【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
私はお前が欲しい――
ただいま久松先生にドはまりしています
関連のコミックを∞回収中なんですが
こちら原作というコトでどうかな?と思い購入
少し不思議な物語と
繊細で綺麗な絵のイメージが
とても素敵にマッチしていて、素晴らしい一冊に
違う場所に住む二人が
あり得ない方法で出会い
花を通して惹かれあい、そして成長していく
花がたくさん描かれているし
綺麗な描写に香りまで感じられそうです
各話の最後に縁の生け花が描かれてますが
こういうセンスも大好きです
ビジュアルも素敵でした
異国の褐色肌王子とか
和装の控えめ美人の華道家とか…最高です
褐色美形スパダリ王子×和服美人のSFファンタジー
原作が、久松エイトさん。
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華道の名門家元・仙波家の次期当主の沙羅は、退屈していた。
「後継の儀」の前の日、姿見の鏡に触れると、ズブズブと鏡に飲み込まれるようにすり抜けてしまう。鏡を抜けたら、アラビアンな異世界で異世界の王子様と出会う
異世界の王子も、鏡をすり抜けて沙羅が居る世界に来ることが出来る。
退屈な毎日が嫌だと不満を感じていた沙羅だけど、異世界の次期国王の王子と出会い、思い切り振り回される恋をする。
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・・といった久松エイトさんお得意の独特なSFファンタジー。絵も世界感も素敵です。終りまで読むと、異世界じゃなくて、現実世界の王子様だった。
とても綺麗な作画で面白い。
似た悩みを持つ者同士、意気投合するのだけど、二人が結婚したら、後継者をどうするかという問題も、共通。
どうするんでしょうね・・・気になるから続篇出して欲しい。
中東と日本で思い出すのは、縄文時代より昔の海のシルクロードの終点と始点ですね。アラビアンナイトは郷愁をそそられます。
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沙羅双樹
サラソウジュ(沙羅双樹、娑羅双樹、学名: Shorea robusta)は、フタバガキ科サラノキ属の常緑高木。 お釈迦さまが涅槃に入られたのが沙羅双樹の下
日本にある沙羅双樹は、それと違う、白い花の夏椿(シャラノキ)。
沙羅(サラノキ)Shorea robusta インド原産
フタバガキ科の「サラノキ」の花 高さ5~6mの木に,2~3cmの小さな星形の黄色い花をつけ,3月初旬から下旬にかけて鑑賞できる。この花の香はジャスミンの香りに近い「仏陀涅槃の香り」と言われている。
ここは楽園か?
…と思いました!華道家の沙羅と王子のシャーラのお話。
鏡を通じて互いの世界を行き来する。
沙羅が姿見に布をかけていたのですが、祖母が嫁入り道具の鏡に同じようにしていたのを思い出しました。
沙羅は、来るべき当主披露の大いけばな展のテーマ『己』を掴めずに、行き詰まりを抱えていました。
いけばなで『己』を表す。うーん。
自分以外の誰かが、捉えた感覚で自分を見透かされるって怖いですよね…
沙羅の鏡と、あちらの王子シャーラの寝所の鏡。
繋がっていたんですね~❤️
シャーラが、鏡からぬるっと手を出す。手には、シャーラの庭で咲き乱れた花を手折り。
ぱらぱらと、沙羅の部屋に撒き落とすんです。
沙羅が、撒き落とされた花を拾い、生ける。
シャーラは、その沙羅の姿に感嘆する…❤️
いやいや、めちゃくちゃ秘密の花園ですって!
シャーラは、顔良し、気品あり。威厳あり。
まあ~スパダリの中のスパダリですよね!
沙羅が『己』を掴みきれず、荒れちゃった時にシャーラの庭に連れて行くんだけど。
互いに通じ会う感覚を実感するんですよね。
沙羅とシャーラは、惹かれ会い、シャーラが沙羅を抱いちゃう❗️もうね、秘密の花園感スゴい。
濃密な花の香り、花が咲き誇る、蜜が滴る。
うん、官能的。
まあ、それからなんだかんだありまして。
鏡が繋いだ時空は、ちゃんと同じ次元だったのね!
再会したシャーラの求愛はロマンチックの極み。
是非とも、作品内で極みを堪能していただきたいですね~❤️
久松先生原作が雪林先生の作画と、ベストマッチなんです。ぐいぐい秘密の花園に入り込んでいただきたいです❗️
原作・作画の両作家さまとも初読み作家さまです。
お伽話のような不思議なお話でした。
あまり内容に触れないようにしておりますが、念のためネタバレあり設定に。
由緒正しき花道の家元の息子として生まれた紗羅(さら)は、年に一度開かれる花展をもって次期当主襲名を目前に控えています。
次期当主として幼い頃から周囲の人々に期待と羨望の眼差しを向けられ、嫌気とプレッシャーを感じながら花展へ出展する作品の構想を練りますがなかなか上手くいきません。
そんな時、ふと部屋の鏡に触れた瞬間に花が咲き乱れる異世界へと吸い込まれ、美しい褐色の青年と出逢います。
青年はなんと吸い込まれた先の世界の「次期国王」。
不思議な状況にやや戸惑いながらも、これをきっかけに鏡を通じてお互いの部屋と庭園を行き来し合いながら交流し、やがて場所と国は違えど自分達の境遇が似ていると知って徐々に心を開いていき…というストーリー。
異世界ものだと思うと「??」となってしまう箇所があるかもしれません。
お話としては王道といいますか、起承転結がしっかりと描かれていて読みやすかったです。
絵柄もすっきりとしていて、人物はもちろん、全編に渡って花や植物の描写がとても綺麗でした!
全体的にコミカルかつ2人の交流が優しく、読後感は爽やかです。
後半はやや駆け足で説明不足かな?と思いました。
もう少しじっくりと読みたかったかも。
特典ペーパーは原作者による複製サインとショートストーリー(小説です)が描かれています。
王道もの、異国の褐色攻め、和服、植物がお好きな方におすすめします!