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千郷は、夜は学生時代からの親友に誘われるがままに、美しい顔を出して飲みに行き、ストレス発散していた。
夜の街でも声をかけられることの多い千郷だったが、ある日、友人に連れられた店で、千郷が目を離せなくなるような男に出会った。
ひょんなことから、男に話しかけるチャンスを得、千郷は誘われるがままにその新藤という男とホテルへ行き、一夜を共にしてしまう。
翌月曜、夜とは違う昼の顔で、千郷は髪を固め、分厚い眼鏡をかけ、大人しく目立たない青年の姿になって職場に出勤した。
一流企業に設計士として勤める千郷の元では新規プロジェクトが立ち上がり、それに参加するメンバーが発表されることになっていた。そこに、チーフとしてメンバーを発表するために現れたのが、一夜限りの相手だったはずの新藤だった――
千郷が自分の格好の違いに「わからないだろう」と思ったのもつかの間、すぐに見破られ、新藤に声をかけられてしまう。
夜の街では、それなりに慣れた風を装うものの、本当は恋愛にもセックスにも慣れてない千郷には、新藤の仕事の合間に仕掛けてくるセクハラまがいの行為に、戸惑うばかり。しかし、それとは裏腹に千郷の身体は淫らに反応していく。
新藤の真意が判らないまま世慣れぬ千郷の気持ちはかき乱されて……
本当の自分をなかなか正直に見せられない引っ込み思案で、内気な少年が、恋を知り、なかなか自分の気持ちを口に出せずにいたけど、勇気を出して自分の気持ちを告白してハッピーエンドな話! と、ざくっと語ってしまうと身も蓋もないですが、そんな話でした。
見どころとしては、千郷のうぶさですかね?
何をしても真っ赤になるところとか、からかったはずなのに、素直に受け入れちゃうところとか……。
新藤はそういう裏表のない千郷の考えてることが手に取るようによくわかるので、結構、余裕たっぷりだったりするんですが。
たまには、その新藤の余裕がちょっと崩れてくれればいいかなぁ……と、思います。
まぁ、もっともその余裕を崩そうにも、千郷が千郷である限り、それは難しそうなくらい、千郷は純粋で、そしてそんなところがかわいいです。
割と、王道な話だと思うので、好きな方は是非☆
は、それだけでもう目が泳ぎます。
いえ、やってること自体はそれほど大したことじゃないんですよ。ちょっとお触り程度?
でも『オフィスで』の時点でもうダメ。
お仕事ものとしては仕事描写も多過ぎることもなく(『お仕事もの』を期待したら逆に物足りないかも)、それはいいんですが、キャラクターに魅力も感じない。
う~ん、条件だけはハイスペックな新藤(攻)ですが、決してイヤなヤツではないんだけどだからと言って別に・・・って感じでした。
これはたぶん公私混同(セクハラ)が個人的に引っ掛かったせいも大きいとは思います。
千郷(受)は、結構グダグダ・ぐるぐる系統?自己評価が低くて後ろ向き。私はもともとそういうキャラクターが苦手ではないので、特にイラ立つこともなかったんですが、それ以上のものもない。
実は積み本消化で読んだんですが、読みながら『なんかヘンだな・・・』という気がしたんです。ところどころ(女性上司と嫌味な同僚のあたり)にうっすら覚えがあったので、どうやらこれ前に読んだなと気付きました。
でも、最後まで読んでもラブ関係(経過も結果も)はまったく思い出せなかった。それくらい印象の薄い作品でした。