらっと口に出してしまうのは日常茶飯事……“鶴の恩返し”ならぬ“犬神の恩返し”的パワフルな愛し方……!?
【光】 残業続きの毎日で疲労困憊の由紀は、バーでやけ酒をし酔っ払って気を失う。ふと目を覚ますと、見知らぬ超絶キラキライケメンに腕枕をされていた。
「君、すごくトロトロになってたよ。僕のものになってくれない?」
由紀は男と一夜を共にしてしまった罪悪感で、急いでその場を去り金輪際会わないと決意する。
とある日、友人の誕生日パーティーに出すバースデーケーキを買いに行くと、偶然あの時の男が働いていて…
スパダリパティシエと限界社畜リーマンが送る、エロエロラブストーリー
【光】 ある理由から教師を嫌っている高校生、水瀬朝陽は春休みの学校で闇医者まがいの知らない男に雑用を手伝わされる。ボサボサの髪にだらしない服装、白衣に染み付いた煙草の匂い、全てが不快だったはずなのに、ぶっきらぼうに響く低い声と適当なその男の距離感を心地よく感じてしまう。
新学期に入り、あの男は新しく赴任してきた桐生裕史という物理教師だったことを知る。教師と知り反発しようとする朝陽だったが、他の教師とは違う桐生の態度に少しずつ心を許し始め─
事情持ち少年とテキトー教師によるピュアで切ない救済BL!
【闇】 俺の彼は薬剤師。頭が良くイケメンで優しく、こんな俺を愛してくれた。同棲を始めて数ヶ月たった頃俺は体調が悪くなりだし何度も入退院を繰り返しその度に彼が献身的に看病してくれる。俺は彼の愛を感じていた。でも俺は見てしまった。彼が俺の食事に白い粉を混ぜているのを。まさか…と思い食べると体調が急変し救急搬送。ああそうか。彼はミュンヒハウゼン症候群。俺はなんて人に愛されたんだろう。
でもそんな事で彼への愛は揺るがない。俺は花屋。トリカブトを育て彼のお茶に少しずつ混ぜる。だって俺もミュンヒハウゼン症候群だから
【光】 「圭ちゃん、久しぶり!」とキス……
数分前、カフェ店員の圭太はランチタイム過ぎに女子店員達が色めきだっている事に気付きテラス席の方を見るとまるでモデル的なハーフ顔の男性の姿、客ならと声を掛けたら……見知らぬはずの男から圭ちゃんと呼ばれ記憶を探る、幼い時に両親の仕事柄交流のあった家の子を思い出す…ハーフで可愛い顔をしているのに、圭太に対してよくイタズラを仕掛けてきた…「ナツキ…?」…忘れられていなくて良かったと言わんばかりの笑顔を向けてくる…圭太が知らないところで仕組まれたシンデレラストーリー!?
【光】 最近よく見る夢がある。幼少期に住んでいたこの町に帰ってきてから続いている。迷子になって一人で泣いていると綺麗な顔のお兄さんが「お家一緒に探そうか?」と声をかけてくれた。なかなか泣き止まない俺に近くに咲いていた花をくれた綺麗なお兄さんの笑顔で目が覚める。あれは何だったんだ?夢なのか現実なのか余りに幼くて覚えていない。
今日は高校の入学式。良い出会いがあるかな?と行ってみたら、園芸部の顧問の先生が夢に出てきたあのお兄さんだった!?園芸学園ラブコメ。
【光】 「あんたの彼氏、クズっすね。だからって俺みたいなまともな男を好きになんないでくださいね」
俺の芳はクズではない。幼い頃からピアノを弾き続けてきたからスランプが来て働けないだけだ。そもそもそう言う不純な存在ではないのだ。酒の勢いで関係を持つ男がなじるな。
だが言葉とは裏腹に男は俺を丁重に扱う。好かれたくないのになぜだ。
「酔ってたわけじゃありませんから」
正気で俺を抱いたという男の真意がわからない。
「フラれたら二度と俺に顔を見せない」
俺のまっすぐにしか進めないところが好きだと言う男の手を掴みかねている。
【光】 同期の板倉が既婚上司と不倫している現場を目撃した吉川。昔、母親が不倫し両親が離婚してから不倫への嫌悪感は強く、板倉を最低な奴だと軽蔑する。
しかし同じ部署になり意外と誠実で真面目な性格だと知った頃、飲みの席で、やつれた様子の板倉が上司に振られたと涙を流す。そんなに好きなのかと思いながら、誠実な板倉がどうしてそこまで不倫の恋に溺れるのか理解できない吉川。慰めながら諭すと「吉川は本気の恋愛をしたことがない」と言い返され、慰めてほしいとキスをされる。その日から板倉のことが頭から離れなくなって…!?
【光】 「あなたの涙に惚れました!」
仕えていた議員が不祥事を起こし、逃げた議員の代わりに会見で謝罪をするはめになった議員秘書の神崎。もう散々だ……と思っていたところに追い討ちをかけるように彼の前に現れたのは、謝罪会見で神崎が見せた涙に一目惚れしたという青年だった!神崎を(色々な意味で)泣かせたいと迫る青年と絶対に泣きたくない神崎の攻防戦の行方はーー?泣き顔が見たいワンコ系青年×お疲れのお人よし秘書が織りなすハッピーラブコメディ!
【光】 新卒で保育士になったハヤト。同性の先輩保育士(ケイタ)がいると知って、安心したのもつかの間。仲良くなりたいと挨拶をしたにもかかわらず、返ってきたのは素っ気ない返事のみだった。
「子どもにもこんな感じなのか?」と思ったが、子どもたちとはにこやかに関わっていて大人気のケイタだった。
出勤初日にして嫌われたと絶望するハヤト。
その一方、ケイタは大人相手だと人見知りを発動してしまい、上手く話せないのを気にしている。同性の後輩が嬉しいのに第一印象はサイアクだったよなと反省。
今後2人の関係はどうなるのか一
【光】 自他共に認める面食いゲイリーマンの田中は他部署のイケメン・西野に恋をしていた。「見ているだけで良い」と淡い気持ちを隠していたが、とある打ち上げで酔っ払った同僚によって会社でゲイバレしてしまう。多くの同僚からは生温い目で見られるだけで済んだが、西野からは軽蔑の目で見られてしまった。第一印象はサイアクだと恋を諦め、自棄酒する田中。正体を無くすほど酔った翌朝、同じベッドの上に何故か西野がいて……?
【光】 ブラック企業勤めの堂島が朝の満員電車に乗っていると、誰かに尻を触られた。男の自分にも痴漢をするのか、とっ捕まえてやる!と痴漢の手を掴んだら、まさかのイケメン鬼上司・坂野の手だった。痴漢するなんて最悪だ!と警察に突き出す堂島。坂野は「俺じゃない」と否定するがそのせいで坂野は左遷させられた。本物の犯人が捕まってから、元の職場に戻ってきた坂野は「俺に罪を被せたぶんの償いをしろ」と堂島に迫ってきて——。
【闇】 渉は、小さい頃から一緒で、泣き虫だった俺をずっと面倒見てくれていた、2歳年上の幼馴染。その幼馴染への初恋を拗らせて十数年。その間に渉は結婚を考えるような彼女も出来た。だから諦めなければと考えて、恋人を作った矢先に起きた事件、その事件で俺は恋人を亡くし、渉は傷ついた俺の側にいることを選ばざる得なくなった。罪悪感を抱えながら生きる俺に渉はただ寄り添ってくれるけれどーーー。
「他の人間に盗られるくらいなら、絶対に裏切れない感情でお前を僕に縛りつけたかった、愛してるんだ…お前を」
【光】 新人俳優の南谷流司(23)が刑事ドラマでバディを組むことになったのは子役から活躍している山野雅義(20)だった。
「歳は上でも芸歴は下だから遠慮なく何でも言ってほしい」と挨拶すれば「俺の足を引っ張らないで下さいね」と言われて第一印象はサイアク。
それなのに、バディ感を大切にしたいという制作側の意向で撮影期間中は同居することに。
すると、同居初日から「流司さんって可愛いですよね」と山野に押し倒されてしまってーー?!
いけ好かない実力派俳優✕押しに弱い新人俳優のシークレットラブの幕開けです。
【光】 引越会社でバイトをしているカナタ。今日の仕事は一人暮らしの引越しだ。先輩と二人で訪問すると依頼主は驚くほど容姿の整った男性ナナオだった。しかし暗く無口で必要最低限の言葉しか発しない。良い印象がないまま作業は進み新居に荷物を運ぶ段階になる。先輩に行き先を聞くとカナタの住むマンションと同じ名前を口にした。部屋番号を聞けば隣の部屋。その日は素知らぬふりして仕事を終えた。次の日家を出た時ナナオとかち合う。昨日のバイトとバレてしまいそのまま会話をするが昨日とは違う印象のナナオ。カナタは彼が気になり出した。
【光】 会社員の高橋(α)は、同じ職場の安藤(β)のことが気になっていた。明らかに壁を作り、敵意の様な視線を安藤から感じていた高橋だったが、臆することなく安藤と接してみたがなかなか安藤は心を開いてくれず。
どうやら安藤には、付き合っていたαが運命の番と出会ってしまったことで捨てられた過去があったようだ。
「俺はβだからαの番になれないしΩを番にしてあげられない。俺は誰にも選ばれない…」そう苦しそうに語る安藤を、たとえ番になれなくても俺は選ぶから。その閉ざされた心を、必ず開かせてみせるから
【闇】 最愛の妹を亡くしたというのに、俺はずっとあいつのことを考えていた。
妹の許嫁として絶えず家に出入りしていた晴也。屈託なく笑う2人を見ているうちに、俺はどんどん嫉妬の渦で身動きが出来なくなっていた。
18になった夏の日、妹が死んだ。
-雅人くん、どうして、、?
-ようやく俺の番が来たんだな、、
晴也が怯える瞳で見つめてきた瞬間、俺は初めて満たされていた。
【闇】 「もういらないなんて……言わないですよね」
大学院生の姉川は、一つ上の先輩である金沢と度々身体を重ねていた。金沢の望むまま、痛みと苦しみの伴う行為を続けてきた姉川は気づいている……彼が本当に欲しいのは、彼の実弟だと。それでも、求められていることに満たされていた姉川だったが、この関係を金沢の弟に知られてしまい状況は一変する。狂気を演じ続けた男と、弟にひどくされたい男、そして兄を救いたい弟。辿る道に、希望はあるか。
【闇】 「好きなら、俺のこと殺せる?」
その一言に答えられず、あいつは家を出て行った。
2人で買ったベッドも、揃いにしてつけていた香水も、全て置き去ってあいつは消えた。
数年後、その日を忘れられずに街を独り歩いていると、声を掛けられた。
「君の1週間を、オレにちょうだい」
どこかあいつの面影があって、その影に取り憑かれたように縋った。
2人で過ごした時間を侵すように、その男と1週間を過ごした。
「ありがとう、俺を殺してくれて」
ーーーーさようならだね。
ただ会いたかった、そんな願いを叶えたかった。
ただそれだけだったんだ。
【闇】 バイト先で俺より2歳下の後輩君に恋人ができた。「良かったじゃん!」そう言ったと同時に俺の失恋が確定した。
彼の恋人は「顔は平凡だけど笑顔が可愛くてみんなの人気者で2歳上」だそうだ。俺は彼の恋人と歳は一緒だけど他は全然違う。俺の顔は下だし笑顔は引き攣る陰キャラ。
「紹介してよ」と言うと「いいですよ」との事。
後日同棲中の部屋に通されると、壁一面俺の隠し撮り写真が貼られている。
「え?」振り返ると「この人が俺の恋人。可愛いでしょ」彼が笑った。
そして次の瞬間、ガチャリとドアの鍵がかかる音がした。
【闇】
●中井
俺は悪魔と契約した。真下を俺に惚れさせる。真下を抱いた数だけ、俺は悪魔に抱かれる。
真下は最近ボーっとしてる。悪魔に心を操られて、好きでもない男に抱かれてるんだもんな。俺と同じか。
ごめんな、でも俺はお前を離さない。
●上條
中井は毎回律儀に連絡してきては、俺に抱かれる。悪魔なんて戯言を信じて。真下は元々お前に惚れてたのに。
そこまでして、真下と恋人でいたいのか?
いいよ、茶番に付き合ってやる。お前が俺を選ぶまで。
●真下
中井は浮気してる。むしろ俺が浮気相手か?
それでもいい、中井が俺に触れてくれるなら。
【光】 直人は生まれつき右目にキズがあるため、物心ついてからずっと眼帯をしている。
中二病とからかわれる毎日。
高校生になった直人は、部活に属していない、いわゆる帰宅部。
親しい友人もいるはずがなく、いつも一人。
ある日の帰宅途中、暑くて眼帯を外していると、偶然にも同じクラスの徹也に右目を見られてしまう。
「お前、眼帯の下って、そんなんなってんだ。」
ビックリして徹也を見つめていると「今日は眼帯しないで、一緒に帰ろうぜ。」
この日から、直人と徹也のかけがえのない日々が始まる。