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てんてん
特典
賢く美しい第一夫人の実態
本品は『砂漠に花の降るように』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子です。
サイード視点で本編後日談です。
サイードは縁があって
日仏ハーフの男性オメガである
泉生を伴侶とします。
アルファとして覚醒しないために
王子のまま国政を担うと言う
イレギュラーを通したサイードにとっても
異国の花嫁を迎える事や
その相手を第一夫人とする事に
懸念がなかったわけではありません。
それでも
泉生を妻に迎えた事は正解だったし
彼が母国を捨てて来てくれたこ事に
感謝したいほどです。
泉生は最初こそ英語でしか
意思疎通が図れませんでしたが
目覚ましい勢いでこの国の言語と
しきたりを取得して今では現地の人々と
遜色ない生活を送っています。
国民はアラビア語を流暢に操り
民草に心を砕く泉生を
「賢く美しい飾らない王妃」と呼び
愛される第一夫人となりました。
しかし、
サイードが屋敷に戻ると
彼は途端に豹変してしまうのです。
王子!おかえりなさい!
出会った頃と変わらず
飼い主の帰りを喜ぶ大型犬の様な泉生を
抱きとめたサイードは苦笑をもらしつつも
弾んだ声と蕩けた笑顔からは言葉以上に
サイードの帰りを喜んでいる事が伝わり
サイードを何とも面映ゆい気持ちに
させるのです。
泉生は賢いのだなというサイードに
泉生は言葉を覚えたのは半分くらい
下心があったからだと笑い…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で
国王夫妻となった2人のお話です。
サイードは寝室のドアが閉まると同時に
腕を伸ばして泉生を抱き寄せます。
サイードも人目が無ければ四六時中
泉生を腕の中に閉じ込めていたいので
泉生の事は笑えません (^m^)
泉生の下心とは
異国の言葉よりも母国語で口説かれたら
ぐっときてくれるのではないか
というものなのです♪
サイードがそれなら
泉生も母国語で愛を語って欲しいのか
と問うと
泉生はサイードになら
愛を囁いてもらえるなら
どの言語でも嬉しいと言うのです。
そんな泉生にサイードは
1つだけ覚えた日本語を囁きます。
アイシテイマス
たどたどしさが可愛らしくて
泉生はジタバタ身悶えてしまいます。
そんな泉生の要望で
アラビア語でも愛を告げたサイードは
泉生の本心を全部曝け出す為
ベットへと向かう
という幕引きまで2人のやりとりが
とっても楽しいお話でした♪
本編でも
ハイテンションな泉生でしたが
王妃になっても
あまり変わらないようです。
でもそんな泉生だからこそ
サイードが目を離せなくなってるのに
間違いありませんね (^O^)／
