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表題作溺れる獣

大神彰永、永神会会長の息子でかつての教え子、25
月岡瑛、弁護士で「永神会」顧問、33

その他の収録作品

  • 手に負えない獣
  • 嫉妬深い獣
  • あとがき

あらすじ

ある週末、弁護士の瑛は顧問を務める永神会会長の息子で、かつての教え子でもある彰永に拉致される。生意気な高校生だった彰永は、組の稼ぎ頭に、そして雄の色気を強烈に放つ男に成長していた。なぜか瑛を父の愛人だと勘違いし、ずっと好きだったと切羽詰まった様子で告げ奪おうとする彰永。誤解は解けたものの、瑛は執拗に身体を弄ばれてしまう。激怒した瑛は彰永を冷たく拒絶したが、翌日から手段を選ばない求愛が始まり――。

作品情報

作品名
溺れる獣
著者
高尾理一 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778126834
3.4

(15)

(2)

萌々

(6)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
50
評価数
15
平均
3.4 / 5
神率
13.3%

レビュー投稿数3

獣は愛に溺れる・・・

高尾理一先生、初めて読ませて頂きました。
イラストの亜樹良のりかず先生が大大好きで、しかも『黒髪攻め』&『茶髪受け』が死ぬほど好きで。

ただ『ヤクザ』設定がどーも苦手で、手に入れたものの、なかなか読むに至らず・・・。
勇気を出してエイヤッと読むなり、最初の1ページでもぉー持ってかれてしまいました(*♡ڡ♡*)
だってだって攻め(高3)が家庭教師(八歳も歳上)の受けにもぉ青春の全てを滾らせる程想いを寄せ、勉強を教えている合間にフッと寝てしまった受けにバレない様に必死で触れるかどうかなキスをする・・・。
ひやぁ~~~(✿//›ヮ‹//)
それも「(本当にバレてないか??)」とヒヤヒヤして。
高3の生意気ざかりの態度のデカい、エロい質問ばかりして家庭教師の先生を困らせてるのに!

これは攻めの純愛物語だわ+.(≧∀≦)゚+.゚
ずっとずっと受けだけを愛し求めて!
そして何も見えなくなる様な♡♡
いやいや、デッケー組の組長の息子だから、頭も切れるしガタイも顔も度胸も腕っぷしも抜群なんだけどね。こと愛する受けのことになると♡♡
いやん、こんなん大好き♡〜٩( ˶´ᵕ​`˶ )۶〜♡

ツラツラ書き連ねてすみませぬ。
この筋書きの『求愛』に、やはりヤクザの抗争が絡んで来て、攻めのウィークポイントになる受けは危機一髪!
でも怖かった抗争も、恐ろしい描写はなく、ススッと読めて安心しました。
むしろ「オイオイ、それエロいじゃん!」な。
高尾理一先生も後書きで書いてらっしゃいますが「(エロい)身体検査大好き♡♡」
はい、私も大好き♡♡
ぐふふ、エロくて攻めにめちゃめちゃ愛される、でも、なかなか靡かない美しい受けが大好きはあなた、寄ってらっしゃーい!
満足間違いなしです!!!

受けは非常に淡白で恋愛も別段大事じゃない。
淡々と、でも熱心に仕事をこなしていて、まさか家庭教師をしていた時に、こんなに攻めに執着されていたなんて思いも寄らず……。
当然普通恋愛しかした事がなく、男を愛するとか、ましてや自分が組み敷かれるなんて、この世が終わっても有り得ないと思うごく普通の受けが、攻めに絆され絆され、幾度もピンチを助けられる、まるでスーパーヒーローに、そしてその心根に少しずつ少しずつ惹かれて行く過程も丁寧に丁寧に描かれています。
特に攻めに「親父に認めて貰う」と無理やり連れて行かれた時の三人(父親=組長・攻め・受け)のやり取りはもうサイコー!
攻めの可愛さにプッと吹き出してしまいそうでした!
なかなかスリリングな展開の後だけに、ホッコリとなんとも素敵で癒しな時間でした(〃∀〃)

そして嬉しい事に、書き下ろしが二つも有ります!
もう満足満足。やはりこれが無いとね!
最初に世に出た時は『手に負えない獣』だけだったのに、今回出版されるにあたり、新たに1つ『嫉妬深い獣』が書き加えられていたのですね。
はぁぁぁこれを幸せと言わずなんと言うのだ!
そぉして亜樹良のりかず先生の、かっけー、色っペー二人の姿
がっつり愛し合ってる姿がてんこ盛り♡♡
たまらんっっ♡♡(´,,•﹃ •,,`)♡♡ 

これから追っかけなきゃいけない先生がまた増えちゃった!シアワセっ♡♡

1

これは良い身体検査(あと、執着攻め)

2008年に刊行された新書に、書き下ろしSSを加えての文庫化になります。
新書版は未読ですが、どうも本編に加筆修正は無さそうです。

で、こちら、もう11年も前の作品なんですよね。
こう、ヤクザ×弁護士の身体(強姦)から始まるラブと、当時の流行りは感じられるものの、それほど古い印象は受けませんでした。
また、攻めを殴りつける勇ましい美人受けが楽しいですしね。

ところで、私は高尾先生の書かれる執着攻めが大好きだったりします。
えーと、強引で俺様なのに、妙に受けに対して素直みたいな可愛げがあるのがいいんですよ。
で、あとがきに書かれていましたが、作者さんも執着攻めと、ついでに身体検査がお好きとの事。
私も(「誰にも触られてないか確かめる」系のエロ)身体検査、大好きですよー!!
今作では2回も出てくるんですけど、やっぱり作家さん自身がお好きだと、いい身体検査になりますねぇ!!
って事が言いたかっただけだったりします。

内容ですが、かつての教え子でヤクザ・彰永×顧問弁護士・瑛による、身体先行型のラブでヤクザものになります。

「永神会」の顧問弁護士を努める瑛。
永神会会長の息子で、かつての教え子でもある彰永に、彼が拉致された所からお話はスタート。
実は会長と瑛が愛人関係にあると事実無根の噂を信じた彰永が、嫉妬心を暴走させ、無理矢理手に入れようと瑛を拉致したんですね。
で、そんな誤解も解け、ここからグイグイ強引に瑛を口説きにかかる彰永。
ここに、組の跡目を狙った抗争なんかが絡み、紆余曲折を経て二人が結ばれるまでとなります。

と、まずこちら、最初こそ嫉妬心を暴走させた彰永から無理矢理襲われ(本番未遂です)とハードですが、その後は基本的に甘々な展開だったりします。

「ここを親父の好きにさせてたのか!」と言うエロ身体検査により、愛人の噂が嘘だと分かる彰永。
すると、呆然と「・・・悪かった」みたいな。
で、今度は「ずっとあんたが好きだったんだ」みたいな!(≧∀≦)

まぁお約束通り、この後は「よくしてやるだけだから・・・」とか言いつつ、エロに突入しちゃうのですが。

これ、面白いのが、瑛がかなり気が強い所なんですよ。
この後、合鍵を作り、勝手に瑛の家に入り浸って、食事を作ったりと世話を焼き始める彰永。
で、食事の後は当然エッチ(本番未遂です)に突入。
基本的に人の良い瑛は、毎回上手い事騙され、いいように身体を触られちゃうんですよね。
でもその都度、「これは犯罪行為だ」とキッチリ怒り、後から蹴りつけたり殴ったりして彰永に報復してる。

そう、強姦されて愛が芽生えるワケないだろー!、と思われるかもしれませんが、基本的には(襲われてる)瑛の方が強いと言う関係性なのです。
また、彰永がやたら強引なわりには、黙って蹴られ殴られと、妙に素直な所もあって可愛げを感じてしまう。
いや~、こういう関係性が大好きなんですよね。

こんなやりとりなんかを繰り返して、徐々に彰永に惹かれて行く瑛。
ここに、組の跡目争いにより、連絡が取れなくなる彰永。
更に、彰永をおびき出す為のエサとして、瑛は浚われ・・・と続きます。

えーと、彰永の瑛に対する執着ぶりは半端無いんですよ。
絶対に瑛(の貞操)を守ろうとする。
あと、高尾先生なので、受けの危機には必ず攻めが間に合います。
そんなワケで、ちょっぴりハラハラはさせてくれますが、そこまで痛い展開にはならないのでご安心を。

あとですね、個人的に素敵だと思うのは、何だかんだ言いつつ、彰永が絶対最後までは手を出さない所なんですよ。
瑛が本当に好きになってくれるまでは。
だからしょっちゅうエロ展開にはなるんですが、本番は最後の一回だけ。
彰永、意外と純情な男なんですよ。
個人的に、こういう男にロマン感じちゃうんだなぁ。

そんな感じの、意外と純情で可愛げのある攻めと、真っ直ぐで強気で情のあつい美人受けによる、ハートフルヤクザもの。
とても楽しく読ませていただきました。

12

新鮮さが無い…


基本、挿入なしの前戯などのエロ多め。
年下なのに、すごい言葉責めが多いなという印象でした(笑)

攻めの彰永は親が総長の現、若頭。
出会いは高校生の頃、親の意向で家庭教師をしてくれたのが年上受けの瑛。
元家庭教師で、現弁護士なので先生呼びです。

彰永は、子供だったが故に先生のことが好きすぎていじめちゃうし、構って欲しくてちょっかいを出したりと先生を困らせます。

それもあってか、先生もなかなか本気とは捉えず…。
大人になってからは、それも認めた彰永の今まで押し込んでいた想いをぶつけるようにアタックする日々がスタート。

先生に拒否されても、怒られてもめげず。ああいえば、こういう。
でも、年下のいいポイントは子供に見られたくなくて頑張ったりする姿や、世間体を気にする年上に対してなりふり構わずアタックするところ。

また、元家庭教師というのもあってか年上受けの「いい加減にしなさい!」という怒り方には萌えました。

そして中盤から、一気に裏の世界らしくなります。

抗争やら裏切りやらで揉めて、受けが連れ去られ、犯されるのをビデオ撮られそうになるギリギリの所で攻めが助けに来る→盛られた薬で発情してHする。

どこかで見たことがある、よくあるパターンで新鮮さはありませんでした。

また、組の数や登場人物も多く、関係図を書くくらいややこしかったです。
ドラマなどの絵があると分かりやすいのですが、文だけじゃ少し混乱しました。

最後は受けも攻めが好きだということを認め、彰永の父にも認められハッピーエンド。
ただ、全体的に「お決まりパターン」が多く、この作品でなくては!という点が少なかったのでこの評価になりました。

0

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