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表題作やましい恋のはじめかた

吾妻春,18歳,大学生・健太郎の幼馴染
荒木健太郎,20歳,やましい夢に悩む大学生

その他の収録作品

  • Episode0(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:イラスト

あらすじ

大学生の 荒木健太郎 は、人には言えない悩みを抱えていた。
それは上京する前の晩、年下の イケメン幼馴染・吾妻春 から寝込みを襲われ、それが原因で“やましい”夢を見続けていること。
「…本当は起きてるんでしょ、健ちゃん?」
必死に閉じた瞼の向こうで、アイツはどんな顔してあんな言葉を言ったのか。
からかわれただけ…そうは思っても、言葉と感触が生々しくカラダに残り、拭えないまま2年が過ぎる。
そして春と同じ大学で再会したことから、あの日の夢の続きが始まり――?

圧巻の画力! 新星・小東さと が放つ、やましくも美しい拗らせ愛。

デジタルで話題沸騰! 待望のコミックス化。
本文描きおろし9p収録!

作品情報

作品名
やましい恋のはじめかた
著者
小東さと 
媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックス PLACEBO collection
発売日
ISBN
9784773072235
4

(337)

(152)

萌々

(102)

(53)

中立

(16)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
31
得点
1343
評価数
337
平均
4 / 5
神率
45.1%

レビュー投稿数31

睡眠姦から始まる危うい関係と、深い幼馴染の愛情。バランスが完璧!

電子単話版で数話読み、単行本化を待ちに待っていました!今日の日が嬉しすぎる。

*女性との絡み(ワンシーン)、睡眠姦等あります。苦手な方はご注意ください。

大学の入学式。
2つ下の幼馴染・春と2年ぶりに再会をする健太郎。
健太郎には、上京前に春から“睡眠姦(未挿入)”をされた記憶が。
舐められ、扱かれ、5回もイかされてしまった健太郎ですが、寝たふりをして何とか誤魔化します。
しかし、そのときの記憶は未だ忘れられないでいて…。
そんな健太郎に対し、再会後アパートの隣に越してきた春は【あのとき本当は起きてたんじゃないの?】と言わんばかりにその日のことを匂わせ、じわじわと、スキンシップ過多に迫りくる。
そして家飲みで酔い潰れた健太郎は、再び…!?

“幼馴染”と“睡眠姦”
清いイメージと強引なエロのイメージ。
この取り合わせの妙が面白く、なおかつ、作品自体の構成やコマ割りのうまさもあって、冒頭から強烈に持っていかれました。
先が気になるストーリー展開。
迫りくるエロ。
もう、ゾクゾクしっ放し!
絵も本当うまいし、読み応えもすごい。
これがデビュー作ってマジですか。

密かに健太郎のことを想い続けてきた春と、睡眠姦をされたことで自分は「性欲処理の相手」だと思い悩む健太郎。

一度セックスしてからは、春は当然一気に関係を深めたいため押していきます。
逆に健太郎は、弟のように可愛がってきた春との関係が急激に性的なものになっていくことに、どうしても抵抗があります。
それに加え、イケメンで性に奔放に見える春の言葉はどこか軽く、健太郎を傷つけていく…。

誤解やすれ違い、言葉足らずが重なり、エッチな関係と幼馴染の関係の間で距離感に迷う2人。

カラダは気持ちいい。
弟みたいだった春の求めを、拒絶し切れない。
絆されて、春のことばかり考えてしまう自分。
でも、春にとっては、今までヤリ捨ててきた性欲処理の相手の一人でしかないのではないか…?

悩み苦しむ健太郎と、なかなか本音が言えない春。
お互いがお互いを失うことが怖くて、前に進めないのです。
もどかしいし、春に対しては「何してんだよ!」とも思う。
でもこの【長年の関係を壊したくない】という葛藤こそが、幼馴染ものの醍醐味ではないでしょうか。
葛藤や人間のズルさ、汚さ、弱さなどがしっかりと描かれていることが、この作品の魅力だと思います。

葛藤があったからこそ、心が愛で結ばれたときの感動もひとしお!
あの憎たらしかった春が〜〜!
甘えて甘えて、可愛いのなんの。
大好きな健ちゃんに受け入れてもらえて本当に良かったね!

睡眠姦から始まった2人の危うい恋。
ラスト、健太郎の“逆・睡眠姦”(もどき)には、愛と優しさが溢れていました。
恋人同士のセックスは本当に甘くて甘くて、最高すぎる…!
それまではヤリチンっぽく健太郎をリードしていた春が、可愛く感じる姿にやられた(もしやこっちが素なの〜〜!?)
積極的な健太郎にもやられた。
絵もアングルもエロすぎる。

個人的に、開始19ページのある一コマ。
間違えてたらごめんなさい。これって、春、高1ですか?
どエロすぎてビックリしました…。
このコマ見たらもう、その後のエロシーンに期待しか持てなかったです。

描き下ろしは春の性の目覚めのエピソードから、現在のラブラブシーンまで。
春って本当に健太郎一筋に生きてきたんだなぁ…素敵。

シーモア版
修正シャカシャカ。輪郭くっきり、甘めです。

18

抜群な構図センスと、後半にいくほど溢れる攻めの魅力にドップリはまる。

電子単話で表紙のセンスに度肝を抜かれただけでなく、読んでビックリの睡眠姦にどハマりした作品。
ねっとりとしたエロスはもちろん魅力ですが、
それよりも、兄弟のように育った幼馴染みとの拗らせ愛に悶えました…。

コミックス発売に時間が掛かって心配しましたが、準備万端整えてのデビューだったんですね。
それだけ電子単話で注目を浴びていたことが窺えますが、期待は裏切らないですよ。

睡眠姦…
どう言い訳しても、年下攻めが寝込みを襲うレ〇プ魔ということに変わりはないので、
それがNGな方は手を出さない方がいいです。

読後に更に深みが増すタイトルが秀逸…やましい恋。
寝込みを襲った攻めはもちろん、寝込みを襲われた受けも弟のような存在に性衝動を覚えて、
2年間ずっとやましい夢を見ては、寝ながらソロプレイしてしまうという背徳感…。
どちらも内容は違えど、大事に想うほどにやましさが半端ない、萌えどころはここですよね。

健太郎が6歳の頃、隣に引っ越してきたのが父と二人暮らしの春4歳。
父が仕事の日は健太郎の家で一緒に過ごし、健太郎の後を追っかけてきた、けんちゃん大好きの春。
強気な3歳下の妹がいる健太郎も、春を弟のように大事にして可愛がってきた、兄弟のような幼馴染み。

健太郎が東京への大学進学で引っ越しする最後の夜、春の部屋へ行くと、
モテメンのヤリチンに成長した春が女とやっている最中。
女が帰った後に、春の部屋で寝ていると気持ち良くて目が覚める健太郎ですが、
春にカラダを弄られ手でイカされていることに驚き戸惑い、ずっと寝たふりをしてやり過ごした夜。

それから2年ずっとやましい夢を見る健太郎の元に、同じ大学に進学した春が現れる。
春の名前を呼んで寝ながら自慰していたことがバレてしまい、
なし崩しでカラダの関係を持ってしまう健太郎は、嫌がりながらも拒否できないまま…。

初めはヤリチン執着攻めかと思った春が、話が進む程に甘ったれたヘタレな一途攻めと判明。
健太郎はお兄ちゃん体質の鈍感ヘタレ受けなので、
肝心なことが言えない春と鈍ちん健太郎、
このヘタレな二人が拗らせてすれ違ってモダモダする様を見て、ジレジレしながら悶える私です。

前半は受け視線メインで進行するんですが、けっこう春の表情が硬くて怖い。
あとがきで先生が、3話まではどこかで寝込みを襲うレ〇プ魔という気持ちがあったという逸話が。
個人的にはやましい気持ちはもちろんですが、
話が進む程に、春の甘えん坊気質から自分のしたことは棚に上げて、
2年間も健太郎に相手にされなかったことを拗ねているからかと思ってました。

そして、こんなにヘタレな執着攻めは久々かもしれない。
春視線で見た健太郎への諦めきれない一途な想いと、
弟みたいに大事にされているだけに、余計に言えなかったという春の想いを知ると、
強気なモテメンだけに、ヘタレな可愛さがギャップ萌えでした。

幼い頃の春と健太郎の逸話が上手く差し込まれているんですが、
これが萌えの塊りで、作家さんの表情豊かな描写力に何度もやられました。
特に甘えん坊な春の可愛さが爆裂で、それで健太郎が更に春を可愛がる姿も堪らず、
思わずつられてこちらが微笑んでしまうという感じ。
これがあるからこそ、思春期を迎えた二人の葛藤に萌え度が上がるというものです。

春が写真部ですが、過去の写真ネタ使いも効果的でした。
そして、二人だけでなく脇キャラも魅力的で、ゲイだらけにはならない感じがいい。
健太郎と同じ水泳部員の友人、落合と勇仁がいい味だしてます。
この二人は、分冊版の描き下ろしにもけっこう登場していて、いいキャラ。
健太郎の妹や母、春の父など家族話しが面白くて、こちらも分冊版の描き下ろしで活躍しています。

描き下ろしで、春の性衝動の切っ掛けが解ります。
中学生の春がまだ可愛くて、健太郎の側にいられるだけでいいと思っている汚れを知らない春…。
こうして、成長していくんでしょうが、
高1でヤリチンになっていた本編序盤の場面に繋がるのか…春視線はせつなさ満点ですね。

今回ビックリしたのが、電子分冊版ではガッツリ白抜きだった修正が、薄い白い斜線に変更されている。
今まで電子分冊版からコミックスになった作品は、修正は変わらなかったので驚きました。
しかも、かなり修正があまいので、棒のグラデーションや筋も薄っすら見える。
白抜きで余分に消えていた菊周辺の液だれも全然雰囲気が違うので、
見比べると修正の違いで作品の雰囲気まで変わるのがよくわかります。

こうして新しい描き下ろしを含めて読むと、また違いますね。
初めは睡眠姦というエロで飛びついた私でしたが、
兄弟同然の幼馴染み愛にジレジレさせられ、甘えん坊のヘタレ年下攻めに陥落でした。
エッチなお兄ちゃん健太郎が、ヘタレでなくなっていく包容力受けも良かったです。

※シーモア:分冊版では白抜き修正でしたが、コミックスではかなり薄い白い斜線修正です。
紙本も白い斜線修正です。

14

めっちゃエロくてめっちゃせつない!!

ずっと楽しみにしてたんですよ、コミックスになってくれるのを。
そしたらもう大満足どころじゃないボリュームと画力といやらしさ!!
しかもですよ、幼馴染で片想いの設定なんてありふれているにもかかわらず(すみません)、
更には攻めがイケメンヤリチンという決して褒められたもんでもないのに
むっちゃせつな─────い!!!!!

同意もないのに寝ているところを襲うのは良くないです。倫理委員会的にはアウトなんでしょうけどもえっちなんだよもぉおおおお健ちゃんてば!!!
いえね、えっちだったらなんでもいいっていうんじゃないんですけどねってどこに言い訳してるのかわからないんですが気持ちよさと情に流される健ちゃん最高ですね。
でも大切な写真を破かれた時と元には戻れないのに嫌いになれなくて苦しい時の表情も心情も胸にせまるものがありました。
されたことは最低でも昔から大事に思ってるから、なんてお人好し…。
そんな健ちゃんだから春は一途に想い続けてきたんでしょうね。

再会してからの春が何を考えてるのかわからないような余裕ぶった態度でしたが
回想シーンや描き下ろしのEpisode0の純情さにかなりグッときました!!!
純粋に健ちゃんに懐いていた時のぷくぷくなほっぺと純真無垢な笑顔と
思春期の、体が心を裏切った瞬間というか性の目覚めのコントラストがたまりません!!
色々こなれている春にそんな時があったという事実だけで何杯でも酒が飲めます。

健ちゃんが春の本音を聞いた後に自ら求めたシーンも最っっっ高でした。
ていうかすべてが眼福でしたありがとうございます。
また続きが読めるなんて紙でだといつになるんだろう…。
これまで電子は避けてきたのですが我慢できる自信がもはやありません……!!

10

カメラワークに乾杯

あらすじは、皆さんが書いてくれているので感想だけ書きます。
めちゃくちゃえっちでした。カメラワークがすごくて、監督の気分。そこもっとズームで!表情いいよ!!って拍手したくなるくらい。
ヤリチンだった攻めくんも、理由を知ったらしゃーない・・・報われない片思いは辛いもんね・・・ってなってしまう。一途な攻めが可愛かったです。気持ちを伝えてからの2人がただ、ただ、可愛くて
バスの中でのえっちは、絶対周りにばれてるだろ!!けしからん!!!もっとやれ!状態。すばらしかったです。小冊子の幼き日の2人がかわいかったのですが、ラブホで購入したアレを使うえっちもみたかったです!
睡眠姦、素晴らしかったです。

10

睡眠姦から始まる関係の行末は?

これはいい!
すごい好きです!!
ストーリーも面白かったし、
何よりとってもエロかった♡

幼なじみの健太郎と春の執着拗らせラブストーリーです。

大学生の健太郎には、忘れられない過去があります。
上京前日、兄弟のように育ってきた春に睡眠姦されたこと……
途中で目覚めていたのに、最後まで寝た振りで通した健太郎は、
春とは疎遠になっていました。
それから2年経ち、その春が同じ大学に入学し、
アパートの隣の部屋に越してきたのです!

再会してすぐ、また寝ている健太郎に手を出す春。

〝オナニーとセックスとなにが違うの?〟
違いのわからない二人はセックスして確かめることに……

健太郎、チョロすぎ流されすぎ^^;
それからも続く身体の関係に、
春の性欲処理に使われているのだと思い、悩む健太郎。
セフレみたいに扱われる健太郎が可哀想でしたT^T


-いつか俺もお前に忘れられるのに、
 俺はお前を忘れられる自信がない-

春にヤラレながら、
こんなふうに思っている健太郎が切なかったです……

最中に失くしたと思っていた、
小さい頃の春との写真を見つけます。
そこには、「弟みたいな春へ」の文字が……
その写真を破り捨て、
兄弟なんて思ってないと言い切る春。
そこに健太郎のビンタ!!

クソめ!
春、クソめ!!
そんな風に思いながら読んでいましたが、
春の健太郎への感情なんて丸わかりです。
ただ、言葉が足りなさすぎました。

それから素っ気なくなる春と、
やっぱり春と離れたくない健太郎。
結局、健太郎がセフレでもいいから側にいたいと言った事で、
春は健太郎と恋人になりたいと伝えることができました。

長いよ長い!
拗らせすぎだよ!!
両片想いなんじゃん!!!

一緒に帰省することになり、
健太郎にピッタリくっついて離れない春を、
不覚にも可愛いと思ってしまいました^^;
カーテンに隠れてする、初めてのキスも良かった♡


初めは、春をとんでもないヤリチンだと思っていましたが、
本当はそんなことなかったんですよね。
健太郎を汚したくなくて女と寝てたんだろうし、
健太郎が上京してからは、誰ともしてないとか……!?
実は、春はとっても一途な可愛い子でした。

かなり回り道したけど、恋人同士のセックスは、
一方的じゃなくて、とても良かったです!
すっかり可愛くラブラブになった二人は必見です!!

あー、それにしてもエロかった〜
女とヤッてた春の部屋に健太郎が入ってしまい、
女が怒って帰った後の春のが勃ったままだったのが……
ふぅ〜

修正も斜線?のような塗り潰しだったので、
それも満足点の一つでした。

一つ残念だったのは、
私には、春があまりイケメンに見えなかったこと……
表紙はちゃんとイケメンなんですけどね^^;


それでも、何回も読んでしまいそうなほど気に入った作品です。
ストーリーとエロのバランスの取れた本作、
気になる方は是非、御一読下さい!


9

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