惚れたが最期。

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あらすじ

誰もが知っている古典作品の性別を変え、ボーイズラブ化した大好評シリーズ第三弾。 ラフカディオ・ハーンの紡いだ名作の数々が、エッジの効いた文体で最注目の小説家・王谷晶の手により、世にも美しく恐ろしいBL怪談として生まれ直す! 凍りつくほどの美男・雪、男たちに辱められる耳なし芳一をはじめ、欲望に取り憑かれた男たちの絶頂と絶叫のBL怪談9篇。 はじめての古典、はじめてのBLにも最適な一冊。

★初回のみ漫画家・中村明日美子による装画イラストカード封入! ★

作品情報

作品名
BL古典セレクション3 怪談 奇談
著者
王谷晶 
媒体
小説
出版社
左右社
発売日
ISBN
9784865282405
3.6

(3)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

日本の古典怪談BL

純和風ホラーにBLはよく似合う。オカルト好き且つBL好きの私みたいな人間にはぴったりの企画。ついでに江戸時代BLもロマンがあって大好き。しかし男色大鑑漫画版もそうだったけど悲恋が多い。花の命の若衆は使い捨てられる感じで可哀想。

しかし今作はホラーなのでやられっぱなしではない。霊となって恐ろしい復讐を遂げる話もある。亡くなってからも愛し続ける話もある。中村明日美子さんの表紙絵の雪女ならぬ雪男(美青年)とか耳なし芳一のほんのりBL版とかもっとドロドロした男同士の恋愛話が全部で9編。

有名な古典をBL風に書き直したといった感じの作品。文章も読みやすくスラスラ読めます。雨月物語のBL臭を濃くした小説も読んだ事があるけどあの時代はしっとりと「まぐわう」とか「睦みあう」とかの表現がしっくりくるなあと思います。日本人がまだまだ奥ゆかしいイメージだった時代のお話です。

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