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表題作ふしだらで甘い誘惑

佐宗慎,男に拉致られかけた受様を助けた美貌の男
父梁井淳紀,米国赴任で一人暮らしする平凡な高校生

あらすじ

平凡な高校生活を送っていた梁井淳紀は、見知らぬ男に拉致されかけたところを美貌の男・佐宗慎に助けられる。 そして、ある事情から慎のもとで17日間を過ごすことに…。 「俺と愛欲の日々を過ごすのはどうだ?」 大胆な男の手練手管に、初めは翻弄される淳紀だったが、今まで一度も受けたことのない他人の優しさに心を奪われて――。 甘く淫らなセンシュアル・ラブストーリー

作品情報

作品名
ふしだらで甘い誘惑
著者
和泉桂 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861340826
2.1

(7)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
4
得点
12
評価数
7
平均
2.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

一緒に過ごす17日間

1冊すべて表題作の長編です。
淳紀(受け)、慎(攻め)と両方の視点でストーリーが進むので、二人が互いに惹かれ合う過程が分かりやすいです。

裏表紙のあらすじに二人が「17日間を過ごすことになり」とあったのですが、私はその理由に思い当たらず、ちょっと悔しかったです。

有能だけど冷めているというある意味で似た者同士が、一緒に過ごした17日間で求めているものをお互いで埋めたという印象の話でした。年上ではありますが、慎の方が腹のくくりが悪く、私には子どもっぽく思えました。

初対面からキスをするという恋愛的には甘い展開で満足なのですが、肝となる「念書」をめぐるやりとりでは読み取りが上手くできずにモヤッとしてしまいました。

淳紀の祖父・青柳克之助が、淳紀の母親が持っている念書を入手しないと安心できないと言いつつ、国彦が落選するならそれまでだと突き放しているのが、どうにもつかみきれず…誓志だけを溺愛しているから、誓志が悲しまないように念書は入手しようとしたけれど、国彦が落選しようが、淳紀が慎に抱かれようがどうでも良いというのなら納得しやすかったのですけれど。

淳紀の母親・松木果穂も、淳紀を強引にさらおうとしながら、匿われてそれができないと分かってから何も手を打っていないというのも私には中途半端に思えて、色々腑に落ちませんでした。

慎が青柳克之助に頭が上がらない、嫌っているという場面が多々出てくるのですが、過去にあった関係はさらっと流されているのも消化不良になりました。

慎の弟・譲と、ヤクザである犀星会との関係のぼやかしは、譲は主役でないので、気になるなぁというところで終わってしまうのですけれど。ちらっとイラストつきで出てくる慎の友人・小倉も意味ありげですし、続編が出るのかなと期待したいところです。慎と譲の二人が一緒のイラストはあるのですが、譲が後ろ姿なので二人並んだものが見たかったです。

優秀だけど実は寂しい高校生の受け、美貌で天才だけどどこか欠けた部分のある攻め、同居の設定がお好きな方にお勧めの作品だと思います。慎は軽い印象で登場するのですが、それほど遊んでいますという具体的な描写が出てこなかったのも自分には良かったです。

1

たっぷり可愛がってやるよ...

登場人物はほぼ主役の2人のみで話が進められていきました。
メガネにダサい服装の17歳の高校生のちょっとした
シンデレラストーリーって感じかな?

正体を伏せたひとまわりも上のキザな男に、外見も内面も美しく育て
あげられ、ツンツン→デレデレに見事に教育されるわけです。
誘拐犯から守ってもらうため、このキザな「マーケットの魔術師」こと
佐宗慎と17日間一緒に過ごすこととなった淳紀。
いろいろ裏設定はあるのですが、ひたすら主役2人のカラミで話が進むので
その設定が出てくるのは7割以上が過ぎてから。
後半にトントン拍子に問題が解決してしまうので、面白い設定が生かされて
なくてちょっともったいない気がしてしまいました。

一瞬だけ登場した小倉さん、円陣さんのイラストだから無意味にイケメン
なので何か重要な役割でもあるのかと思ったら、
ホントに数行だけの男でした...これももったいない...

でも、これはこれでいいかなぁ~と思います。
恋愛経験のないツンツン受と、全てを手に入れ退屈な毎日を送っていた攻とが
不器用ながらも徐々にお互い惹かれ合っていく。
だけど、真実を隠しながら接している慎は一歩踏み込むことができなくて
じれったくなりながらも萌えてしまうんです。

しかも、セリフがエロくて、そこにもまた萌えまくる!
「可愛がってやる」ってセリフ、一体何回出てきたことやら??
仕込む、束縛、俺のもの、お仕置き...
S発言の連発で、ホント面白かったです★
最後のエチシーンもめちゃ長かったし~♪
まぁ、淳紀だけの魔法使いってとこには笑いましたけどねwww

大好きな円陣さんの色気あるイラストとの相乗効果で、ラブ面に関しては
かなり萌えまくりました!!
それ以外のストーリーは特に重くもなく、量的にも少なく物足りなく感じる
かもしれませんが、ラブ面重視だったら楽しく読める作品です。

0

設定は好き

強引で俺様、外見も仕事もスーパーな設定な攻め様。
そんな攻め様が成績はいいけど地味で大人しい高校生と出会います。
年の差も攻め様が29歳なので一回り程。
何の接点もない2人が、諸事情で17日間一緒に過ごすことになります。
その間、攻め様が受け様を自分の好みに変えていくという、マイフェアレディーのような展開。
ただ、序盤の展開でこのまま突っ走るのかと思いきや、むしろその逆の展開でヤキモキさせられるかも。
攻め様が受け様と一緒に過ごす理由の所が結構ややこしくて、その辺りは私は軽く読み流しました。
中立と萌の中間という印象でしたが、おまけで萌評価にしました。

0

萌え設定なんですが

やたらとハイスペックな美形攻めとか、年の差とか、どれも萌え設定なんですが、振りが長くて仰々しいせいか、だから、それで? というかんじで、萌えそこねました。

イラストもきれいだけど、特に個性もないキャラのせいか、他の話のイラストと差し替えても問題がないような?
和泉さんならでは、とか円陣さんならでは、みたいな読み応えがなかったのがつまらない。

それこそ、作家の名前を変えて、イラストを変えてしまったら、どこにでもある平凡な、しかも手垢だらけのネタを使って、まとまりの悪くなったBLでしかないような気がします。

0

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