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ショタっぽい(ぽいというだけそこまででショタではない…と思う。挿絵が少年っぽいからかな?)
真崎先生のもふもふシリーズは一作ごとの動きが少なくてちょっとマンネリ…と思っていたのですが、いやーこれは面白かったです。
最終目標に向かって佳寿(受)がしなければならないことが明確で、最後までそれがぶれないので安心して読めるのです。
依吹(攻)がどう出てくるかが読めないところのはずなんですが、このお話では最初から最後まで甘い(ただし口は悪い)ので、恋愛方面ではらはらする場面もなし。
逆に言えばすごく大きな山場はないので、急転直下な展開がお好きな方にはちょっと物足りないかも…?
でも甘いだけのお話といっても、狸と狐というファンタジー要素がいいスパイスになっています。
狸と狐の互いに対する認識、誤解、未知なるものとの触れ合いなど、かわいいのです。
お互いに尻尾の触り合いをしているシーンなんかはお気に入り。
佳寿が依吹の尻尾を褒めちぎるところなんて、ほんわかせずにはいられない。
最後は全てが上手くいった、もしくはいくような描写で後味もとてもよかったです。
恋愛に疎く可愛らしい受けと、ちょっと意地悪なツンデレ風味な攻めがお好きなかたにオススメです。
なんとなく思ってた通りの感じでした。
おバカなタヌキとデキるなキツネ。
タヌキ族の佳寿が郷の渇水を救うために頑張るお話。
キツネ族が持ってる「狐の尾筆」を手に入れるために狐族の頭領(依吹)のもとへ。
ポメラニアンに化けて佳寿の屋敷に乗り込むのですが
お約束通りのタヌキです…素直で相手をを疑わずバカ正直?
化けの皮がはがれ伊吹に見つかります(^^;)
だけど伊吹もタヌキと分ったうえで自分の側に置いとくんですよね。
おバカな佳寿に癒されてるんですよ。
こういう場合のキツネは結構孤独で、でもデキる!!
佳寿が思ったとおり孤独な感じなんですよね。
なので最後は惚れた方が負けで伊吹(キツネ)の方が佳寿(タヌキ)にご執心な展開。
こういうのはよくありますが逆のパターンを読んでみたいです。
落ちこぼれのキツネ(受)に対してデキるタヌキ(攻)
誰か書いてくれないかな(すでにあるのかな?)
いいですねもふもふ。もふもふシリーズではないんですが…
人外やもふもふ系は得意分野ではないので真っ先に手を出すものではないのですが、好きな作家さんで表紙絵が素敵だったので手に取りました。
タヌキ族の当主の次男佳寿が、郷の水不足解消のために仇であるキツネの一族の当主の家に忍び込んでこっそり無断で水を呼ぶアイテムを借りてくるというミッション。
なんですが、化けるにもイマイチな能力の佳寿がなんとか化けられた子犬の不細工さや、天然な性格や癒し系なところが気にいって依吹がそばに置きたくなる気持ちがよくわかります。
まだまだお子様で、喰うの意味もわからないけれどけっこう感じやすい可愛い子なんです。
忍び込んで見つかってしまった時に苦し紛れに「好きだから」と言ってしまい、後あと騙してしまったことに罪悪感に苛まれるところが可愛かったです。
なんとか「アレ」を手に入れたはいいけれど実はアイテムだけじゃダメで正当な血筋のものが扱わなければダメだったという事情が明らかになりにです。
そこにやって来た依吹。てっきり騙して気持ちを弄んだことでいかるかと思いきや、そのへは大人なんですね、佳寿の心境などお見通しだったみたいで佳寿の心情を吐かせて許しちゃんですよ。
水問題も解決して、大きく商売しているキツネの族の企業と提携しその担当として佳寿が依吹のところにいくことで話はまとまるようなので今後も二人が引き裂かれることがないというのはいい結末で安心しました。
一生懸命だけど失敗してしまう、仲間の為、自分に与えられた使命の為それでも頑張るドジっ子の佳寿が可愛かったです。健気で不器用で、依吹のからかいにも気づかない奥手な鈍感さが大変萌でした。可愛い!
咄嗟の言い訳に口にした嘘の言葉だったのに、依吹の素の一面に触れるにつれ佳寿の中に本物の恋心が芽生えてゆきますが、その心情の変化に悶えました。
受が攻の掌の上で転がされてたはずが、攻が受を溺愛過ぎて甘々になっちゃう感じとか、ちょっと意地悪でクールビューティーな攻とかも、全てツボって感じでした。
だからこその最後の結末部分のストーリーをもう少し掘り下げて読みたかったなぁと思いました。佳寿が依吹のもとから逃げ出し、再会するまでの間のことや、今後の展望や狸一族の反応など。主に会話の中で語られましたが、それぞれの悶々ドタバタをもっと見ていたかったです。
タヌキに癒されそうな気がして手にとった本です。
二次元のタヌキってなんであんなに癒し系なんですかね~。
タレ目だからですかね。体つきも丸っこいからかな。
人が良くて楽しいことが好きっていうイメージが強いタヌキさん。
平成狸合○ぽんぽこもそんな優しいイメージでしたもんね。
そして対するキツネといえば見目麗しくずる賢くて変身が上手いというイメージ。
本書も通念的に人が持つイメージに違わずそんなキツネとタヌキでした。
そしてキツネとタヌキが敵対しているという部分もお約束通り。
これがロミジュリと言うには程遠いほどロマンチックな雰囲気がないっ!(笑)
そんな悲劇のお話でもないし、敵対ラブってほど攻防しているお話でもないからです。
その変わり可愛い!ひたすらに可愛い~のです。
ほわほわしてます。もふもふしてます。
タヌキの佳寿がポメラニアンに変身してキツネのお屋敷に侵入するところ、
麻生さんのイラストのぶさいくポメが可愛かった~!!
佳寿はずっとポメラニアンのままでもいいぐらい可愛いかったですよ~!!!
そして間抜けな佳寿は最終的には正体がバレてしまいます。
真崎先生ですからきっとドジっ子でお子ちゃまなTNKさんだろうと思っておりましたが、
アレの時のおぼこさ(ウブさ)といったらw
久しぶりに大昔、私にもこんな時があったわね(はい?)
という感じでちょっぴりウブな自分を思い出したりしなかったり。
いや~欲を言えばもっともふもふプレイの描写が欲しかったですねぇ~。
もふもふプレイに行くまでがちょっと丁寧すぎちゃったかなと。
わたくし的には冒頭でいきなり正体バレてもふもふプレイでも良かったぐらいですw
どんだけせっかちさんなのかしら(笑)
あと少し気になったのは攻めさんが佳寿を馬鹿にする発言が多い&表現が同じなのが気になりました。そこまでイラっとしたわけじゃないんですが。
しかし、癒され度はけっこうありましたよ!
可愛い受けさんがお好きな人や可愛いお話がお好きな人にはおすすめです♪